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» 2015年09月25日 10時00分 UPDATE

今、“攻めの情シス”が組みたい“理想のクラウドベンダー”とは

「クラウドが当たり前」となった現在、企業の情報システム部門は、クラウドとそのベンダーに何を求めているのか。今回、実際にクラウドを利用している企業の情報システム担当者に率直な思いを語ってもらった。

[PR/ITmedia]
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 クラウド全盛時代の今、IT部門や情報システム部門の役割が大きく変わろうとしている。企業の成長戦略にITが欠かせないものとなっていることから、保守・運用といったこれまでの業務に加え、業務効率化に向けた提案や、事業を成長させるためのIT活用の提案を求められるようになっている。

 多忙な情シスが“攻めの姿勢”で企業戦略を考えていくためには、どんなIT面の支援が必要なのか。どんなクラウドベンダーと組めば、ともに成長していけるのか――。

 ITmedia エンタープライズでは、クラウドの選定と運用に携わっている情報システム部門の方々を招き、匿名の座談会を実施。企業の情報インフラにおいてクラウドサービスの重要性が高まる中、今後のクラウドに期待する機能、ベンダーに担ってほしい役割について本音で語ってもらった。情報システム部門の“生の声”は、これからのクラウド選定のヒントになるはずだ。

座談会参加者

  • 川原誠氏(Web系メディア事業)
  • 佐藤広樹氏(教育サービス事業)
  • 石川亮介氏(Web広告関連事業)
  • 成宮祐介氏(Web制作事業)

川原 本日、モデレーターを務める川原です。今、企業の情報インフラにおいてクラウドサービスの重要性が高まっています。本日は、「情報システム部門が、どのような基準でクラウドサービスやベンダーを選び、利用しているのか」「今後、クラウドベンダーに何を期待するか」といった点について、率直な意見をお聞きしたいと思います。

 最初に自己紹介もかねて、皆さんの会社が、どのような形でクラウドを活用しているかを教えてください。

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 Web系のメディア企業である弊社は、半年ほど前に社外向けシステムの全てを海外大手Z社のクラウド上に移行しました。社内向けシステムは、今のところオンプレミスで運用しており、クラウド化を検討中です。

佐藤 全国100以上の拠点で教育系サービスを展開するうちの会社では、国産のIaaSサービスをメインで使っています。ただ、このサービスは構成の自由度がある半面、物理的なリソースの制約が残ったので、単体で運用できるシステムについては海外N社のパブリッククラウドを併用してリソースの最適化を図っています。

石川 インターネット広告配信関連の事業を手掛けるうちの会社は、その事業のためのシステムと社内システムの両方で、Z社のIaaSを使っています。10月に新サービスを開始する予定で、それが始まると、200〜300のVMをIaaS上で稼働させることになりますね。

成宮 Web広告に関するクリエイティブと、制作時のコラボレーションに必要なグループウェアのASPサービスを展開しています。現在は、そのASPサービスの提供にZ社のIaaSを利用しています。

クラウド(IaaS)選びで重視したポイントは?

川原 今、使っているIaaSを選ぶ際、どこを重視しましたか。

 うちは、移行の主な理由が「コスト削減」だったため、コストは重視しましたね。比較的安価なIaaSの中でZ社のサービスを選んだのは、参考にできるドキュメント類が非常に多かったことと、APIとして公開されている機能が多かったことです。Webメディアの運営に関わるほぼ全てのアプリを自社で内製しているので、OSSを活用してシステムを組んでいく上で、“他に多くの人が試している”インフラであるというのは、情報の得やすさという点で大きなポイントでした。

 今後はクラウドの特性であるスケーラビリティや効率的な運用性を生かしてサービス提供をしていきたいと考えているので、そうした点で期待が持てたのも選定理由の1つです。

佐藤 うちは、国内ベンダーのクラウドを幾つか検討して、J社のIaaSに決めました。国内ベンダーを検討したのは、クラウドであっても担当者の「顔が見える」サービスを使いたかったためです。

 基幹システムの移行を考えていたので、クラウドで運用管理の手間を減らしつつも、障害対応などのサポートにおいては、できる限りきめ細かい対応をしてもらえるベンダーを選びたかったのです。今、使っているサービスは、緊急対応しなければならないときに、オペレーターに電話で連絡すれば対応してくれるので助かっています。

 さらに、課金形態がVM単位ではなく「リソース単位」であったのも決め手になりました。ディスクやメモリの容量、CPUコア単位の課金で、その中では、幾つインスタンスを動かしても値段が変わらないという仕組みです。動かすVMの数は多いけれど、それぞれのサイズはさほど大きくないという利用形態の場合は、この「リソース単位」の課金のほうが結果的にコストを下げられます。

石川 私たちもコスト削減が移行の目的だったため、価格は重視しました。実際にZ社のIaaSを使ってみると、当初の目的が実現できたところと、できなかったところと、両方出てきた形になっています。

