ストレスフリーなクラウド型ファイルサーバを実現したSCSKディザスタリカバリ対策を急ぐ企業を支援

SCSKが2013年春にサービスを開始した「USiZEクラウドファイルサーバ」は、ファイルサーバのディザスタリカバリを想定したクラウドバックアップサービスだ。コストメリットやパフォーマンスに強みがあり、これまでユーザー企業において導入の妨げとなっていたさまざまなボトルネックを解消する、まさにデータバックアップのための救世主といえよう。

» 2013年03月12日 10時00分 公開
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高まるクラウドファイルサーバへの期待

 東日本大震災以降、事業継続性の向上を想定したデータバックアップの適用範囲がさまざまな企業において大きく広がりつつある。災害対策を目的とするディザスタリカバリシステムと言えば、これまでは大企業の基幹業務システムを中心に導入されていたものだった。それが現在は、中堅・中小企業も含め、ファイルサーバに保管されたデータの保護までもが検討され始めている。そうしたマーケットからの要請を受けて、多くの事業者からディザスタリカバリ向けのクラウドサービスが続々と登場してきた。

図1 クラウドコンピューティングによって得られるメリットとは?(出典:ITR/ヴイエムウェア「クラウドコンピューティングに関する企業意識調査」) 図1 クラウドコンピューティングによって得られるメリットとは?(出典:ITR/ヴイエムウェア「クラウドコンピューティングに関する企業意識調査」)

 IT調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)でプリンシパル・アナリストを務める金谷敏尊氏によると、現在では、災害対策の強化と事業継続性の向上がクラウドコンピューティングの最大の利点だとみられているという。同社およびヴイエムウェアが実施した「クラウドコンピューティングに関する企業意識調査」の結果においても、70%以上の企業がそれらを理由として選択している(図1参照)。また、増大する容量の確保と管理負荷の軽減を目的としたファイルサーバのクラウド化に、多くの企業が関心を寄せているとのことだ。

 ファイルサーバのクラウド化は、コンテンツの増大化、保管期限の長期化が進んで運用・管理の負担が増え続けるデータバックアップ業務を効率化する有効な手段だ。ハードウェア資産を持たずに、保守や運用の負荷が軽減されることは、ファイルサーバを管理するIT担当者にとって願ってもないことだ。しかし、日常的に使用するファイルサーバをクラウド化しようと検討したところ、ネットワークのパフォーマンスが不十分だったり、移行の手間が掛かったり、月額利用料金が想定以上に高額だったりといったさまざまな課題に直面し、結果的に導入に踏み込めない企業も多い。

SCSK ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 クラウドインテグレーション部 部長の川村純氏 SCSK ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 クラウドインテグレーション部 部長の川村純氏

 そんなクラウド型ファイルサーバの課題を解決する新しいサービスが2013年春に登場した。各種ITソリューションを手掛けるSCSKが提供する「USiZEクラウドファイルサーバ」だ。

 「ファイルサーバの災害対策は、企業規模にかかわらず進んでいないのが現状です。その原因はコストにあります。データの重要性とコストの関係は測りにくいところがありますが、災害対策というのは新たな利益を生み出すものではないため、計画は立ててみるものの、コストを算出したところ手が出せないという企業は少なくありません」と、SCSKでITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 クラウドインテグレーション部 部長を務める川村純氏は現状の問題点を指摘する。そうした中、SCSKでは、コストが割高となる企業内での構築ではなく、シェアード化したクラウドサービスとして提供することを目指し、USiZEクラウドファイルサーバを企画したのだという。

パフォーマンス確保と低コストを両立

 USiZEクラウドファイルサーバは、堅牢かつセキュアなデータセンターに構築されたクラウド環境のファイルサーバをリモートで利用するものであり、これは多くの事業者が提供するサービスとほぼ同等である。だが、USiZEクラウドファイルサーバには、ほかのサービスにはない多くの特長がある。

 その1つが、いつでも快適なファイルアクセスを実現できるという点だ。

SCSK ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 クラウドインテグレーション部 クラウド事業推進課 シニアコンサルタントの中村彰宏氏 SCSK ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 クラウドインテグレーション部 クラウド事業推進課 シニアコンサルタントの中村彰宏氏

 「ファイルサーバをクラウドで利用したいという企業にとって、ネットワークを経由してファイルにアクセスするということがこれまで大きな障壁になっていました。ネットワーク回線の帯域が不十分だとパフォーマンスが損なわれ、パフォーマンスを確保しようとするとネットワーク回線の利用料が上がってしまいます。そこで、パフォーマンスとコストの課題を解決する製品を探したところ、日立製作所の『Hitachi Virtual File Platform(VFP)』が実現するCloud on-Rampが最適な解でした」と、同社 ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 クラウドインテグレーション部 クラウド事業推進課 シニアコンサルタントの中村彰宏氏は振り返る。

