SunはSAP運用の最適解、OS標準の仮想化機能で他社を圧倒技術力に裏打ちされた自信

SAPのアプリケーションを稼働させる環境として、Sunの基盤製品が存在感を強めている。サーバマシンを製造する技術力はもちろん、Solarisが標準で持つ仮想化機能により、適正なサーバ統合とソフトウェアライセンスコストの削減も見込める。SAP on Sunが有力な選択肢として注目を浴びている。

» 2008年08月05日 10時00分 公開
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 今日、企業はSAPのアプリケーションを稼働させるプラットフォームに、RAS(信頼性、可用性、保守性を満たす)機能に加え、拡張性、高パフォーマンスを求める。SAPを運用する多くの企業でシステムは複雑化している。SAPのインスタンス数が増えるにつれ、運用基盤であるSAP Solution ManagerやSAP NetWeaverに含まれるコンポーネントも増え、サーバの台数も増加した。一方でサーバの利用効率は上がらないという悩みが加わった。SAPにまつわる今日の課題は、増えたサーバをいかに集約するか、サーバの利用効率をいかに高めるかである。

WindowsもLinuxもSolarisも動くSunのx64サーバ

 Sunは現在、SAP向けにUNIXサーバとx64サーバを提供する。SPARC/Solarisサーバとともに、Sunのx64サーバマシンにWindowsやLinux、Solaris 10を導入してSAPを利用できる。

 Sunのx64サーバはコンパクトで低消費電力であり、拡張性や冗長性を重視した設計が特徴だ。SAP認定サーバの中でもハイエンドなSun Fire X4600 M2は、3年ほど前に早くも8ソケットを実現したx64サーバだが、現在はクアッドコア対応となり、4Uサイズでありながらも、最大で32コア、256GBメモリを搭載する業界最大規模のx86/64サーバと位置付けられる。(図1)

 ちなみにSun Fire X4450は2Uサイズで4CPUを実現しており、Sun Fire X4150は1Uサイズで8コアと非常にコンパクトだ。Sun Fire X4150 (1CPU"2.33GHz Quad Core Intel Xeonと10GBメモリ搭載)のSAP性能は約4000 SAPS(SAP Application Performance Standard)。一昔前なら16プロセッサを載せた大型サーバ並みの値だ。X4150の価格は約100万円程度だから、コストパフォーマンスの高さは明らかだ。

photo (図1) Sunの仮想化導入イメージ

Solaris標準の仮想化機能の強み

 もう1つの特徴が仮想化だ。SunはVMware、Solarisコンテナをはじめとして、Xen、xVM、Logical Domainsといった多彩な仮想化環境を提供する。VMwareは国内でSAP本番環境においてサーバ統合の実績を持つ。SolarisコンテナはSun独自の仮想化機能だ。SolarisコンテナはSolaris 10の標準機能の1つであり、ライセンスが不要。ゲストOSは、Solarisのみとなるが、仮想化でゲストOSをいくら追加してもコストは掛からない。Solaris 8、9をゲストOSとすることも可能である。

 Solarisコンテナは x64、SPARCともに動作し、SAPの本番運用の実績も豊富だ。仮想化機能が低価格帯のx64サーバで利用できるようになった。

 Solarisコンテナの素晴らしさは仮想化による性能劣化がほとんどなく、仮想化環境利用時にもスケーラビリティが得られること。SDベンチマークにおいて、Solarisコンテナを使わない場合と、4つのコンテナに仮想化した場合のCPUの負荷状態を比較した。それぞれのコンテナで8個ずつ仮想プロセッサを稼働させたケースでも、サーバ全体の性能劣化は2%未満にとどまっていた。(図2)

 オーバーヘッドが低い理由は、OSが仮想化を直接実現するからだ。コンテナは数秒で起動でき、CPUと仮想メモリ、ネットワークの優先度も制御できる。1筐体に8192台のコンテナを構成することができる。

photo (図2) Solarisコンテナの優位性

 Solarisコンテナで1台のサーバに複数のSAP環境を構築すれば、プロトタイプの検討や、開発環境やパッチ適用等の検証環境を追加コストなしに導入できる。SAP環境を複製し、マイグレーション機能で別のサーバに移動すれば、サービスメンテナンスや障害時にサービスを継続できる。

 アップグレードにも使える。まず本番環境を別のSolarisコンテナにスナップショットで複製する。現行の本番環境は稼働させながら、複製環境を実体化してアップグレードを実施。本番稼働のための検証を経て新本番環境に切り替え、以前の環境を停止する。コンテナを変えることで、以前の本番環境を同じ筐体に複製しても互いに干渉することはない。実際、すでにSolarisコンテナをSAPの本番環境に使っている企業は複数存在するそうだ。また、独SAPにおいてもSolarisコンテナ上に構築された開発環境が大規模に導入されており、SolarisコンテナがSAP用仮想化プラットフォームとして定着していることがわかる。

 運用環境の簡素化という面でも、Solarisコンテナを使ったサーバ統合の利点は大きい。ハードウェア、OS、仮想化ソフトウェアなど基盤となるシステムを異種混合環境で構築した場合、トラブル発生時の連絡先が定まらないなどの不都合が起こり得る。この点、Sunのハードウェア上でSolarisコンテナを利用している限り、ユーザーはサン・マイクロシステムズに声を掛ければ問題解決へと動き出せる。

 SAPの稼働環境として、これまではWindowsなどを採用するユーザー企業が多かった中で、Sunが仮想化とハードウェアの技術力という確かな裏づけを持って急浮上してきた。

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提供:サン・マイクロシステムズ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年9月11日