SSJ・大江新社長に聞く:「グループ&グローバル」を合い言葉に、日本企業の海外進出を後押し

収益のさらなる源泉を求めて多くの日本企業が海外市場へシフトする中、6000社を超えるユーザーを抱えるSSJは、ERPパッケージ「SuperStream」を軸に、企業のグループ経営管理を積極支援していく。


 国産パッケージベンダーの雄として、特に財務会計と人事・給与の基幹系ソリューションに多くの実績を持つエス・エス・ジェイ(以下、SSJ)。同社が提供する業務アプリケーション「SuperStream」は1995年の提供開始以来、現在までに6000社以上に導入されている。

 既に国内の業務アプリケーション市場で高いシェアを持つSSJだが、同社はその地位に甘んずることなく、常に新たな挑戦を続けている。2011年2月には他社に先駆けて、いち早くERPパッケージ製品「SuperStream-NX」のSaaS(サービスとしてのソフトウェア)提供を始めている。さらに8月には、SuperStream-NXのオプション製品「SuperStream-NX グループ経営管理」の提供を開始する予定だ。同社によれば、こうした新たなソリューション展開は、日本企業が経営環境の急激な変化をチャンスに変え、今後飛躍を遂げるための手助けをするものなのだという。

 現在、多くの日本企業が岐路に差し掛かっている。2008年のリーマン・ショックでこうむったダメージからようやく回復してきたところへ、今年3月、東日本大震災が発生。さらに内需の縮小とグローバル化の進展で、海外市場に活路を見いだすために海外企業との熾烈な競争に突入している。

 そうした中、ITはどのような形で日本企業の経営を支援できるのだろうか。そして、SSJが提供するソリューションはどのような役割を果たせるのか。3月に同社の社長に就任したばかりの大江由紀夫氏に話を聞いた。

「第2次グローバル化」への対応を迫られる日本企業

SSJ 大江由紀夫代表取締役社長 SSJ 大江由紀夫代表取締役社長

「リーマン・ショック以降の景気低迷が続いた後、多くの日本企業がようやく回復基調に乗ってきたところで震災が発生し、景気回復の腰を折った感がありました」

 大江氏は、東日本大震災が日本経済に与えた影響をこのように述べる。震災は、企業のIT投資に対するモチベーションにも影響を与えたのだろうか。大江氏によれば、ほとんど影響はないという。

「震災で、企業のIT投資に対する意思決定が後ろ倒しにはなったものの、最終的にはほぼ当初の予定通り投資が行われているようです。事実、弊社が震災前にお客さまからいただいた案件も、決定の時期がずれ込むこともありましたが、その後実を結んでいます」(大江氏)

 このことは、SSJが提供するソリューションの価値が高く顧客から評価されていることに加え、多くの日本企業でITの経営価値がきちんと認知されつつあることを示している。むしろ震災よりも、今日本企業が直面している大きな課題は「グローバル化」だと大江氏は指摘する。

 経営のグローバル化といえば、一昔前まではコスト削減策の1つだと考えられていた。特にアジアなどで安い人件費を求めて海外に工場を設置したり、あるいはオフショアやODM(Original Design Manufacturer)といった形で業務を海外企業に委託したりといった具合だ。

 しかし今日、その意味合いは大きく異なる。ブラジル、ロシア、インド、中国の「BRICs」を中心とした新興国の広大な消費市場が勃興しつつあり、この市場の覇権を巡り熾烈な競争が始まっているのだ。大江氏はこの状況を指して「第2次グローバル化」と表現する。

「こうした新たなグローバル時代の企業戦略をマネジメントしていくためには、ITの力が不可欠です。例えば会計業務の場合、これまでITは決算早期化などといった業務効率化のために活用されてきました。しかしグローバル経営の時代になると、国境を越えたグループ経営の戦略策定や意思決定をいかに高度化、迅速化するかが問われてきます。会計システムにも、そうした視点に立った機能が必要となります」(大江氏)

高度なグループ経営管理がグローバル時代を勝ち抜くポイント

 SSJでは、日本企業がこうした新たな局面に迅速に対応し、グローバル市場で勝ち抜いていけるためのソリューションを提供していくという。そのキーワードとして大江氏が挙げるのがグローバル化、そして「グループ経営管理」である。企業がビジネスをグローバルに展開していくということは、同時に海外に拠点や子会社を設置してグループ経営を行っていくということでもある。従って、グループ経営管理の優劣がグローバルビジネスの勝敗を分けることになる。

