注目のソーシャルアプリが選んだニフティクラウド、その決め手を聞く初めての利用でも高い満足度

SNSで利用が急拡大しているソーシャルアプリ。ユーザーが長く楽しめるサービスを安定して提供するには、その基盤をどうするかが大きなポイントだ。国内初の音楽ゲームを題材にしたソーシャルアプリ「ピアノ狂想曲」をmixiで提供するユードーが選んだのがニフティクラウドである。

» 2011年08月15日 10時00分 公開
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 世界でユーザーが広がり続けるSNSで近年、注目を集めつつあるのがソーシャルアプリだ。ソーシャルアプリの一番の特徴は、常に提供される新しい機能やコンテンツによって、ユーザーが長い期間にわたってサービスを楽しめる点にある。これまでのパッケージ型のアプリは、基本的にユーザーが購入した時点での機能やコンテンツしか楽しむことができなかった。

 アプリを提供する側から見ても、ソーシャルアプリは、新しく開発した機能やコンテンツを自由なタイミングで実装できるので、魅力的なコンテンツやサービスをユーザーへ継続的に提供できるようになる。また、パッケージ型アプリは売り切り型の商品だが、ソーシャルアプリのような商品ではコンテンツ単位での課金ができるなど長期的な収益につながるビジネスモデルとしても注目されている。

 オンラインサービスであるソーシャルアプリには、サービスの提供基盤をどうするかという大きな課題が存在する。安定して長期的にサービスを提供することが求められるからだ。しかし、サービスを立ち上げたばかりでは、限られた資金の中でやりくりしなければならない。その悩みを解決してくれると期待されるのがクラウドサービスである。

 既にソーシャルアプリで実績のある企業はどのようにクラウドを活用しているのか。ソーシャルアプリ「ピアノ狂想曲」をmixiで提供するユードーは、そのサービス基盤にニフティの「ニフティクラウド」を選択した。プロジェクトを指揮するディレクターの「渋木優譜(しぶきゆうふ)」さんと、全てのデザインを手掛けるアートディレクターの「とおやま由里子(ゆりこ)」さんにクラウド活用について聞いた。

「ピアノ狂想曲」とは?

誰でもカンタンにピアノ演奏を楽しむことができるソーシャルアプリ。プレイヤーは目白音楽学院という架空の音楽大学の学生となり、「ピアノ練習」や「コンサート」、「マイルームのもようがえ」などを楽しむことができる。演奏できる楽曲は有名なクラシックから人気のJ-POPまで200曲以上を収録。今後も最新の楽曲が次々と投入されるので、飽きずに遊ぶことができる。20代から30代の女性を中心に15万人強のユーザーが利用中(7月現在)。公式サイトはこちら主題歌CMもお楽しみ!



とおやま由里子さん
株式会社ユードー 開発本部 制作部 デザイン課 課長兼アートディレクター。株式会社ユードーに入社後、同社が手掛けるさまざまな自社アプリ開発に携わり続けている。「ピアノ狂想曲」の独特な世界観を作り続けるメインデザイナーでもある。また、「ピアノ狂想曲」のオープニングアニメーションは全てとおやま由里子1人で作成した。

渋木優譜さん
株式会社ユードー 開発本部 制作部 ディレクター課 ディレクター。2011年株式会社ユードーに入社。入社直後にとおやま由里子と「ピアノ狂想曲」の企画・開発を担当する。現在は「ピアノ狂想曲」をはじめとする複数のプロジェクトを担当している。「渋木優譜」は今後「ピアノ狂想曲」で出てくるキャラクターでもある。

新規分野の挑戦に最適なクラウド

 ユードーは、これまでにも数多くの人気アプリを開発・提供してきた実績を持つソフトウェア企業だ。例えば2009年にリリースしたiPhoneアプリ「誰でも弾ける PianoMan」や「Sfera 360°パノラマ写真」「Live Link 3G Fine」など、これまでにリリースしたアプリはのべ1000万以上もダウンロードされ、AppStoreでも総合1位を獲得した。

 同社は携帯アプリやiPhoneアプリで培った経験を基に新規事業となるソーシャルアプリへの挑戦を決めた。「ピアノ狂想曲」は同社にとって初めてのソーシャルアプリとなるだけでなく、音楽ゲームを題材にしたソーシャルアプリとしても日本では初のサービスとなった。その機会に際してクラウドに注目したのが、代表取締役の南雲玲生氏だ。

 「ピアノ狂想曲」の開発が始まったのは2009年。当時は「クラウド」という言葉が少しずつ社会に広がり始めた時期だったが、南雲氏は新しいサービスの提供基盤にふさわしいとクラウドの利用を決断した。

 新サービスの企画や検討段階で、将来の成長を正確に予測することは非常に難しい。仮にサービスの提供基盤を自社のリソースで構築・運用するとなれば、慎重な対応が求められる。用意したリソースに見合うユーザーを獲得できなければ過大な投資になってしまい、逆に利用が多ければ追加投資が必要になる。追加投資の後にユーザーが減ってしまうリスクもあるだろう。

