ビジネスで活用するタブレットデバイス:スレート型 PCをスムーズに導入するコツとは?

タブレットデバイスをビジネスで活用しようとする企業が増えている。しかし導入の際には、既存の社内ネットワークとの親和性やセキュリティなど十分な注意が必要だ。システム管理者の視点から、Windows 7 スレート型 PCの導入メリットを見ていこう。


Windows 7 スレート型 PCとは何か

 Windows 7 スレート型 PCは、PCで世界的に最も広く利用されているWindowsがベースとなっているため、個人、従業員にとって最も使い慣れたユーザーインタフェースを備えている。最新版OSのWindows 7は、マルチタッチ アプリケーションをネイティブでサポートし、新しいタスクバーで簡単にプログラムの起動や切り替えが行える。タッチジェスチャによるユーザーエクスペリエンスとWebブラウジングが大幅に強化され、FlashPlayerやSilverlightにも対応。インタラクティブ性の高いWebアプリケーションや、既存のWindowsベースのアプリケーションの多くを利用できるのが最大の特徴だ。

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既存の社内ネットワークと手間なく連携できるか

 タブレットデバイスの導入で最初に留意すべき点は、社内ネットワークとの親和性だ。既存の認証/承認基盤を利用したユーザーおよびクライアントの管理ができるのか、また、社内で使用していた既存の業務システムをそのまま使用できるのかといった点になる。できない場合は、新たな投資が必要になってしまう。

 例えば、端末にポリシーを適用するための構成プロファイルをプッシュ型でインストールする、といった用途のために、インフラ整備や開発にコストを掛けられるのならば良いが、そうでない場合はコストばかりがかさんでしまい、かえって業務効率を阻害する可能性も出てくる。

 現在、多くの企業がWindowsを採用し、Active Directoryを認証基盤としている現状がある。既にActive Directoryを導入している企業なら、Windows 7 スレート型 PCを選べば、既存のセキュリティポリシーを変更することなく、タブレットデバイスを社内ネットワークに接続できるだろう。

 Active Directoryでは、ドメインに所属するクライアントやサーバに対し、認証済みの情報(資格情報)をドメインコントローラーで一元的に発行できるため、ログイン時に認証を1回行えば、ドメイン内のサーバにIDやパスワードを入力することなくアクセスできる。また、共有フォルダに誰がアクセスでき、何ができるのかをきめ細かく設定したり、各社員のクライアントPCのメニュー表示や設定項目を制限(無効化)して、余計な操作をさせなくしたりすることも可能だ。

 Windows 7 スレート型 PCのメリットとして、USBポートが利用できることも挙げられる。今まで使っていたマウス、キーボードの他、業務で使うバーコードリーダーなどを接続できることがあげられる。アプリケーションに関しても、Microsoft Officeをはじめとして、既存のWindows OSで動くアプリケーションが多い点も心強い。

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セキュリティポリシーの設定やウイルス対策は容易か

 2つ目の留意点はセキュリティだ。

セキュリティポリシー

 ビジネスで利用する以上、タブレットデバイスから社内の顧客データベースや基幹業務システムといった機密情報にアクセスすることも想定される。そこで重要となるのがセキュリティポリシーの設定である。

 タブレットデバイスをクライアント端末とする場合、通常はノートPCを導入するのと同様の手順で、社内で規定されているセキュリティポリシーを基に端末に設定する。Windows 7 スレート型 PCの場合は、通常のノートPCをクライアントに導入する手順と同様に設定が行え、社内システムとの連携によってさらなる高機能を実現できる。これは、あくまでもコンシューマー向けに開発されているデバイスと比べて、優位な点だと言えるだろう。

ウイルスや盗聴の対策

 タブレットデバイスとはいえ、今やウイルス感染のリスクがあることが明らかになっており、ユーザーが自由にデバイスの保護機能を外してしまったり、悪意あるWebサイトにアクセスしたりすることで危険性が高まる。root権限を奪取したり、チューニングしたりすれば、ユーザーが悪質なアプリケーションをインストールしてしまい、ウイルスに感染してしまう恐れがあるのだ。

 その点でWindows 7 スレート型 PCは、Windowsと同様に企業のセキュリティポリシーの基でセキュリティ対策ソフトを導入することでこうした心配がなくなる。

 また、ウイルス対策と並んで重要なセキュリティ対策の1つが通信時のセキュリティだ。社内システムにアクセスする際などには、Wi-Fi、もしくは、携帯電話事業者のネットワークを経由する場合がほとんどであり、その通信経路を通じてログインするパスワードが漏れてしまうことが考えられる。盗聴のリスクを回避ためには、「認証」をいかに確保するかが重要で、Active Directoryとの連携に強いWindows 7 スレート型 PCは有利と言えよう。

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ハードウェアやソフトウェアの管理を“こなせるか”

 3つ目の留意点はIT資産管理の面だ。

 当然のことながら、タブレットデバイスは企業の資産として管理されなければならない。外出先などで使う場合の多いタブレットデバイスは、盗難や紛失の危険性も高く、企業の機密情報が漏れるリスクはモバイルPC以上かもしれない。

 こうした場合に備えて、企業はハードウェアを適切に管理する必要がある。Windows 7 スレート型 PCの場合は、コンシューマー向けタブレットデバイスと違い、サードパーティによるデバイス管理ツールを別途導入せずとも、社内のクライアント端末と同様の手順で管理できる。誰がどのタブレットデバイスを保有しているかといった情報も容易に把握できる。ソフトウェア(アプリケーション)管理の面でも、ユーザー自身がアプリケーションを入手してインストールするのではなく、企業向けの資産管理ツールを使って配布と監視ができる。これにより、ユーザーが不要なアプリケーションや悪意のあるアプリケーションをインストールする可能性を防止できるだろう。


 今後、タブレットデバイスはコンシューマー向けのツールとしてだけではなく、企業向けのビジネスツールとしても利用範囲を広げ、業務に活用されていくはずだ。そうした中で、Windows 7 スレート型 PCは、OSとしてWindowsを搭載していることを強みとして、既存システムとの親和性やセキュリティの面で、企業にとって安全性の高い選択肢となるだろう。

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年7月12日