標準機能とカスタマイズの最適バランスでビジネスに対応する新しいERPとは?

Dynamicsというブランドで基幹系業務アプリケーション市場に進出したマイクロソフト。そのERP製品が「Microsoft Dynamics AX」だ。ERP導入でどんな業務革新を実現したいのか、その目標をしっかり見据えた企業なら、規模の大小を問わず、短期間低コストでその目標に到達できるという。


製品の持つ柔軟性が高評価に

 マイクロソフトが日本市場でERP製品「Microsoft Dynamics AX」の販売を始めて約1年が経過した。同社のERP市場参入は大いに注目を集めたが、ユーザーにはどのように受け止められたのか。Dynamics事業統括本部 マーケティング部 部長の新保将氏は、この1年の感触を次のように振り返る。

Dynamics事業統括本部 マーケティング部 部長 新保将氏 Dynamics事業統括本部 マーケティング部 部長
新保将氏

 「現在のところ、顧客は中堅と大手の企業がほぼ半々です。グローバルに事業を展開している大手顧客では、多言語・多通貨対応というDynamics AXの強みとグローバル導入の実績を評価して、ハブ&スポークのスポークとして事業部門や支社単位で導入されるケースが多いですね。また全体の傾向としては、以前にERPパッケージを導入したがうまく使いこなせずに失敗していたり、そもそもERPは敷居が高く二の足を踏んでいたりした企業からの支持が強いようです」(新保氏)

 ユーザーから高い評価を得ている理由の1つが、Dynamics AXの柔軟性だ。従来のERPは、ERPにユーザーが合わせて業務をベストプラクティスに近づけることを目的にしていた。しかし、現場からすれば業務のやり方を変更しなければならず、プロジェクトが頓挫してしまったり、導入したものの現場の負担と抵抗が大きすぎたりするという失敗事例が目立っていた。また、従来のERPは、網羅的に機能を用意しているとはいえ、結局のところはユーザー個別のニーズにまで対応しきれない。ギャップがあれば、ミドルウェアで対応してフロントエンドのアプリケーションを作り込むなど、相当な追加費用が掛かるケースが少なくなかった。これはERPから不要なものを引き算したあとに、新規開発して足し算するようなもので無駄が多く、それなりに余力があるユーザーでなければ難しい。

既存アプリとシームレス連携

Dynamics事業統括本部 マーケティング部 シニアマーケティングエグゼクティブ 國持重隆氏 Dynamics事業統括本部 マーケティング部 シニアマーケティングエグゼクティブ
國持重隆氏

 従来型のERPに対して、Dynamics AXは、まずユーザーニーズありきで、ERP側が柔軟に対応してくれる。Dynamics事業統括本部 マーケティング部 シニアマーケティングエグゼクティブの國持重隆氏は、従来のERPとの違いを次のように強調する。

 「Dynamics AXはERPとして必要な機能を十分に備えていますが、すべてのユーザーが必ずしも使うとは限らない過剰な機能まですべてを盛り込むのではなく、ユーザーの個別のニーズに合わせて、必要な機能はプラスアルファで足していくという考え方で設計されています。それを可能にしているのが、Microsoft製品群と共通化されたプラットフォーム。これにより、Microsoft製品をはじめとした既存のアプリケーションやシステム環境とのシームレスな連携やカスタマイズが可能になり、現在の業務プロセスを生かしたまま、より柔軟で無駄のない形でERPを導入することができます。使わない機能に払われるライセンス費を抑え、その分ビジネスニーズに完全に沿うカスタマイズに投資できる。その意味でDynamics AXは、実現したい業務とERPに対して求めるものが明確なユーザーに適しているといえるかもしれません」

 一例を挙げよう。今やERPを語る上で欠かせなくなったビジネスインテリジェンスについても、その実現にはさまざまな選択肢がある。例えばMicrosoft製品との連携に限っただけでも、(1)Dynamics AXが標準で持っているレポートツールを活用する、(2)Officeアプリケーションと連携してExcel上にデータを展開する、(3)SQL Serverのレポーティング機能や分析機能と連携する、(4)Microsoft Office SharePoint Serverとの連携でWebページに取り込んでポータルを構築する、といった多彩な選択肢がある。このように自社がやりたいことを容易に実現できる自由度の高さが、Dynamics AXの魅力なのだ。

Microsoft製品群や、既存のシステム環境とのシームレスな連携が可能に Microsoft製品群や、既存のシステム環境とのシームレスな連携が可能に

カスタマイズした部分を容易に引き継ぐ

 柔軟性の高さは、同時に変化に強いという利点も生み出している。Dynamics AXは、システム内のコードやオブジェクトを階層ごとに管理する階層構造になっている。標準コードと付加されたコードが別々の階層で管理されるため、バージョンアップで標準コードが変更になっても、プラスアルファでカスタマイズした部分を容易に引き継げる。これで次世代バージョンが登場するたびに、カスタマイズ部分との連携に頭を悩ませなくて済むというわけだ。

 変化への対応力は、フロントエンド側のバージョンアップについても同じことがいえる。従来のERPは、フロントエンドのツール、具体的にはMicrosoft ExcelやWordが機能拡張をすると、それを活用した連携を改めて自分で考える必要があった。しかし、Dynamics AXはマイクロソフト製品の最新技術にいち早く標準で対応している。

 「また、操作性に関しても、Office2007で登場したリボンUIは、今年6月に米国でリリースされたMicrosoft Dynamics AX 2009にも採用されています。実はリボンUIは、ERPでよりユーザビリティーを発揮するUI。リボンに左からアイコンを並べていくと、それがそのまま業務フローになるので非常に使いやすい。このようにフロントエンドの操作性をそのままERPに生かせるのがDynamics AXの特徴の1つです」(國持氏)

 バックエンドとフロントエンドの両方の変化に柔軟に対応できれば、当然ながら変化に対するリスクやコストも最小限に抑えられる。その意味で、Dynamics AXは長期的な視野に立った活用に最適なERPといえるだろう。

 Dynamics AXの最新バージョンであるMicrosoft Dynamics AX 2009の日本語版は、来年初頭のリリースを視野に入れているという。

 「Microsoft Dynamics AX 2009はビジネスプロセス管理(BPM)の機能が追加されるなど、より充実した内容になっています。ぜひお客様の導入のタイミングで検討していただければと思います」と新保氏は語ってくれた。


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誰もが使い慣れているMicrosoft Officeと同じ要領で操作でき、カスタマイズが柔軟にできるマイクロソフトのERP製品「Microsoft Dynamics AX」の機能や特徴を詳しく見ていく。

 1980年代に米国で登場した「ERP(Enterprise Resource Planning)」という概念は、今や日本にもすっかり浸透したかのように見える。しかし、一般にERPの導入に当たっては現行の業務プロセスの変革が不可欠なため、導入に二の足を踏んだりプロジェクトが頓挫したり、現場に定着しないケースも多い。

 マイクロソフトは「Microsoft Dynamics AX」というERP製品を提供しており、既に世界で9200社の導入実績がある。誰もが使えるMicrosoft Officeのインタフェースと操作性が特徴で、マイクロソフトの技術プラットフォーム上で他アプリケーションとの容易な連携を実現する。同製品は、どのようにERP導入のリスクとコストを最小化しつつ、長期的な視点でシステムを拡張していくことを可能にするのか。全社員による情報共有と情報活用を実現できる理由や具体的な機能などを、細かく解説する。


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提供:マイクロソフト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年9月3日

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Microsoft Dynamics AX
マイクロソフト

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