 ピアノ狂想曲では演奏できる楽曲が多数用意され、さらに新しい楽曲を次々と追加されているために、サービスの規模が広がり続けている。それに呼応して登録ユーザー数も順調に伸び続けている。それが実現している背景にはクラウドを選択したことが大きいようだ。クラウドサービスは、使いたいリソースの規模を柔軟に変更でき、利用した分だけのコストしか必要としない。ソーシャルアプリなら、開発や初期リリースのタイミングでクラウドのリソースを小規模に利用し、サービス内容やユーザーが増えればリソースの規模を拡大させるだけでよい。

 ユードーがピアノ狂想曲の開発に着手したころのクラウドサービスは、海外事業者が提供するサービスばかりだった。どのクラウドサービスを利用するかについて、とおやま由里子さんによれば、まずはどれだけ安価にサービスを利用できるのかというコスト面での検討を進めた。

 ところが、海外のクラウドサービスで障害が発生したというニュースをたびたび報じられ、クラウドサービスの品質に不安を感じたという。“国内初”のサービスを提供する以上、サービスが急にダウンするといった不測の事態は絶対に避けなければ、成功につなげることは難しい。このため、クラウドサービスの選択ではコスト面だけでなく安定性を非常に重視して検討を行った。

 数あるクラウドサービスの中から同社が選択したのがニフティクラウドであった。「ユーザーに安心して利用していただくには、国内のクラウドサービスの方が良いと判断しました。サポートなどの面でも日本語でスムーズにやり取りできるので、万が一の際にも不安がありません」(とおやま由里子さん)

ユーザーの急な増加にもわずか数分で対応

 ピアノ狂想曲はリリース当初から登録ユーザー数を伸ばす。リリース前に準備していたニフティクラウドのサービスメニューは「smallプラン」だったが、国内初の音楽ゲームを題材にしたソーシャルアプリとして予想以上の話題を集め、このプランでは登録ユーザーの増加に対応することが難しくなったのである。このため、「smallプラン」から「largeプラン」にグレードアップした。

 その後も、mixiのアプリ特集やイベント、新しい機能や楽曲の追加といったタイミングで登録ユーザー数の増加に勢いがつき、今年6月に関西地区でピアノ狂想曲のテレビコマーシャルを放映したところ、数日の間に登録ユーザー数が一気に数万人という規模で増加した。この時も急なリソースの不足が生じたのである。

 「とにかく急いでサーバのリソースを増やさなければならないという事態でした。コントロールパネルで追加するリソースを一覧の中から選択しただけでしたが、それが反映されるまでの時間は5〜10分ほどだったと思います。無事に対応することができました」(とおやま由里子さん)

 もしこのような状況が自社のリソースの環境で起きれば、対応することはほぼ不可能に近いだろう。アクセスを制限して、その間にどこからかサーバを調達し、急いで検証するといった従来ながらの対応をしていては商機が失われてしまうし、ユーザーの評価も下がりかねない。簡単な操作と数分程度の待ち時間だけで危機を乗り越えられたというのは、まさにクラウドサービスならではエピソードである。

 その後、同社では容量やメモリでしきい値を設定し、リソースが足りなくなる兆候が現れたら、自動的にアラームを発するように設定している。自社のリソース環境なら、対処した方法に問題がないことを確認できるまで、担当者が監視を続けなければならないといった手間があるだろう。

 15万人強の登録ユーザー数を抱えるまでの規模に成長したピアノ狂想曲だが、現在のシステム構成は、静的なコンテンツなどを格納するサーバとWebサーバ(PC向けと携帯向けを別々に運用)、データベース、テスト用サーバというシンプルなものだ。

 ニフティクラウドに感じる良さとして、渋木優譜さんが挙げているのが安定した品質や使いやすさである。例えば、設定変更といった操作はコントロールパネルを見るだけで行えるので、プロジェクトを担当する全メンバーが必要に応じて操作をしている。ちょっとした疑問や困りごとが起きても、分かりやすい内容のQ&Aをチェックするだけで良い。

 「以前に利用していた別のサービスは、ニフティクラウドよりも確認作業に手間や時間がかかる点に不満がありました。ニフティクラウドはサーバの知識がなくても短時間で操作できる点が便利です」(渋木優譜さん)

 また、「利用料金が高いと感じたこともありません。リソースが必要になれば、その分の費用が発生するだけなので、コスト面でも柔軟性が高いのは良いですね」(とおやま由里子さん)とのことだ。

クラウドは“怖く”ない!

 この1〜2年の間にクラウドサービスは一気に広がりを見せるようになった。クラウドを利用する企業も増えつつあるが、まだ漠然とした不安を抱えたままの企業も多い。しかし、とおやま由里子さんは「心配する必要はないですよ」と話す。前述したように、同社が初めに想定していたさまざまな不安は、ニフティクラウドの利用で解消されたことが、その一例だ。

 ユードーではさらなるサービスの拡大や新しいプロジェクトの準備が着々と進行中だ。渋木優譜さんは、「今後展開する新しい取り組みでもニフティクラウドを積極的に活用していきたい」と話している。

 現在のクラウドサービスは昔とは全く比べものにならないほどのサービス品質を実現しており、さまざまなニーズに応えられるものとなっている。ニフティクラウドの利用で成長を続けるピアノ狂想曲のように、クラウドサービスは新しいビジネスに力を与えてくれる存在である。

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提供:ニフティ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年9月14日

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