「すべての会社にクラウドを。」――多様なニーズに応じたクラウドサービスを提供するNTTPCコミュニケーションズ

顧客のニーズや市場の高まりを受けて、2010年秋からさまざまなクラウドサービスを本格展開し始めたNTTPCコミュニケーションズ。「すべての会社にクラウドを。」というコンセプトのもと、クラウド関連製品やサービスを積極的に推進していく。


 「クラウドコンピューティング」「クラウドサービス」といった言葉は、今やIT関連企業をはじめ多くの企業が、ビジネスにおける重要なキーワードとして打ち出し、世の中に定着しつつある。

 ところが、クラウドを名乗るサービスは多種多様であり、クラウドという用語そのものも人によって違った意味合いで使われることが多い。それゆえ、まさに「雲をつかむ」ようで分かりにくいといった印象を持つ人も多いのではないだろうか。一方で、クラウドという概念は非常に幅広いものだと考えることもできる。目的やニーズに応じて必要な部分だけ利用できる自由さこそが、クラウドの概念の本質なのである。

 クラウドサービスを提供する企業もスタンスはさまざまだ。クラウドの概念の一部分だけを切り出したような形のサービスを手掛けているものもあれば、複数の分野でサービスを提供しているものもある。前者が「これぞクラウド」という姿勢であるのに対し、後者は「これもクラウド、あれもクラウド」といった変幻自在の姿勢、言うなればクラウドらしい柔軟な姿を示している。

 さまざまな意味でのクラウドサービス、あるいはさまざまなユーザーにとってのクラウドサービスを提供し、全方位のクラウドを目指す企業が、NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)だ。

迅速かつ柔軟にリソースを変更できるパブリッククラウド

 NTTPCは2010年、本格的にクラウドへの取り組みをスタートさせ、各種クラウドサービスの提供を開始、あるいは予定している。その第1弾が、10月に提供を開始した「WebARENA CLOUD9(ウェブアリーナ・クラウドナイン、以下、CLOUD9)」だ。

 CLOUD9は、NTTPCのホスティング・ハウジングブランド「WebARENA」の新サービス。長年の実績で定評あるWebARENAのホスティングサービスにクラウド技術を取り入れ、より柔軟に使えるようにしたのが大きな特長だ。例えば、クレジットカード払いなら最短3分でサービス開通が可能で、運用中のリソース(CPU、メモリ、ディスク容量)の変更もオンデマンドで即時反映できる。加えて、料金も月額4800円(※クレジットカード払いの場合)の基本料金に追加リソース分の料金という利用に応じて変更できる柔軟な価格設定となっている。

 また、負荷増大時や障害発生時にも別サーバ上に自動でマイグレーションやフェイルオーバーが行われるため、一般的な共有サーバホスティングとは違い、ほかのユーザーの負荷増大に影響を受けたり、長時間化しがちなハードウェアの故障時でも従来のサービスと比較してダウンタイムの短縮が期待できる。

 こうしたメリットは、仮想化を中心としたクラウドの新技術を取り入れたことで実現したものだ。CLOUD9は、NTTPCのサービスであるWebARENAブランドではあるものの、NTTコミュニケーションズグループ企業としての協業、シナジーによって実現した。クラウドの高い技術を持つ米国Verio社と、長年のホスティング・ハウジング提供に実績を持つNTTPCが、それぞれの持ち味を生かして作り出したのである。

 CLOUD9のサービスは、今後も機能強化が進められていく計画だ。2011年春以降にはオートスケールアップが可能になる予定で、負荷に応じて、あらかじめ設定された最大値までの範囲でリソースを自動的に拡張、負荷が減れば縮退することができるようになる。さらに同年秋以降には、オートスケールアウト機能と、複数サーバへの振り分けを行うロードバランス機能も提供される予定だ。

中堅・中小企業にもクラウドを届けたい

 CLOUD9は、どちらかというとIT活用に積極的な企業が使うことを想定したサービスであるが、世の中にはそうした企業ばかりではない。例えば、従業員300人以下のいわゆる中堅・中小企業だと、コストや人材不足などさまざまな理由からIT活用に消極的な企業が多いのが実状である。