 最も効果が出たのは、データベース周りのバックアップですね。単純に、オンプレにあったものをクラウド上に移しているだけなので、この部分だけ見るとコストは約30分の1程度になっています。ただ一方で、広告配信周りのようなトラフィックが非常に多いシステムについては、あまり以前と変わらないですね。

 クラウドは資産としてハードウェアを持たなくて済み、会計上のメリットを出せるのが利点といわれていますが、実際に使ってみると、結局、今後も状況に応じて、クラウド、オンプレ、他のサービスの「使い分け」は残るのかなといった印象を持っています。

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成宮 うちは、サービスの成長に対応したスケーラビリティの確保がクラウド導入の目的でした。その点でZ社のIaaSに対して不満や問題はないですね。

 不満なのは、担当者によって有料サポートサービスの品質に大きな差があることですね。この内容で毎月10万円のサポート料金を払えるか? と思うような対応もあって、その点は何とかならないかと思っています。

川原 うちも、有料サポートに加入しています。そこまでが必要かという議論もあったのですが、Z社からは「絶対に入った方がいい。入らなければZ社側では何もしない」と言わんばかりに強く勧められましたね。

成宮 問題が起きたとき、IaaSのシステム構成など、外から見ているだけでは分からないことを知りたいというのはあって、それをサポートに問い合わせるのですが、必ずしも、毎回満足いく答えが得られるとは限らないというのが現実ですね。

川原 Z社のIaaSを利用している皆さんは、機能的には不満はないものの、サポートや障害が起きたときの対応に多少の不安があるようですね。

IT部門の“本来の本業”に専念したいのにできない理由は

川原 皆さんの会社には事業会社としての「本業」があり、IT部門や情報システム部門は、ITシステムの開発を通じて本業に貢献しつつ、システムの運用管理も行っていると思います。その中で、より「本業」への貢献に注力し、「システムの運用管理」には煩わされたくないと考えて、クラウドの活用を決断した部分もあるのではないでしょうか。

 ただ、実際にはそう簡単ではないというのも現実だと思います。そこで、情報システムの担当者が本業に集中するために何が障害になっているかをお聞きします。

 うちの場合、クラウドへの移行でハードウェアのトラブルに対応する手間はなくなったのですが、なぜか時々VMが止まって、その回復が自動でできる時とできない時があるんですね。現状では結局、リソース監視や死活監視は自分たちでやる必要があります。

 運用監視については、物理的なハードだけでなく、その上で動いているソフトの状態までをしっかり見てサポートしてくれるような機能やサービスがあると、より楽になるのではないかと思っています。

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佐藤 うちの組織は、開発を行う組織と運用管理グループがあるのですが、運用管理グループは「システムを改善していく」ことと「現状のシステムを回していく」ことが業務の両輪になっています。この両方が縦割でなく、連携を取って同時並行で進んでいくのが理想の形だと思っています。

 しかし、現実はそううまくいきません。なぜなら、どうしても「現状を回していく」ほうが中心になってしまうからです。「今」のことに精いっぱいになってしまうと、今後のことまで手が回らない。すると「改善」が進まず、その結果として「今」対処しなければならない問題が増える。完全に「負のスパイラル」にはまってしまうわけです。

 ITインフラのアウトソースにあたって望みたいのは、やはり「監視」ですね。ただ、監視するにしても、完全にユーザーの手を煩わせず、勝手にやってくれるのが理想です。例えばVMが落ちたのであれば、「落ちたので再起動しておきました」と事後報告で済むくらいが理想です。

情報システム部門が「クラウド企業」に望むこと

川原 業種や組織の状況はさまざまですが、システム部門として抱えている課題や、クラウドを使っていく上での問題点には、共通しているところも多いようですね。

 さて、そろそろまとめになるのですが、これまでの話を踏まえて、今後のクラウドベンダー、特に国内ベンダーに望むこと、「こうであればぜひパートナーとして一緒にやっていきたい」と考えていることなどを、お聞きしたいと思います。

 うちの場合、まだ社内向けのシステムはオンプレミスで運用しており、クラウド移行は今後の検討事項になります。問題になるのは、現在社内で管理している情報の機密性や価値などを考えた場合、外向けと同じクラウドに置いていいのだろうか、セキュリティ上の問題はないだろうかといった点になります。

 企業としては、その「情報」を適切に管理できさえすれば、実は置き場所はどこでも良いのです。日本のクラウドベンダーには、そのことを理解した上で、日本の法制度や商習慣に合ったサービスを、クラウドの利便性と一緒に提供してもらえればいいのではないかと思っています。

 例えば、直近であれば「マイナンバー」の管理など、どんな企業にも必要になる業務に対して「みんな使っている」「管理は楽になるし、自分たちでやるよりもセキュア」と自信を持っていえるようなサービスがあるといいと思います。従来であれば、これはSIの範ちゅうになるのかもしれませんが、ユーザーは「インフラだけでなく、サービスを求めている」のだという現実を受け止め、そうしたサービスを提供するクラウドベンダーが出てきてもいいのではないでしょうか。

