誰でも使えるCMSツール「Movable Type」

CMSの利用に変化が出てきた。多くの企業が、手軽に使えるブログツールを企業のサイト管理に使い始めているからだ。その代表格がブログツールとして確固たる地位を築いているシックス・アパートの「Movable Type」である。導入コストが圧倒的に安いだけでなく、エンドユーザーがブログ感覚で簡単にWebページを更新できるため、運用コストの大幅削減が可能だ。Movable Typeを使ってWebサイトを構築するパートナー企業が全国に270社以上存在するなど、サイトのリニューアルなどにも広く活用できる。


 企業がWebサイトを構築する際に問題となるのが管理と運用である。Webサイトを公開する以上戦略的な運営が必要となるが、構築から日々のメンテナンスに至るまであらゆる管理が必要となり、運用にまで手が回らないのが現状となっている。

 Webサイトを簡単に構築でき、コストを抑えることができるツールがCMS(コンテンツマネジメントシステム)だ。CMSは主にWebサイトやページの構築に使われているが、企業においてCMSの導入が進んでいるとは言い難い。なぜなら企業向けに提供されているCMSの多くは、数百万円単位のコストが掛かり、無料のCMSツールは導入が難しいからだ。

 この問題を一挙に解消できるCMSがある。シックス・アパートが提供する企業向けブログソフトウェア「Movable Type 4」だ。

image 導入済みまたは導入予定のCMS(複数回答)

 ブログツールの代名詞となっているMovable Typeだが、CMSとしての利用も進んでいる。インターネットの利用実態について統計データを取りまとめた「インターネット白書」(インプレスR&D発行)では、利用しているCMSにMovable Typeが2006、2007年の2年連続で1位に選ばれた。

photo シックス・アパート 代表取締役 関信浩氏

 「わたしたちはMovable TypeをCMSとは呼んでいませんでした」――シックス・アパートの代表取締役である関信浩氏は笑う。しかし、インターネット白書の調査で企業ユーザーに使っているCMSツールを聞くと、Movable Typeという回答が「全体の4分の1くらいあった」(関氏)という。

 Movable TypeはなぜCMSツールとして支持を集めているのか。「ブログの登場後、サイトの立ち上げや運営に変化が出てきています。以前はCMSといえば、大規模な企業がサイト全体を管理することを目的とした高機能なものが主流でした。しかし高機能であるため、一般のユーザーが使いこなすには、サイト構築後の教育を含め多大なコストが掛かります。そのため、わたしたちはMovable TypeをCMSとみなしていなかったのです」(関氏)。

 しかしブログの登場により、Webの世界は一変した。小規模なWebサイトがどんどん開設し、手軽に情報が更新されていくようになった。企業のWebサイトも、こうした動きを追って、小規模な単位でWebサイトを立ち上げる形式に移ってきた。「多くのビジネスブログでは、サイトを運用しているのはたった数人です。こうした“マイクロWebサイト”の管理にMovable Typeが広く使われています。そのため実際に利用しているユーザーは、Movable TypeをCMSと考えている、ということではないでしょうか」(関氏)。従来のCMSは、むしろ「エンタープライズCMS」と呼ぶにふさわしいかもしれない。

ユーザーの意見を取り入れた機能追加

image ブログ・CMSツールの製品採用にあたり、重視するポイント上位5つ(複数回答)

 企業がCMSの導入を検討するきっかけの多くは、「顧客とのコミュニケーションツールとしてWebサイトを作りたい」「ホームページの更新、運用のコストを削減したい」「情報発信のスピードを向上させたい」といった点にある、と関氏は指摘する。ここから、CMSツールに必要となるのはコスト削減、管理の負担、情報発信の手軽さであるといえる。

 Movable TypeがCMSツールとして注目を集めているのは、元々ブログツールであるという点が大きい。誰もが利用できるブログを基にした機能が備わっており、一般的なCMSツールと比べて簡単に導入できる。「多くのCMSツールはMovable Typeにはないさまざまな機能を持っています。大規模なWebサイトなどの構築において厳格な運用ルールや管理を求めるユーザーにとって、こうした機能は不可欠といえます。しかしブログが登場してから、シンプルで手ごろなCMSを求めるユーザーが急増したのではないでしょうか」と関氏は分析する。

image Movable Type 4はCMSに不可欠な機能を備える

 多くのユーザーにとって、主要な機能に絞って手軽に使い始めることができる方がニーズにマッチしているわけだ。バージョンアップを頻繁に重ねるMovable Typeは、急速に変化するビジネス環境でユーザーが新たに必要とする機能を追加することにより、新世代のCMSツールとしての評価を得てきた。