 では、具体的にはどのような経営管理手法が必要となり、それを支援するITにはどのような機能が求められるのだろうか。

「単に海外の子会社からデータを集めてきて制度会計上の連結決算書を作成するだけでは、業務の効率化はできても、経営にとっての戦略性を持たせることはできません。そうではなく、集めてきたデータをいかにうまく加工、可視化して、グローバルレベルのグループ経営における意思決定に役立たせることができるか。そうした『連結管理会計』の考え方が重要になってきます」(大江氏)

 こうしたIT活用の一例として、同社が2011年8月から提供開始する「SuperStream-NX グループ経営管理」を挙げることができる。同製品にはBI(ビジネスインテリジェンス)の機能が搭載されており、OLAPやダッシュボード、各種分析テンプレートなどを活用することで、グループ経営の状況把握や予実管理、将来予測などを効率化する。こうしたツールを活用した高度なグループ経営管理の取り組みが、競争力強化と他社との差別化につながっていく。

「これまで、ERPや会計システムは業務効率化だけのものととらえられてきました。しかし今後求められてくるのは、企業の経営戦略に対して、先を見越し、より積極的に働きかけられる会計システムです」(大江氏)

「グループ&グローバル」のソリューションを指向するSSJ

 ところで、グローバル対応の業務パッケージ製品というと、これまでは海外製品の独壇場だった。しかし、今日では多くの国産業務パッケージ製品がグローバル対応を打ち出している。SuperStreamはその先駆けともいえる製品で、大規模なグローバル展開を前提としたさまざまな技術的バックグラウンドを有している。

 その1つがWeb対応だ。SuperStream-NXは完全にWebアーキテクチャに基づいて作られているため、例えば国内本社にWebサーバを設置し、海外の拠点や子会社からWebブラウザ経由でシステムにアクセスする形をとれば、本社で集中管理できる。それだけでなく、海外拠点にサーバを設置する必要がなくなるため、拠点の業務を迅速かつ低コストで立ち上げられるのだ。

 さらに、2011年2月から提供を開始したSaaS型サービスを利用すれば、国内本社はオンプレミス型のシステムを構築し、海外拠点や子会社ではSaaSのシステムを利用する、といった混合型の運用も可能になる。

 SSJの製品はどちらかといえば、企業グループ内の個々の会社に個別導入するパッケージ製品というイメージが強かったが、グローバル時代の到来をにらみ、企業グループでの一括導入・運用というグローバルでのシステムガバナンスも新たなソリューションとしている。

 「弊社は今後、『グループ&グローバル』というキーワードを加えて、ソリューションを展開していきます。これまでグローバル対応の業務パッケージ製品というと、極めて高額で、お客様がシステムに合わせなければならい製品しか選択肢がありませんでしたが、SuperStreamはそれらと比べてはるかに安価で、かつ日本のお客様にあった使い勝手になっています。WebやSaaSといった、グローバル運用では欠かすことのできないインフラにも対応しています」と大江氏は強調する。機能面においても、先ほど挙げた連結管理会計とともに、IFRS(国際会計基準)への対応をしっかり行うことで、グローバルレベルの連結制度会計をサポートしていくという。

「マーケティング・ドリブン・カンパニー」を目指す

 SSJの新たなソリューション戦略は、同社に届いたユーザーの声を反映させてきた結果なのだという。同社はパートナー企業による間接販売を通じて全国に多くのユーザーを獲得しており、そこから多くのフィードバックが適宜上がってくるのである。大江氏は、こうしたユーザーの声はSSJにとって最大の財産だと語る。

「お客さまの声をしっかりと経営に反映させ、マーケティング戦略を立てた上で、今後も期待に応えていきます。そのために、お客さまの要望や動向をきちんと把握するためのマーケティングを今後の事業活動の中心に据えていきたいと思っています。その結果、高い価値を提供できることにつながります」(大江氏)

 SuperStream-NXのグループ&グローバル対応は、こうしたマーケティング指向の戦略に基づくものだ。大江氏は、SSJを“マーケティング・ドリブン・カンパニー”として経営していき、その結果としてSuperStreamという“オンリーワン・プロダクト”でお客さまに新たな価値を提供できる会社にしていきたいと考える。その目標達成に向けて“新生”SSJは動き出したのだ。

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提供:エス・エス・ジェイ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年8月10日


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