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» 2014年12月25日 10時00分 UPDATE

ワークスタイル変革とセキュリティを両立する秘訣は? 先進企業が成功した理由を探る

社会を取り巻く多様な環境が目まぐるしく変化する中、多くの企業が“働き方”の面からその変化に対応し、モバイル活用を通じた変革へ本腰を入れて取り組み始めた。しかしセキュリティなどの点で、その実現に向けた道のりがなかなか厳しいというのがIT部門側の意識だろう。ワークスタイル変革を成功に導く本当の道筋とはどのようなものか。

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“古い働き方”が変化のボトルネックに

 オフィスに出社して仕事をする――この“当たり前”とされる働き方が、もはや限界に近づいていると感じている人は少なくないだろう。ビジネスパーソンを取り巻く環境は大きな変化に直面しており、その変化へ対応するために、従来の仕事のあり方を見直すことが避けられない状況に直面しつつある。

 例えば、少子化に伴う社会構造の変化もその1つ。労働人口を確保するために、女性の活用といった機運が高まっている。だが育児や介護で自宅を離れられないといった課題を抱えた人は多い。このような現状を打開できなければ、様々な施策は掛け声だけにとどまりにかねない。

 また、海外市場への進出とそれに伴うグローバル化によって、国境を越えたビジネスがあらゆる産業でより強く求められるようにもなった。時差などを考慮すれば、日本のオフィスの就業時間に縛られたままでは、的確かつタイムリーな対応は困難といえる。

 さらに、東日本大震災を契機とした事業継続への関心の急速な高まりもある。どんな状況にあっても、できる限り業務を遂行可能な環境を整えることは企業としての責務だろう。しかし、ライフラインの寸断やパンデミックが発生すれば、社員がオフィスに出社することそのものが困難となる。

 この状況を打破する切り札として、様々な業種において取り組みが相次いでいるのが、“ワークスタイル変革”だ。その目的は、時間や場所を問わず、いつでも仕事ができる環境によって社員の生産性を高めることにある。

 技術的な側面から見ても、スマートフォンをはじめとするモバイル端末は持ち運びに優れ、無線ネットワークを介してどこからでも多様な情報にアクセスでき、必要に応じて相手とコミュニケーションも可能である。モバイルの業務利用がもたらす利便性と生産性の高さは明確で、BYOD(個人端末のビジネス利用)の検討を本格的に行う企業も相次ぐ。

IT基盤の再構築こそモバイル利用の“最適解”

 だが、企業がモバイル活用を進めようとする中で直面する障壁が、セキュリティの確保とデバイスの管理である。企業はこれまで、クライアント端末の管理コストをできる限り抑え、セキュリティを確保するために、PCの均質化を推し進めてきた。しかし、モバイル端末は製品ライフサイクルも速く、端末の均質化はほぼ不可能である。その結果、多様な端末環境であっても、適切な管理とセキュリティを確保することができる新たな手法が必要になっている。

 その手法として主流となっているのが、ベンダーの提供する様々な端末管理用ソリューションである。企業としては「在宅勤務」や「BCP」なども実現するワークスタイル変革を必要としているが、端末管理用のソリューションだけでその要件を満たすのは、残念ながら難しい。

MWS ワークスタイル変革とITソリューションの“ギャップ”

 モバイル端末の用途は、外出先からの社内メールの確認や業務システムへのアクセスなど多岐にわたる。例えば、会議の議事録代わりにホワイトボードに記した内容を撮影することもある。今後、端末の機能が向上するに従って、用途はさらに拡大するはずだ。そうした変化の中でも、セキュリティを確保しつつ、将来の用途拡大を見越した管理手法が必要である、その現実解として注目すべきなのが、IT基盤の再構築だ。その道のりは次の3ステップから成り、最初に取り組むべきなのが、デスクトップ環境やアプリケーションの仮想化だ。

モバイルの力を最大化する3つのステップ

 仮想化の最大の特徴は、デスクトップやアプリケーションをサーバ側で実行することで、その結果のみを端末側に転送する。この仕組みによって端末側にはデータが一切残らず、セキュリティを確保することができる。万一紛失や盗難にあっても、端末の種類を問わず情報漏えいのリスクを抜本的に払拭できる。社内に実行環境を集約することで管理の徹底と効率化も図られる。

 仮想化の次のステップが、利用が広まりつつあるコンシューマー向けストレージサービスの代替となるデータ共有環境の整備だ。ストレージサービスはその利便性の高さから、端末にデータを保存できない仮想環境の弱点を補う手段としても利用の裾野を拡大させている。ただし、無料のストレージサービスは意図しない共有やサービスの継続性などのリスクが以前から指摘されてきた。また、「重要なデータは社外に置きたくない」というニーズも根強くあり、その点を踏まえれば、やはり自社の管理ポリシーに合致したデータ共有環境の整備は必須だと言える。

 そして最後のステップが、スマートデバイスの可能性を最大限に引き出すための仕組みである。2つ目までのステップは、ある意味で端末側にデータを残さない仮想化によるセキュリティの特徴を生かすものであった。ただ、スマートデバイスの技術革新の速さなどを考慮すれば、独自アプリのメリットも捨てがたい。しかも、アプリ開発も急速に容易になりつつあり、活用次第でさらなる業務改善につなげられる。