 例えば、Movable Type 4で追加された機能の1つに「ファイルマネジャー」がある。これはサーバにアップロードした各ファイルをMovable Type上で簡単に管理できるようにするものだ。これまでのMovable Typeのファイルアップロード機能は、画像をアップしてリンクを本文に張るという形に過ぎず、一度アップしたファイルを消すには直接サーバにアクセスしなければならなかった。

photo ファイルマネジャー

 記事ごとに日付を持つブログでは、新しい記事が一番上に来てその下に古い記事が並ぶ。企業がブログでWebサイトを作る場合、企業情報などは閲覧者がいつでも見られるように配置しておかなければならない。従来のツールでは未来の日付を設定して一番上に持って行くといった「裏技的な管理」(関氏)が必要だったが、Movable Type 4ではこうしたHTMLページを簡単に管理する「ページ機能」を追加している。そのほかにも、デザインやテンプレートを共有するなど、きめ細かな改良を重ねていったことで、CMSとしての存在感を示すようになった。


安価でスピーディに導入できる優位性

 従来型のエンタープライズCMSの導入には数百万円から数千万円掛かると言われ、コスト面のハードルが高かった。しかしMovable Typeではその心配はない。

 Movable Typeの基本ライセンスは5ユーザー版で5万2500円。追加ライセンスは5ユーザー当たり4万2000円と圧倒的に安価だ。ユーザー数はコンテンツの作成や管理をするユーザー数であって、閲覧するユーザー数ではない。

 また、短期間でWebサイトを構築できるのも特徴だ。例として、ライブフェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL '07」と連動してアーティストのコメントや写真、現地からのリポートを配信するブログを立ち上げたInterFMの取り組みがある。

 同社ではライブ本番の2週間前に特設サイトを立ち上げることが決まった。同社は、これまで使っていたCMSよりコストを削減でき、普通のブログと変わらない操作でサイトを作れるとして、Movable Typeの導入を決めた。ブログで作った特設サイトは無事立ち上がり、3日間で約60本の記事を掲載した。公開前にレイアウトを確認できるプレビュー機能などを使うことで、サイトの更新もスムーズにできたという。

 シックス・アパートが2008年2月に実施した調査によると、企業がブログ・CMSツールの導入でもっとも不安なのは「運用管理の不安」(39.2%)である。Movable Typeはソフトウェアのため、システムの運用は自社で行う必要がある。運用管理の不安を抱えるユーザー向けには、Movable Typeで利用される独自のMTタグの互換性を持ち、ASP(ソフトウェアの期間貸し)形式で提供されるブログツール「TypePad」が利用可能である。

 TypePadは、デザインの選択やドメイン名の登録などの初期設定をパッケージした「TypePad ホームページおまかせパック」など、Movable Typeより手軽に導入・運用できるのが特徴だ。プランの中でも一番手軽な「スモールビジネス」ならば年間で2万5200円、月額当たり2100円となっており、「ホームページ構築・運用サービスと比べても遜色ない」(関氏)。

販売パートナーを含めた充実サポート

 Movable Typeの導入には、シックス・アパートの製品の導入や構築などを担当するパートナー企業「ProNet」が大きな役割を果たす。北は北海道から南は九州・沖縄まで国内に約270社(2008年2月末時点)の構築代理店ネットワークを持つ。

 「CMSと聞くと、例えば省庁のように大がかりなサイトの構築を考えてしまう。だが、必ずしも大きなアプローチを必要とするわけではない」(関氏)。マーケティング用、プロモーション用、ECサイト、コンシューマー向け、BtoB向け――など用途に応じたWebサイトの開設に応じて、それぞれのノウハウを持つパートナー企業を選ぶことができる。Webサイトの構築において、あらゆる要求を満たしてくれるパートナー企業。その選択肢の多さは大きな魅力だ。

