通信機能内蔵PCで実現する企業のモバイル活用:モバイルシーンを変革するauの新しい定額制データサービス

KDDIの通信モジュールをご存知だろうか。通信モジュールは、携帯電話から通信機能部分を取り出した「小型無線通信端末」である。幅広い分野において製品の内部に組み込まれ、KDDIは、auネットワークを利用したさまざまなソリューションを展開している。最近ではノートPCにも通信モジュールが搭載され、モバイル環境でのデータ通信の使い勝手が大きく向上した。通信モジュール搭載機器と無線サービスを組み合わせることのメリットについて、法人利用の観点から探ってみよう。


photo KDDIの通信モジュールの利用シーン
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 KDDI通信モジュールは、どのような場所で活躍しているのだろうか。例えば産業用機器や車載機器、セキュリティ端末など幅広い製品に組み込むことで、機器や車両の稼働状態を本部でリアルタイムに把握する、あるいは本部から遠隔で操作するといったことができ、業務の効率化と迅速化が図られる。また、自動販売機の在庫状況や販売データを本部に送信して管理するといった使い方もある。

 KDDIは、従来から顧客にどのような機能や価値を提供できるかを考え、通信モジュールのソリューションに力を注いできた。それを実現するために、KDDIでは顧客のニーズをくみ取り、パートナーと共に製品化に向けて開発を進めている。その一つが今回紹介する「通信モジュール内蔵PC」だ。

 日常的に持ち歩くノートPCに、どこでも手軽に通信できる機能が搭載されていればとても便利だろう。実は、このような機能を可能にする通信モジュールを内蔵したノートPCがすでに欧米で広まりつつある。だが、日本ではなかなか目にすることがなかった。海外のこのような情勢を受けて、KDDIではPCメーカーと共同で通信モジュールを内蔵したノートPCを誕生させるとともに、外出機会の多いビジネスマンにうれしい料金プランを導入している。

 通信モジュール内蔵PCとKDDIのサービスは、ユーザーにどのようなメリットをもたらすのだろうか。特に法人用途では、現在一般的に利用されているデータ通信カードとは異なった新しいメリットをユーザーにもたらすだろう。

企業ユーザーに新たなメリットをもたらす通信機能搭載PC

 企業や個人の日常的なPC利用のシーンでも通信モジュールは身近な存在となるだろう。KDDIは、ノートPCへの搭載に適した小型で軽量な通信モジュール「KCMP」(京セラ製)というモデルを用意している。

 KCMPは、PCI Express Mini Cardと呼ばれる汎用的なインタフェースを搭載しているため、ノートPCの内部に容易に組み込めるようになっている。KDDI通信モジュールを内蔵したPCメーカー各社が、このKCMPを採用しており、KDDIによれば今後はさらに増える見通しだ。通信モジュールを内蔵したノートPCは、消費電力を抑えるように開発されていることに加え、筐体の特徴に合わせてアンテナを配置できる利点を活かし、ディスプレイやCPUなどのノイズの影響を受けにくいように設計されているので、アンテナの配置に制約の多いデータ通信カードを利用する場合に比べて、速度、消費電力の面で有利な場合もある。「CDMA 1X WIN」サービスに対応し、下り最大2.4Mbpsの高速データ通信を利用できる。

photo KDDI通信モジュールを搭載するノートPC製品
 ・レノボhttp://www.lenovo.com/jp/ja/
 ・ダイアローグhttp://www.flybook.co.jp/
 ・東芝http://dynabook.com

 外出先などで、ノートPCを使ってデータ通信をする場合、携帯電話会社などのデータ通信カードを装着するのが一般的だ。しかし、通信モジュールを内蔵するPCの場合は、データ通信カードを利用した場合とは違った新しいメリットを実現する。

 まず、通信モジュールを内蔵したPCは、外部からの衝撃による故障の危険性が低いという点だ。データ通信カードをノートPCに装着していると、外部からの衝撃でデータ通信カードとノートPCの両方が損傷を受けやすい。ノートPC本体の外装は衝撃に備えて強化されている場合もあるが、データ通信カードは直接接続されているので、カード部に加わった力がそのまま内部の基盤に伝わってしまう。データ通信カードは、手軽に抜き差しをできるメリットがあるものの、やはり装着したままの状態でノートPCを持ち歩くのには不安が大きい。