 そこで、MAM(モバイルアプリケーション管理)やMCM(モバイルコンテンツ管理)を取り入れて、スマートデバイスを業務活用するための基盤をさらに整える。これにより、社員が勝手にアプリを端末に導入することに起因するセキュリティ上のリスクも大幅に低減される。

 これらのステップを段階的に踏むことで、実はセキュリティ対策の「境界」が、従来の「オフィスの外と中」から、「データセンターと利用環境」へと必然的に移行していく。その結果、あらゆる端末に対応したシンプルで柔軟性の高いIT基盤が実現する。これによって、ワークスタイルの変革を可能にするための、モバイルの力を最大限に発揮できる環境が整うわけだ。

MWS セキュリティの境界線をオフィスの外側と内側に引くのではなく、データセンターの外側と内側に引くことによって、モバイル活用に伴うセキュリティ上の懸念の多くを払拭できるだろう

全ステップを包括するソリューションが“鍵”に

 もっとも、モバイル活用を可能するIT基盤を整備していく際に、各ステップで個別にツールを選定していては、構築の手間が膨大なものになってしまう。また、マルチベンダー環境になると運用管理も複雑になりがちである。できれば、すべてのステップをカバーする包括的なソリューションを選ぶべきだが、選べる手段はまだ少ない。そんな中で仮想化やモバイル活用ソリューションの分野でグローバルに豊富な導入実績を持つシトリックスが、「Citrix Workspace Suite」という包括的製品を提供するようになった。

 Workspace Suiteにおいて、まずデスクトップとアプリケーション仮想化の役割を担うのが、すでにグローバルで豊富な導入実績を誇る「XenDesktop」と「XenApp」だ。その大きな強みは、PCからスマートフォン、タブレット端末など豊富な端末をサポートしている点だ。さらに、ハードウェアとの組み合わせによりGPUも活用できるスムーズな画面描画によるパフォーマンスの高さと、スマートデバイス上でもマウスやキーボードなどPCと同様の快適な入力を実現している操作性も強みである。例えば、GPUの活用は3D CADなどに限らず、最近では客先でPowerPointのアニメーションを使ったプレゼンが珍しくない。多くのビジネスパーソンにとって日常的な場面でも、“仮想化”されたデスクトップ環境であることを意識せず快適に利用できる。

 2つ目のステップとして挙げた安全なデータ共有環境の整備で活用したいのが、ファイル共有サービスの「ShareFile」だ。ShareFileはクラウドサービス型のファイル共有用のアプリで、データの格納先としてオンプレミスのストレージや企業が契約しているクラウドストレージサービスなどを柔軟に選択できることが特徴である。モバイル環境であっても手軽に、かつ安全にデータを活用できると同時に、オンプレミスを含めたデータの保存先を管理できるバランスの取れた運用を可能にしてくれる。

 さらに、スマートデバイスの利便性を引き出すものとして注目されるのが、あらゆる端末とアプリケーション、コンテンツを包括的に管理する「XenMobile」である。XenMobileは、データセンターのゲートウェイに設置してセキュアなアクセス手段を提供する「NetScaler」と連携し、アプリごとのVPNなど細かなアクセス制御を可能にする。個人の端末であっても、業務領域とプライベート領域を切り分けることで、データのセキュリティを確保すると同時に、アプリ単位でもセキュリティレベルに応じて柔軟に安全性を確保できるようになる。

MWS モバイルを活用したワークスタイル変革の実現を支援するソリューションの全体像

ワークスタイル変革とは「仕事環境の仮想化」

 このようにIT基盤の再構築を通じて、ワークスタイル変革を達成する企業が登場し始めた。例えば、国内の大手航空会社はXenDesktopとNetScalerを活用した仮想デスクトップ環境を構築しており、社外やオフィス内の自席など場所や端末にとらわれない働き方やコミュニケーションの活性化を実現した。その結果、業務の生産性が大幅に高まり、在宅勤務やBYODを実施するまでになった。

 また、ある金融機関はXenAppを導入しており、業務に使用するタブレット端末が万一紛失してもデータが漏えいしない環境を整え、これを契機に全営業スタッフが外出時にタブレットを携帯するようになった。組織規模が大きくなればなるほど端末の紛失や盗難のリスクが高まるものの、同社のように仮想化を導入することがリスクの低減に極めて有効なことは明らかだ。さらに大手総合商社は、外出先からメールの確認と添付ファイルの安全を確保するために、XenAppで端末にデータが残らない仕組みを構築した。現在ではこれにXenMobileを利用した管理も取り入れ、モバイルを安全に活用できる環境を高度化させている。

 モバイルを活用したワークスタイル変革の進め方は、企業の置かれた環境によっても異なるが、仕事をする「場所からの解放」という点では共通している。ワークスタイル変革とはすなわち、「仕事環境」を「仮想化」するということといえるだろう。

 そこでは今後、IT基盤の重要性がますます高まっていく。企業を取り巻く環境の変化もさらに加速するだろう。そのための第一歩を踏み出すことがあらゆる企業に求められており、安全性と利便性を両立させる「Citrix Workspace Suite」のような包括的なソリューションが大きく寄与するのは間違いない。

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提供:シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2015年1月31日