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» 2011年07月21日 10時00分 UPDATE

「人も資金も余裕なし」の問題はクラウドで解決:IaaS初挑戦のぐるなびが新規事業で選んだニフティクラウド

ぐるなびは、同社では初めてサーバインフラにクラウドを採用した新サービス「スクエアクリップ」をスタート。気になるスポットをユーザー同士で共有できるという注目のサービスは、限られた人材と資金で開発したという。それを可能にしたのがニフティの「ニフティクラウド」。サービスの立ち上げ秘話をプロジェクトメンバーに聞く。

[PR/ITmedia]
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 新サービスの立ち上げに際して、担当者が直面する大きな悩みの1つがサーバの調達だ。開発段階はもとより、サービスをスタートする時点でどれくらいの規模・価格のサーバを準備すべきか。ある程度予測した上で準備をしても、実際にはリソースが足りなかったり、逆に過剰であったりといった問題が起きてしまう。

 こうした悩みの解決策として注目を集めているのが、パブリッククラウドのIaaS(Infrastructure as a Service)の利用だ。IaaSは自社でサーバを用意することなく、サーバリソースを必要な分だけ調達でき、事業規模の変化に応じて増築したり分割したりできる。新サービスを少ないコストと低いリスクで立ち上げるのに適した存在だ。

 ぐるなびは6月10日に新サービス「スクエアクリップ」をスタートさせ、同社としては初めて新サービスの開発・運用の基盤にクラウドのIaaSを採用したという。スクエアクリップのサービス基盤を支えるのがニフティが提供する「ニフティクラウド」である。ぐるなびは、なぜIaaSに初めて挑戦し、そのパートナーにニフティクラウドを選択したのか。スクエアクリップを企画段階から担当する総合政策室の印南貴也氏と、サービス企画開発部門コンテンツ第2グループの古田千佳氏に聞いた。

squarecliplogo2.jpg

「スクエアクリップ」とは?

位置情報機能を利用して、ユーザーが訪れた場所に“チェックイン”したり、特定テーマごとにスポットをまとめた「パック」を作成して他のユーザーと共有したりできるサービス。無料配信のiPhoneアプリ「Square Clip」で利用できる。

http://www.squareclip.jp/

少人数/低コストで新規事業を立ち上げ

―― ぐるなびはこれまでにもさまざまなサービスを提供してきましたが、今回の新サービスでは、なぜクラウドを採用したのでしょうか。

印南氏 スクエアクリップは「ぐるなび」のブランドとは別のブランドで提供する新しいサービスです。iPhoneアプリという小さい市場からサービス提供を始めるという点でも、当社としては新しい取り組みになります。そのため、できるだけコストを掛けずにサービスを立ち上げ、事業につなげるというのが当初からの目標でした。

古田氏 当社には1000人を超える社員がいますが、日常的に取り扱うコンテンツが多岐にわたるため、新事業に割り当てられる人数はあまり多くはありません。今回のスクエアクリップをメインで担当者する社員はわずか数人です。サービス基盤の整備だけに人手を割くことができないという事情もありました。そこで、クラウドサービスを利用しようという発想に至ったわけです。

 スクエアクリップのサービスが将来的にどのような形になるのかも、企画段階ではあまり明確にはなっていませんでした。サービス基盤という点では、開発や提供開始時にどれだけのサーバを準備し、それをどのように整備していくかという課題がありました。その解決策としてやはり、クラウドが有利になるだろうと期待しました。

 当社には、“新しいものを触っていこう、使っていこう、試してみないと分からない”という社風もありまして、そのこともクラウドサービスの利用に挑戦するきっかけになりましたね。

―― 数あるクラウドサービスの中からニフティクラウドを選んだ理由は何でしょうか。

gurunavi01.jpg ぐるなび 総合政策室 印南貴也氏

印南氏 当時、ある程度世の中で知られていたサービスは海外企業のものばかりでしたので、ニフティクラウドは日本語によるサポート体制が充実しているところが魅力的でした。当社のサービスは10年以上前から全て自社のサーバで運営してきたため、外部のインフラを利用することに、やはり不安はありました。

 また、スクエアクリップでは利用者の所在場所といった個人情報を取り扱います。機密性の高いデータを社外のクラウド環境で取り扱うことにセキュリティ上の問題はないのかといった議論もありました。しかし、この点についてもニフティとやり取りを重ねて個人情報の取り扱いやセキュリティ対策などを入念に確認させてもらいました。その結果、われわれが納得できる体制であることが分かりましたので、当社の内部でニフティクラウドを利用することに反対する声はありませんでした。

古田氏 ニフティはさまざまなオンラインサービスを長年にわたって提供しているので、非常に信頼できる企業だという知名度もあったと思います。特にIT関連の仕事をしている人の中で、ニフティを知らない人はほとんどいないでしょう。詳しい資料も提供していただけたので、単に知名度というだけでなく、しっかりとしたサービスを運営していることを実際に確かめることができました。社内の承認を得るための説明の場では、「大丈夫です!」と胸を張って説明できました。

