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» 2012年12月03日 10時00分 UPDATE

シンクライアント新時代:セキュリティ強化もワークスタイル変革もかなえるクライアント仮想化の最前線

仮想デスクトップやシンクライアントの企業導入が活況を呈しているという。以前はセキュリティ強化がその理由だったが、技術の進展でさらに広範なニーズに対応できるようになってきた。この分野で長年の実績を持つワイズテクノロジーとアセンテックのトップに、クライアント仮想化の最前線を語ってもらった。

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 仮想デスクトップやシンクライアントに代表されるクライアント仮想化ソリューションの企業導入が急速に進んでいる。従来のセキュリティ強化ニーズに加え、最近では事業継続体制の強化やモバイルワークスタイルの実現といった観点からも注目を集めるようになった。クライアント仮想化の最前線について、アセンテック 代表取締役社長の佐藤直浩氏とワイズテクノロジー 日本法人代表の松浦淳氏に話を伺った。

シンクライアントに対する懸念は「過去のもの」

―― ここ数年、クライアント仮想化ソリューションの導入する企業が増えているようです。顧客からの問い合わせやニーズはどのような状況でしょうか。

photo000.jpg アセンテック 代表取締役社長 佐藤直浩氏

佐藤 当社は、2007年からワイズテクノロジーと共同でこの事業を手掛けていますが、クライアント仮想化に対する企業の期待がものすごい勢いで高まっていると感じます。ここ2、3年の間に企業で情報漏えいなどのセキュリティ問題が多発したことから、仮想デスクトップなどの仕組みを検討したいというケースが目立ちます。デスクトップ環境をサーバに集約して一元的に管理し、セキュリティを強化したいというニーズが多くありました。

松浦 従来のシンクライアントは、PCに比べるとどうしてもパフォーマンスを得にくいという課題がありました。通常のPCからサーバのデスクトップ環境にアクセスすれば良いと考える企業もありましたが、それではPC側とサーバ側で2つのWindows環境を利用しなくてはならず、どうしてセキュリティ対策や管理コストの面で課題が残ります。

 しかし、最近ではサーバ側を含めた技術の進展でシンクラアントのパフォーマンスがPCと同等にまで向上しており、パフォーマンスに対する懸念は解決しています。専用OSのシンクライアント端末やOSを使わない「ゼロクライアント」端末を利用することで、端末に一切の情報が残らない仕組みを技術的に担保できます。セキュリティの強化はもちろん、デスクトップ環境を一元的に管理することで業務効率化やコスト削減も図れる点も受け入れられつつあるようです。

佐藤 松浦さんが紹介したメリットを期待することに加えて、サポートの終了期限が迫るWindows XPからWindow 7への移行手段としてクライアント仮想化を検討される企業もありますね。クライアント仮想化ソリューションの導入は当初、セキュリティ要件の高い金融業界が中心でした。今では官公庁や自治体、さらには製造業界にも波及し、部分的な導入から全社導入に至るケースも増えています。

―― セキュリティ面だけでなく、最近では事業継続の強化やモバイルワークスタイルの実現といった観点でも注目されつつあるようですね。

photo001.jpg ワイズテクノロジー 日本法人代表 松浦淳氏

松浦 シンクライアントの用途と言えば、従来は幾つかのアプリケーションを使う定形業務が中心でした。しかし、今では先ほど述べたように技術の進展でパフォーマンスが向上し、利用シーンが広がっています。例えば、VMwareの仮想デスクトップ技術であるVMware ViewのPCoIP(PC-over-IP)のプロトコルでは三次元CADのような非常に大きなデータ処理であってもスムーズに扱えるようになっています。以前ならワークステーションを利用しなければならないような業務にも適用できるようになりました。金融機関のように何百種類もの業務アプリケーションを利用する企業では役員や営業担当者などがオフィスの外で安全に業務を行える手段として注目しています。

 また、オフィス内でも専用端末を利用するメリットは大きいと思います。よく企業の情報システム部門の方から、導入後3〜4年が経過したPCの故障対応に苦労されているという話を聞きます。しかし、シンクライアント端末やゼロクライアント端末にはHDDや冷却ファンのような駆動部分がありませんので、故障対応の手間やコストを懸念する必要がありません。PCは起動やシャットダウンに何分間も掛かりますが、専用端末は数秒で起動し、PCを同じパフォーマンスですぐに業務に取り掛かることもできます。

佐藤 これまでのソリューションは、「セキュリティを強化すれば利便性が下がる」、もしくは、「利便性を優先すればセキュリティが低下する」という課題を抱えていました。しかし最近のクライアント仮想化ソリューションは、セキュリティを強化しながら利便性を高められ、ユーザーの満足も高いというのが最大の特徴です。ある顧客企業の方から「うちの支店にも早く導入したいが、いつ対応してもらえるのか」と強く要望されることもありました。クライアント仮想化ソリューションに対する企業の期待は本当に大きいものだと実感しています。

