サーバもストレージも手間をかけず仮想化する新世代RAID技術を低コストで活用

近年ではストレージの重要性が増す一方。仮想化への意識も高まっている。手ごろなコストで導入できるだけでなく、管理の容易なストレージソリューションを求める中堅・中小企業も多いはず。そんな要求に応えつつ一歩進んだストレージの仮想化、「新世代RAID」と呼ばれるテクノロジーを活用できるストレージ製品があるらしい。

» 2008年07月09日 10時00分 公開
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仮想化に手が届く? 中堅・中小企業に適したストレージが登場

 DAS(Direct Attached Storage)やサーバに内蔵されたストレージに代えてSAN(Storage Area Network)ベースのストレージを導入する動きが、中堅・中小規模の企業でも活発化している。企業の規模を問わず、扱うデータ量が爆発的に増加しているため、拡張性が高く、安価で運用も容易なストレージが求められているのだ。

 また、システムの複雑化が進んだことや、ビジネス環境の変化に対し迅速な対応をとるため、ストレージに柔軟性を求めようとする傾向もある。その結果、管理を容易にすべくサーバの集約に着手すると同時に、ストレージの統合や仮想化技術を活用して柔軟な運用を図る企業が増えている。

 日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)の礒佐江氏は、次のように説明する。

 「HPのミッドレンジSAN製品の出荷実績は、まさにブレードサーバとともに伸びています。ブレードサーバ導入に合わせてSANストレージを構築するというケースが多いのです。こうした傾向が、中堅および中小企業にも広がりつつあると分析しています」(礒氏)

photo 日本ヒューレット・パッカード エンタープライズ ストレージ・サーバ事業統括 ストレージワークスビジネス本部 プロダクトマーケティング部 担当マネージャ 礒佐江氏

 これまでSANを導入していなかった企業が、新たに触れるネットワークストレージの世界。そこには、課題も少なくない。特に、初期投資や管理者に求められる専門知識やスキルへの不安などが、導入を検討する企業から数多く寄せられるという。

 礒氏は、HPが4月に発表したSANストレージ新製品「HP StorageWroks EVA4400」は、こうした課題に対する回答になっていると話す。

 「これまで、EVAシリーズは500万円台からの価格帯でしたが、300万円台からにレンジを下げています。パフォーマンスや機能を妥協することなくハードウェアの設計を一新し、実現しました。またSAN構築に不可欠なスイッチ類も価格を引き下げており、初期投資額が大きく引き下げられました。これを機会にSANを活用する企業のすそ野が広がれば、と期待しています」(礒氏)

省スペースながら高い拡張性、SANの構築も容易に

photo    HP StorageWroks EVA4400

 礒氏によると、EVA4400は低コストなだけでなく、省スペースながらパフォーマンスや拡張性も十分に備えており、また管理が容易なことも特徴だという。

 例えば、コントローラ部には2つのユニットが2Uサイズのエンクロージャに収まっており、ディスクエンクロージャも2Uサイズで12台のHDDを搭載できる。このディスクエンクロージャは8筐体まで組み合わせることができ、最大で96本のHDDを搭載することが可能だ。エントリークラスのSANストレージとしてみれば、非常に大きな拡張性だといえる。さらに、ホストインタフェースやディスクインタフェースには4Gbpsのファイバーチャネルを採用し、入出力のスループットを確保している。

 また、SANの導入や初期設定を支援するため、サーバ用のセットアップツールとして定評ある「SmartStart」が新たにストレージ用セットアップツールとして用意された。EVA4400の初期化から、各サーバに提供するディスクの設定、ストレージ管理サーバの設定にいたるまで、分かりやすいGUI上で実施できるため、SAN構築に不慣れな管理者でも導入が容易になった。一般的に、SANの設定には高度なスキルやノウハウが求められる。特に初のSAN導入に際しては、管理者が猛勉強するか、あるいはシステムインテグレーターなどの支援を必要とすることも多いはず。SmartStartは、そんな導入時のハードルを引き下げるものといえそうだ。

photo SmartStartの画面例。EVAシリーズ用の管理ツール「Command View EVA」をストレージ管理用サーバにインストールするなど、EVA4400の導入全般を支援するツールとなっている ※ 日本語版SmartStartは年内に提供予定