クラウド化で直面した悩みとニフティのサポート

―― クラウドを利用することにさまざまな不安や悩みがあったと思います。

古田氏 一番の悩みはサーバ環境の設計でした。サーバを構築すること自体は、クラウドサービスの特徴としてよく言われるように簡単でした。

 当社はこれまでにいろいろなサービスを立ち上げてきた実績があるので、新しくサービスを立ち上げる際の「やり方」のようなものが社内で共有されていました。自社のサーバ環境での設計なら、サービスの立ち上げた経験者にノウハウを聞いたり、社内で開発したコードや設計内容を活用したりできるわけです。しかし、クラウド環境のサーバ設計は全てが初めての経験で、どのようなデータをどう扱えばよいかといった見通しを立てるのが非常に難しかったですね。

―― そのような不安をどのように解消しましたか。

古田氏 ちょっとした困りごとでも、ニフティクラウドの問い合わせ窓口を利用することで解決できました。さらに、サービス監視やセキュリティなどの込み入った内容の相談でも、ニフティのパートナー企業を紹介してもらうことがあり、同社の手厚いサポートには大変助けられました。

 相談以外でもヘルプや手順についての豊富な資料を用意してくれているので、何かしら問題が起きても、資料を見ながら自分たちだけで解決できることも多々ありました。それでも解決が難しいという場合には、問い合わせ窓口からメールで随時相談に乗ってもらうという形です。

 日本の会社が日本語でサポートを提供するというのは、当たり前のように思いがちですが、実際にきめ細かくサポートをしてもらえることを体験すると、そのメリットはとても大きいものだと感じています。海外のサービスでは時差によって対応が遅くなるのではと不安に思います。問い合わせの際に、英語で細かいニュアンスを伝えるのも大変です。日本で提供されるサポートなら、そうした点にも気をつかう必要がないので非常に助かりました。

利用して実感する、使いやすさ

―― ニフティクラウドを利用して、良かったという点はいかがでしょうか。

古田氏 コントロールパネルがとても使いやすいと感じています。コマンドを入力する必要がなく、GUIでサーバの増築や起動・停止といった操作が簡単にできます。

 感覚的に操作できる画面デザインですので、おそらく技術者ではない人でもある程度は使いこなせるのではないでしょうか。あまり人手をかけられない状況の中で、誰でも運用が簡単にできる点は大きなメリットだと思います。

gurunavi02.jpg ぐるなび サービス企画開発部門 コンテンツ第2グループ 古田千佳氏

印南氏 インターネット越しに利用するサービスでありながらも、操作した内容がすぐに反映される点も魅力的ですね。例えばサーバの設定変更を操作しても、実行が完了するまでの時間がとても短い。

 iPhoneアプリ「Square Clip」の開発は、わりとシンプルな構成の環境で行っていたのですが、アプリをリリースする前に「これではリソースが足りなくなるかもしれない」と急に不安になりました。そこでサーバを増強することにしましたが、データの移し替えからテストが完了するまではわずか数日でしたね。

古田氏 スクエアクリップではユーザーが参加できる仕組みを提供しているのですが、トラフィックがいつどのように増えたり減ったりするかということや、ユーザー数がどのような増え方をしていくかを予測するのがとても難しいと感じています。新規サービスなので、システムへの負荷が高い状況を予想して事前に潤沢なリソースを確保することが難しく、長期的な予想を立てづらいという点もありました。

 実際に負荷が高まってリソースが足りなくなりそうな場合でも、ニフティクラウドならオートスケール機能でスムーズに対応できる点が安心ですね。またサーバの増築に必要な費用も、私たちのチームの権限で決済できる範囲に収まる点も魅力的です。

―― コスト面ではどれほどのメリットを感じていますか。

印南氏 クラウドを利用すれば、新サービスの立ち上げに必要な投資規模を節約できます。自社でサーバを保有するのであれば、最初の段階から将来の発展を見越してスペックや規模を余分に見積もらなければなりません。金額だけでなく、その検討作業にあたる担当者の負担も無視できないでしょう。製品本体だけでなく、それを設置するためのスペースもコストに入ります。クラウドではこうした手間の多くが不要になるので、全体的なコストは金額に換算すれば数十分の1ぐらいになったのではないかと思います。

―― クラウドサービスは手軽に利用できる半面、すぐにやめることもできるという特徴があります。ぐるなびでは今後どのようにクラウドを利用していくのでしょうか。

古田氏 クラウドの運用をすぐに中止するつもりはありません。スクエアクリップのプロジェクトは長期的に事業を展開していくという方針ですので、何かしらの問題が生じたとしても、中止ではなく原因を分析して改善を図り、サービスを成長させていこうと考えています。

印南氏 会社としてはスクエアクリップをじっくり育てていくつもりです。サービスを開始したばかりなので、ユーザーにサービスを評価してもらうという段階にあります。ユーザーからいただいた評価の中にはクラウドの利用に関するものもあります。スクエアクリップは、当社が今後クラウドの利用を広げていて行く上で非常に重要な役割を果たしていくでしょう。ニフティクラウドと“二人三脚”のような形で、サービスをより良いものに発展させていきたいですね。


 できるだけ社内リソースを使わずに――というコンセプトで始まったぐるなびの新サービス「スクエアクリップ」は、ニフティクラウドを活用することで、開発要員やコストの削減に成功したという。

 「新サービスを立ち上げたいが、コストやリスクを低く抑えたい」「クラウドを利用してみたいが、初めてのクラウド導入なのでサポート体制が整っていないと不安」――こうした悩みを抱える企業はぜひニフティクラウドの利用を検討してみてはいかがだろうか。

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提供:ニフティ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年8月20日

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