設計からサポートまで「二人三脚」で対応

―― クライアント仮想化ソリューションは大規模なシステムになるため、導入の手間やコストも大掛かりになるのではないでしょうか。

佐藤 一般的に導入コストだけをみれば、クライアント仮想化ソリューションはPCだけの場合よりも高くなります。端末やライセンス、サーバ、ネットワーク、ミドルウェア、ストレージなども伴うからですね。ですが、これまでに述べたような管理コストの削減、セキュリティの向上と運用後の効果は大きなものになります。当社が携わったCitrix XenDesktopを全社で導入した、ある企業のケースでは設計段階で5年間のトータルコストがPCを導入した場合よりも3割ほど安価になりました。

 また、ある金融機関でVMware Viewを約5万ユーザーに導入するという国内最大規模のプロジェクトがありました。当社は導入が始まる1年以上前からプロジェクトに加わり、システムの設計から展開までプロジェクトの支援に当たりました。この時もグローバルベンダーであるワイズテクノロジーにサポートいただいたのですが、限られたスケジュールの中でユーザーからの膨大な数の要望に応えていくことができました。

―― 2社のパートナーシップにはどのような成果がありますか。

佐藤 シンクライアント製品の違いについて、カタログ上の数字だけを比較される方もいます。しかし、実際にはネットワークとの相性や日本語環境への対応など製品によって大きく異なります。海外製品を日本の環境でそのまま利用できるというケースはほとんどありません。その点でワイズテクノロジーは長年にわたって日本市場でビジネスを手掛けられ、製品開発にも積極的に取り組んでいます。ユーザーニーズへの対応という観点でも当社にとっては頼もしい存在です。

松浦 海外のシンクライアント製品では日本語のようなマルチバイト環境への対応が課題になります。当社の場合、アセンテックから非常に多くのユーザー企業のニーズをフィードバックいただける関係を築いていますので、日本からの要望を製品開発に反映できる点は強みになっています。例えば、先のVMware Viewの導入プロジェクトではラップトップ型の専用端末を利用したいという要望があり、新製品を開発しました。アセンテックと当社で共同して実現できたといえるでしょう。

photo0021.jpg ワイズテクノロジーが提供するシンクライアント製品にはアセンテックをはじめとする日本のパートナーやユーザー企業からのフィードバックが強く反映されている

―― 運用後の安定稼働を維持するのも大変ではありませんか。サポート面ではいかがでしょうか。

佐藤 クライアント仮想化ソリューションは、実は設計と同じくらいに運用開始後のサポートが重要になります。というのも、何千台もの規模の仮想デスクトップシステムを事前に実環境で検証することは非常に難しいからです。これまでの構築経験やノウハウを十分に生かした設計に最大限努めていますが、ユーザーの環境が同一ということはまずありませんので、サーバ、ネットワーク負荷やストレージのI/O性能が十分ではないといったさまざまな問題がどうしても運用開始後に出てしまいます。

 ですので、当社では新しく設計支援ツールを導入するなど、事後の障害を軽減し、さらに人員体制を大幅に強化してパートナー企業やユーザー企業のサポートにも力を入れています。当社だけで対応が難しい場合、ワイズテクノロジーのようにグローバルベンダーの経験や支援が欠かせません。グローバルベンダーなら国内に解決事例が見つからなくても、世界のどこかには必ず似た事例がありますので、その解決に必要なノウハウや知見を得ることができます。さらには製品の開発責任者が日本に来て実際に対応に当たるケースもあります。

松浦 アセンテックからたくさんのフィードバックを日々受け取っており、製品の改善に生かしています。こうしたパートナーシップによって、クライアント仮想化ソリューションを日本のユーザーに最適化していける点は強みですね。

―― クライアント仮想化ソリューションは今後どのように広がっていくとみていますか。

佐藤 2015年に導入率が約40%に達するという市場調査もありますが、今の手応えではそれ以上に高まるのではないかと期待しています。繰り返しになりますが、クライアント仮想化ソリューションはセキュリティを強化し、ユーザーの満足も高められるというものであり、三次元CADの処理のようなワークステーションが必要される業務にも適用できるようになったことでも、今まで以上に活用の幅が広がっていくでしょうね。

多様な利用シーンに応える新製品が登場、体験の機会も

 ワイズテクノロジーは、新型のゼロクライアント端末「Wyse P25」を開発。新製品はモニター背面に設置できるコンパクトサイズを実現し、VMware ViewのPCoIPプロトコルの最新バージョンをフルサポートしている。2画面出力が可能で、定形業務から設計などの業務にまで幅広く対応し、さらに数千台、数万台規模の端末に対してアプリケーションの追加やセキュリティパッチの適用、ファームウェア更新などが一元的に行える「Wyse Device Manager」を提供している。端末から管理プラットフォームまでを1つのソリューションとして提供できる点がワイズテクノロジーの強みだ。

photo003.jpg 手のひら大のサイズに機能とパフォーマンスを凝縮した新製品の「Wyse P25」

 アセンテックでは、今回のWyseP25国内販売開始にあわせ、Wyse P25を体験できる無償貸出キャンペーンに加え、VMware Viewなど最先端のシンクライアントソリューションを知ることができるセミナー「VMware View最先端シンクライアントセミナー」も実施する。また随時、Citrix XenDesktopの事例セミナーなどの開催も行っている。クライアント仮想化の導入を検討している企業であれば、ぜひワイズテクノロジーとアセンテックが提供するソリューションに注目してはいかがだろうか。

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提供:アセンテック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2012年12月31日