 VFPについては、ストレージを階層化してデータを効率的に管理できることや、ファイルサーバとして必要な機能をアプリケーションレイヤーまで兼ね備えていることなどに魅力を感じたという。中村氏は「サービス化にあたっては他社製品との比較検討もしましたが、最適な機能を兼ね備えたものはVFP以外にありませんでした」と強調する。

 Cloud on-Rampは、実データのキャッシュを保持する専用ゲートウェイ(VFP)を社内のローカル環境に設置する。よく使うデータはこの専用ゲートウェイにあるため、ファイル操作のたびに社内から遠隔地にネットワーク経由で直接アクセスすることはない。専用ゲートウェイに保管されたデータはクラウドファイルサーバに定期的に自動バックアップされるという仕組みだ。

 「想定している通常利用の範囲であれば、専用ゲートウェイのキャッシュへのヒット率はほぼ100%ですから、ローカル環境に設置されているファイルサーバと変わらないファイルアクセスが可能です」(中村氏)

 この専用ゲートウェイの設置により、USiZEクラウドファイルサーバは高速なネットワーク環境を用意する必要がなくなった。中村氏によれば、300クライアント程度のオフィスならば、100Mbpsのベストエフォート型回線があれば十分なパフォーマンスを発揮するとのことだ。

運用管理業務への負荷軽減

 既存のファイルサーバからの移行が容易な点も、USiZEクラウドファイルサーバの大きな特長だ。専用ツールを利用して設定するだけで、データの移行はバックグラウンドで実行される。ファイルサーバを移行するために、業務時間外に作業を行ったり、業務を停止したりする必要はない。もちろん、移行中でもクライアントから特に意識することなくファイルにアクセスすることが可能だ。

SCSK ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 netX運用統括第1部 センタービジネス第3課 課長の渡邉悟氏 SCSK ITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 netX運用統括第1部 センタービジネス第3課 課長の渡邉悟氏

 移行だけでなく、日常の運用管理業務の負荷も大幅に削減できる。それを実現しているのが、自動階層化機能だ。ローカルのファイルサーバの容量が足りなくなると、企業が定義したポリシーに基づき、クラウドファイルサーバに自動バックアップされたファイルの中から、アクセス頻度が低いファイルを選別。わずか数キロバイトのファイル管理情報(ショートカット情報)のみをファイルサーバに残すことで容量を確保できるようになる。なお、ショートカットにアクセスすればクラウドサーバに実体があるデータを容易に読み出せるのだ。

 ちなみに、ファイルサーバの機能としては、ファイルを複数世代保持できるバックアップ・リストア機能、ウイルス対策製品との連携機能、Active Directoryとの連携機能、複数拠点間でファイルサーバの相互利用が可能なネームスペース参照機能などを備えている。

24時間365日の運用体制で監視

 データの保管場所であるクラウドファイルサーバが設置されているのは、SCSKのデータセンターだ。

 SCSKでITマネジメント事業部門 ITマネジメント第一事業本部 netX運用統括第1部 センタービジネス第3課 課長を務める渡邉悟氏は、「クラウドファイルサーバのサービス基盤は、強固なセキュリティを実現するnetXDCという当社が運営するデータセンターに設置されており、ユーザーは安心してデータを預けていただけます。データセンターでは24時間365日の運用体制でサービス基盤を監視しているほか、企業のローカル環境に設置する専用ゲートウェイのリモート監視にも対応します」と力を込める。

中小企業でも手が届く料金設定

 このようにパフォーマンスに優れ、運用管理負荷も軽減できるUSiZEクラウドファイルサーバだが、特筆すべきはその料金設定だ。

 「クラウドファイルストレージは500ギガバイトのディスク容量が4万円、専用ゲートウェイはSATAディスクを搭載したキャッシュ2テラバイトのタワー型ストレージが5万8000円となり、合計で月額9万8000円からUSiZEクラウドファイルサーバを利用できます。専用ゲートウェイはレンタルで提供するので、別途購入する必要はありません」(中村氏)

 例えば、上記のような最小構成の場合、すべてのデータをクラウドファイルサーバに置くのではなく、ディザスタリカバリを見越して消失してはならない重要なデータのみをクラウドファイルサーバにバックアップしておくという使い方もできる。また、スモールスタートで段階的に全社のファイルサーバに適用したり、複数の拠点に散在するファイルサーバを統合したりするといった導入方法も考えられる。SCSKでは、USiZEクラウドファイルサーバをベースに、各ユーザー企業の要件に合致するファイルサーバの移行ソリューションも提供する。今後は、全国各地にあるSCSKのデータセンターを活用し、クラウドファイルサーバ基盤の冗長化にも取り組む考えだという。

 既にサービス開始前から多くの企業から引き合いがあるというほど、ファイルサーバのデータ保護に対する企業の関心は高い。パフォーマンスやコストなどの課題から導入が難しかったクラウド化によるファイルサーバも、USiZEクラウドファイルサーバであれば申し分はない。このようなサービスが、これからのデータバックアップの新しい潮流になっていくのかもしれない。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2013年3月27日

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