 このような中堅・中小企業のIT活用に関する課題を解決する手段の1つがクラウドサービスであり、上手なIT活用ができるようになれば、大きな効果も期待できる。これまで大企業からの発注に依存してきた企業が、新たに異業種企業と連携して、独自の市場を開拓するのにも役立つだろう。そのような会社も含めてすべての会社にクラウドを広める、これこそがNTTPCの考えなのである。

安心して使える各種サービスをワンパッケージで提供

 このように、「すべての会社にクラウドを。」というコンセプトのもと、NTTPCではさまざまなサービスの開発を進めている。その一環として、IT活用に消極的な中堅・中小企業に対してヒアリングを行い、理由を探ってきた。その結果、以下の4つに分けられるという。

(1)導入方法が分からない、調べる時間がない

(2)導入しても使いこなせない、運用管理できる人材がない

(3)導入費用やランニングコストが高そう

(4)まだ必要ない、特に困っていない

 この結果を踏まえNTTPCが今後提供を予定しているのが、「パッケージ型クラウドサービス」(仮称)である。ネットワーク、Webホスティング、メールホスティング、セキュリティなどをまとめて、誰でも、いつでも、すぐにクラウドを活用できるような内容のサービスにするべく調整を進めている。質の高いサービスを簡単にワンストップで提供するのが特長である。

 このサービスは、想定するユーザー規模に応じて2種類のパッケージが用意される予定だ。まず基本となるのは、従業員が100人程度の企業を主なターゲットとしたパッケージサービスである。Webやメール、Windowsベースのイントラネットサーバのホスティングと、IP-VPNによるセンター接続サービスやセキュリティ機能を付与したインターネットゲートウェイ接続などネットワーク関連サービス、さらにグループウェアや営業支援などといったSaaS(サービスとしてのソフトウェア)アプリケーションや関連サービスなども提供される。大企業が自社グループで使うプライベートクラウドのように、中堅・中小規模の企業でもITを柔軟に活用できるようになるといったところだろう。

 こうしたパッケージサービスにすることで、上記の課題(1)に対して一括導入という回答を打ち出しているのだ。課題(2)については、運用管理に必要な実作業はNTTPCが担当し、トラブル時の問題切り分けも不要なワンストップサポートを提供、各種セキュリティ機能も標準で用意されているため、安心して使うことができる。サービス価格についても、個々に契約するより安価に抑えられるため、課題(3)への回答とした。課題(4)に対しては、手ごろな価格で一括導入でき、すぐ使える内容とすることで、前向きに検討する企業経営者も出てくるのではないかとしている。

個店規模から使えるパッケージサービスも用意

 上記のパッケージサービスが100人規模の企業をターゲットにするのに対し、より小さな(従業員20人未満、いわゆる零細規模の)企業、例えば、個店規模の飲食店や小売店などは、IT利用に関して、企業向けというよりコンシューマー向けのサービスを使っていることが多い。例えば、集客のために店舗のサイトを作るような場合、無料のWebスペースを活用することがこうした企業層では珍しくない。とはいえ、このような企業ではIT活用に詳しい人材が少なく、ある調査では、20人以下の規模の企業で「ホームページに自信を持っているのは半分程度」だという結果もある。NTTPCは、こうした層をターゲットにしたパッケージサービスも、今後提供していく予定である。

 NTTPCは、新しい技術やサービスをグループの他社に先んじて手掛けるなど、NTTグループの中でも小回りがきくことを特色としている。中堅・中小規模の企業に通じる部分があるともいえるだろう。ここで紹介した以外にも、新たなクラウド関連の技術やサービスの開発を日夜進めており、その中には業界内で他に類を見ないユニークなものもある。

 こうしたサービスを中堅・中小規模の企業が利用して、さらなる成長を果たしたときにも、グループ企業との連携などによる万全なサポート体制が整っている。企業のステップアップにおいて、今後もNTTPCのクラウドサービスが役立っていくはずだ。

11月に幕張メッセで開催した「クラウド コンピューティングEXPO」にも出展したNTTPC 11月に幕張メッセで開催した「クラウド コンピューティングEXPO」にも出展したNTTPC


提供:株式会社エヌ・ティ・ティ ピー・シー コミュニケーションズ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年1月31日