 従来のCMSツールでWebサイトを全面刷新する場合、仕様設計などを考えると1、2年程度の期間が必要となる。製品サイクルを短期間で回す必要のあるWebマーケティングにとって、スピード感のないツールは見合わない。

 Webサイトの中に別のプロモーションサイトを立ち上げる場合、まずプロモーションサイトのみをMovable Typeで構築する。サイトの構築と運用のノウハウをためれば、通常のWebサイトの構築・運用にも応用できる。 「小さく始めて大きく育てるといったアプローチが、今のWebサイト構築におけるトレンド。Movable Typeは、そういった案件と相性が良い」(関氏)

OpenID対応など将来性も高い

 CMSの概念を一変させたブログは、「Web 2.0」の代表的なサービスであり、いつも一歩先を行く技術や使い方を提案しているのもメリットだ。最近は「サイトを訪れる読者との関係強化として、コミュニティーを構築・運営するのが主流」(関氏)という。

 ブログは書き手が情報を発信し、受け手がコメントやトラックバックを残すといった、双方向性を持つコミュニティーだ。しかし国内のWebサイトやブログでは、その機能が完全に機能しているとは言い難い。読み手はコメントやトラックバックなどを残すことしかできないため、書き手に比べて読者の存在が見えにくいからだ。

 「コミュニティーで重要なのは、参加者同士が“つながっていく”こと。運営者の視点で見ると、読者1人1人を“可視化”したいという要望は、米国の先進企業を中心に非常に高まっています」(関氏)

 Movable Typeが持つコミュニティ・ソリューションという拡張機能の中に、「ユーザープロフィール」という機能がある。これは、プロフィールに名前やメールアドレスといった基本属性のほかに、その人が投稿したコメントやお気に入りの記事などを表示できるようにするものだ。ブログに参加する読者が特定されることで、ブログがコミュニティーとしての役割を果たすようになる。

 コメントでブログが荒れないように、コメント機能自体をオフにしてしまうという人も少なくない。一般ブロガーならまだしも、マーケティング用途でブログを使う企業までもコメントを有効に活用しきれていない場合が多い。シックス・アパートが開発した共通のユーザーIDを複数のWebサービスで使えるようにする技術「OpenID」を使うと、コメントの投稿者は特定される。もちろんMovable TypeはOpenIDに対応している。

 コミュニティーの管理者はブログを通じて、読者のプロフィール、すなわち人を管理できるようになる。シックス・アパートではこれを「コミュニティー&コンテンツマネジメントシステム」(CCMS)というコンセプトで提唱している。Movable TypeはCCMSを体現できるツールであり、そこで実現する双方向のコミュニケーションは、「今後のすべてのWebサイトに不可欠な要素といえる」(関氏)。


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 Webサイト構築のプラットフォームとしてツールを使う中で、「本当にこのツールでいいのか?」といった不安を感じることがあるかもしれない。Movable Typeは新たな技術を絶えず取り入れ、改良を重ねている。OpenIDといった新たな技術に対応できるのも強みだ。

誰もが情報を発信できるWebサイトをインターネット上に構築できるようになった今、どれだけ簡単に導入し、運営できるかという点がCMSには要求される。こういった機能を備えたMovable Typeは、今後より一層ユーザーの支持を集めていくだろう。


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 ブログツールとして世界中で愛されている Movable Type を、CMS(コンテンツ管理システム)として活用する企業が急増している。 Movable Type は、これまでビジネスブログ構築ツールとして企業や個人ユーザーに親しまれてきた。さらに、Movable Type 4 へのバージョンアップを機に、企業Webサイトを包括的に制作/管理できる次世代型ソフトウェアとして進化を果たしている。

 本ホワイトペーパーでは、CMSとしてはもちろん、ビジネスブログ、イントラブログとして Movable Type 4 を活用している企業の生の声に触れることができる。各企業のCMSツール選定のポイントやビジネスブログ全般についての具体的な事例、ノウハウなど、詳細はホワイトペーパーにて。 Movable Type 導入後の成果や反響を詳しく紹介している。

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提供:シックス・アパート株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年4月26日

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