 さらに、通信モジュールを内蔵しているとPCと通信機能が一体化されているという点において、企業ユーザーは大きなメリットを感じるだろう。PC本体と通信回線が一体で管理できるため、あちらこちらに持ち運ばれることの多い何台もあるデータ通信カードを管理する手間がなくなるメリットは大きい。通信モジュールを内蔵したPCを従業員に支給し、「その通信回線は誰が利用しているのか」という情報も分かりやすい。オンラインサインアップを利用すれば、必要に応じて通信回線の開通作業が手軽にできる。一定規模以上の通信回線を開通したい場合には、やはり管理者に負担がかかるため、KDDIが作業を行う場合もあるという。

 PC本体と通信回線を一体で管理することは、同時にセキュリティの向上にもつながる。 従業員がデータ通信カードだけを紛失するといった恐れがなくなり、データ通信カードを取得した第三者が悪用するリスクを回避できる。従業員がデータ通信カードだけを抜き出して私用に使うような問題も防ぐことができる。

 サポート窓口をPCメーカーに一本化している点も、ユーザーにとっては利便性が高いと言える。通信モジュールを内蔵したPCにトラブルが発生しても、問題となる部分に応じて窓口を切り分けることなく、迅速に対応してもらうことができるからだ。

通信機能搭載PC活用の幅を広げる料金プラン

 モバイル環境でのデータ通信利用で、特に気になるのが料金だろう。頻繁にデータのやり取りが発生するビジネスシーンでは、通信データ量に応じた従量制プランよりも定額制プランの方が安心だ。

 KDDIでは、通信モジュールを内蔵したPC専用のデータ通信定額プラン「WIN通信機能搭載PC定額」を3月24日から導入する。このプランは、ある程度のデータ量までは従量制で課金されるが、課金する金額の上限が設定されている。このため、利用するデータ量が多い(※1)ユーザーにとっては実質的に定額制になるというプラン内容であり、詳細は下図の通りだ。

(※1) 周囲の回線が混雑している状況で大容量のデータ送受信を行う場合には、ネットワークの過剰な負荷を防ぐために自動的に通信速度の制御を行います。また、一定時間内に著しく大量のデータ通信があった場合、切断されることがあります

 このプランに対応したサービスプロバイダ(例えば「au one net」など)の種類は多く、また、通信プロトコルの制限も原則として設けられていないため、社内外のデータ送受信などが可能になる。通信コストの変動をまったく気にせず、さまざまなシーンで利用できるのは、モバイルユーザーにとって朗報だといえる。

photo 「WIN通信機能搭載PC定額」の仕組み (クリックすると画像が拡大します)
※ 別途プロバイダ料金がかかります

FMCサービスの柱の1つ

 KDDIは、「FMC(Fixed Mobile Convergence)」戦略の一環として、通信モジュールに関連したサービスを強化していく方針だ。

 すでに、データ通信カードを利用した場合と同様に、通信モジュール内蔵のPCでも高いセキュリティを保ったまま企業のイントラネットへの接続できる「CPA(Cdma Packet Access)」サービスを提供している。外出先でも社内にいるのとほぼ同じように、安全にノートPCを利用できる。

photo CPAサービスのイメージ (クリックすると画像が拡大します)

 KCMPは、ショートメッセージサービス(SMS)機能も搭載しているので、SMSを利用した通信モジュールならではのサービスも期待できそうだ。例えば、SMSにコマンドを乗せて、管理者がPCを遠隔操作したり、万が一紛失した場合にPCのデータを削除したりといった高度なセキュリティサービスなどが可能になるとみられる。

 将来は、通信モジュール自体の機能もますます充実していくことになりそうだ。同時にサービスもさらに充実していく期待が高まっており、通信モジュールを搭載した情報機器を、セキュアに、そして便利に使える機会が増えるだろう。

お問い合わせ先

・KDDIホームページhttp://www.kddi.com/business/tushin_kino_pc/ryokin.html

・通信/料金関係 : KDDIモジュールサポートセンター
 TEL : 0800-700-7016(受付時間/平日 9:00〜17:30 ※年末年始を除く)
 E-mail : pc-msc@kddi.com

※通信モジュール内蔵PCについてのお問い合わせは、各メーカーにて受け付けております。




提供:KDDI株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年4月16日

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