「買って良かった」――ユーザーに優しいストレージ

 EVA4400は、EVAファミリー共通の特徴も備えている。それは、HPが「新世代RAIDテクノロジー」と呼ぶ、独自のストレージ仮想化技術だ。

 「新世代RAIDのポイントは3つあります。1Gバイト単位で容量設定ができること、システムを止めることなく容量を拡張できること、そして、ディスクを増やせば増やすほど高速化できることです。これらは、EVAファミリーが登場した時点からの特徴であり、今でも他社のストレージでは実現できていません」と礒氏は自信を見せる。

 EVAにおける新世代RAIDでは、各ボリュームのデータを、搭載されたディスク全体に分散して利用する。ボリュームごとに専用のHDDグループを作るのではないため、負荷が分散され、容量も無駄なく利用できる。例えば、データベースのログ、インデックス、テーブルなどは、それぞれ必要な容量と入出力性能のバランスが異なるため、従来型のRAIDでは構築前に綿密な設計が必要だったが、新世代RAIDなら気にする必要はない。新たにHDDを追加する場合でも、コントローラが自動的に既存のHDDから追加したHDDへと一部のデータを移動し、容量や負荷を平準化してくれる。

 「平準化処理はオンラインのまま、完全にバックグラウンドで行われるため、管理者はシステム停止をする必要がありませんし、業務にも影響は出ません。従来型のRAIDでディスクを追加する場合は、いったんシステムを止めた上で、長い時間を費やしてRAIDを再構築する必要がありました。しかし新世代RAIDなら昼休みの時間にでもできてしまいます。これで管理者の方は休日出勤する必要もなくなり、家族と一緒に過ごしていただけます(笑)。新世代RAIDを実装しているEVAは、導入したユーザーから『買って良かった』とお喜びいただくことがしばしばあります。特に管理者の方に気に入っていただけることが多いのが自慢です」(礒氏)

photo 新世代RAIDテクノロジーによるバックグラウンドでの容量拡張および負荷分散のイメージ

仮想化環境における使い勝手の良さ

 EVA4400は、ブレードサーバなどで仮想化環境を構築し、IT統合プラットフォームとして使うのがおすすめだと礒氏は言う。

 「HP BladeSystemとVMware ESX Server、そしてEVAを用いたソリューションでは、単にサーバやストレージを物理的に集約できるだけでなく、柔軟な拡張性や高い可用性を実現できます。サーバの処理能力が必要になれば新しいブレードを、ストレージ容量が必要になれば新しいディスクを、それぞれ追加すればいいのです。システム停止をする必要のない管理環境が実現します」(礒氏)

 この使い勝手の良さが、ブレードサーバとミッドレンジSANストレージのセットで伸びている理由と言えそうだ。

 なおHPでは、EVA4400よりさらに低コストで導入できるSANストレージも同じく4月に発表している。「HP StorageWorks MSA2000」は、新世代RAIDではないが、従来モデル「同1000」から大幅に機能や性能を向上しつつも価格を引き下げた。既存のイーサネットインフラを利用し、ファイバーチャネルより手軽にSANを構築できるiSCSIにも対応し、コスト意識の高い顧客への訴求を図っている。また、EVA4400のバリエーションとして、コントローラ部にFCスイッチを内蔵したモデルも6月26日にリリースした。あまりSANファブリックを拡張しないという用途であれば、より省スペース・低コストでSANを構築できるようになる。

 HPではEVAファミリー向けパートナープログラムの一環として、ストレージ検証施設「HP StorageWorks Partner Technology Access Center」(以下PTAC)を設置している。PTACはストレージソリューションのデモンストレーションやトレーニング、さらには特定の案件に合わせたテストやベンチマークにも使える施設。この施設を使い8月1日(金)、8月29日(金)の両日、全業種のITマネージャなどエンドユーザーを対象とした“「思い通りにならないストレージを思いのままに・・・」 〜EVAはじめてセミナー〜” を開催する予定となっている。

photo HP StorageWorks PTACに設置されたEVAファミリー

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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年8月8日