佐藤 日本のクラウドベンダーは、他のサービス企業やクラウドベンダーとどんどんアライアンスを組み、そこのIaaSを使うと、その上でサービスを使いたいときに、アライアンス先のサービスがパーツとして、すぐに使えるような状況になっているというのがいいのではないかと思います。

 系列企業のサービスだけでなく、インタフェースはよりオープンに、いろんなサービスと連携できるというのが理想でしょう。例えば、DRやBCP対策なども、そのような形で提供できるといいですね。

 あとは、損得勘定抜きで、親身になって対応してくれていると感じたり、営業やサポート担当の顔が見えたりすれば、自然と信頼は深まりますよね。何かあったときに「行くよ」「来てよ」の関係になれるかどうかがポイントになってくるのではないでしょうか。

成宮 クラウドといっても、どこかに物理的な実体はあるわけで、そこで何か障害が起こるのは避けられません。その対応にあたって、ユーザーと1対1できちんと向き合い、安心感を与えてくれるベンダーが増えればいいと思います。そうした「安心感」がベンダーの「標準サービス」になるとうれしいですね。

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石川 IT部門は「やることが多すぎる」のが現状です。事業成長に貢献するために新たな技術を学び、良いモノがあれば自社に取り入れたいと思いますが、トラブルが起こればそれに対応しなければならないわけで、とにかく「時間がない」というのが本音でしょう。

 こうした状況の中で、「情報を教えてくれる場」があったらいいのに、と常々思っています。例えばわれわれの場合は、大量の広告配信やビッグデータ分析を、他の企業ではどうやって実現しているのか知りたいと思うわけです。間接的にでも「こうやったらできます」という技術的なアイデアをもらえるとありがたいですね。担当者がそうした「対案」を出してくれたら、ユーザーとの関係も深まり、信頼につながると思います。

 あとは、もう少しきめ細やかなサービスがあってもいいと思っています。例えばオンプレミスとクラウドの接続環境やPaaS環境の提供など、ベンダーとしては投資がかさむ部分だとは思いますが、サービスとして拡充していけるのであれば、より多くのケースで検討候補に入るのではないかと思います。

 ――と、いろいろリクエストはあるのですが、やはり重要なのは「人」だと思っています。IaaSの導入は「企業と企業」の付き合いになるわけですが、現場レベルでは「人と人」のやりとりが基本になります。業界のことを良く知っていて技術に明るく、親身になって相談に乗ってくれる担当者がいるかどうかが大きいでしょうね。

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 今回の座談会を通じて見えてきたのは、「もっと“本業に専念する時間”が必要」という情シスの現状だ。もっと“攻めたい”のに、“守り”の作業に追われて思うように動けない――。そんな情シスをインフラ面で支え、信頼されるパートナーでありたいというのが、IDCフロンティアのスタンスだ。

 IDCフロンティアは、長年手掛けてきたデータセンター事業の経験をフル活用したクラウド事業を展開するITインフラベンダー。同社のIaaSは、「性能」「料金」「提案」「監視」「サポート」の5つの面で、同社ならではの強みを生かしたメニューがそろっている。

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 性能面での大きな強みは、世界最速クラスの1台約20秒のVM作成スピード。並列作成なら100台のVMをわずか3分でスケールアウトできる性能を誇る。ioMemoryを搭載した高速IOモデルのラインアップもパフォーマンスを求めるシステムには大きな魅力だ。

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 料金面では、何といっても「コストを見積もりやすい」こと。「1時間1円/月額500円から」という国内最安水準の利用料金もさることながら、月額上限制の採用で“予想を超える料金”にならないのがポイントだ。ネットワーク料金も毎月3Tバイトまでは無料なので、定額の範囲内で収まる企業も多いだろう。

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 「柔軟性のあるシステム構成を提案できる」のも、ITインフラをトータルで提供する同社の経験が生きるところ。IaaS専業ベンダーでは細かい対応が難しいハイブリッドクラウドや、クラウドとデータセンターの組み合わせといった提案もできるので、「オンプレミスの環境も残してクラウドに移行したい」企業は、自社に最適化した提案を期待できる。また、困ったときの相談だけでなく、業界特有のクラウドの利用動向や事例を知りたいときに教えてくれるのもうれしい。

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 情報システム部門のリクエストが多かった「監視」については、「お客さまより先に異変に気付き、先に手当てすることにこだわりを持っている」(IDCフロンティア)のが大きい。同社は、データセンター、ネットワーク、クラウドを一体運用しているため、常に全体を掌握できるのが強み。それが「どこに障害が発生しているかを自社だけで明確にできる」という高い監視能力につながり、「障害を即時に検知し、影響箇所や範囲まで最短1分で把握する」運用を実現している。IaaS依存で起こる問題の多くにベンダー側で対応してくれるというのは、情報システム部門にとって心強いはずだ。

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 サポートは、Webやメールの24時間受付はもちろん、オプションで電話によるサポートも提供している点が安心だ。

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 成長を目指す企業の伴走者でありたい――。そんなクラウドベンダーと“攻めの情シス”でタッグを組んでみてはいかがだろう。

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提供:株式会社IDCフロンティア
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2015年10月24日