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» 2016年02月29日 10時00分 UPDATE

熟練のワザ、ITで共有、継承へ――富士通ヘッドマウントディスプレイ×AR/リモートサポートで実現する現場の効率化

IoTやウェアラブル端末といったトレンドは、これまでIT化の進展が遅れている分野にも利活用が広がるものとして大いに期待されている。富士通のユビキタスビジネスは、まさにそうした分野に狙いを定めたもの。既に多くの実証実験が始まっており、技能系・現業系の現場における業務改善に役立てられている。

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 ビジネスでITを活用する動きが加速する中、今なお属人的なスキルに依存しがちな業界がある。それは技能系・現業系の現場だ。製造業の工場で行われている複雑な組立業務、インフラ設備の保守・点検の業務は、経験豊富な熟練者が対応しなければ、効率よく質の高い作業をするのが難しいケースも多い。

 さらに昨今では、人材不足や事業の合理化を名目に、作業が多様化したり作業量が増えたりすることも多く、それが熟練者の作業負荷を高めている。そして追い打ちを掛けるのが、熟練者の高齢化。現在の現場力を維持するには、後進の人材を確保・育成することが急務となっている。

 しかし、技能系・現業系の現場における人材の確保・育成は容易ではない。これまでは熟練者が後進を直接指導して技能を継承してきたが、人材不足ではそれもままならない。

 だからといって経験の浅い作業者に現場を任せ、マニュアルで手順を確認しながら作業させるのでは、効率や作業の正確さを損なうだけでなく、安全性にも大きな問題がある。

 こうした課題を解決する方法として今、注目を集めているのが、ITで現場の作業を支援するソリューション。このソリューションを可能にしたのが、最近話題となっているIoT(Internet of Things=物のインターネット)やウェアラブルデバイスといった新技術だ。

 新たな技術がトリガーとなり、“いつでもどこでもITを利活用できる”時代が、いよいよ本格化しようとしているのである。

現場の作業を支援する富士通のユビキタスウェア

 富士通は、現場の作業を支援するソリューション製品ラインアップを「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(以下、ユビキタスウェア)」というブランドにまとめている。

 ユビキタスウェアは、現場のデータを収集・解析する富士通独自のセンサーアルゴリズムを中心に、各種デバイスにセンサーを組み込むためのコアモジュール、さまざまな業務に活用できるハードウェア製品で構成されている。

 加えて、事前にユビキタスウェアの導入・検証ができる「パイロットパック」のレンタル、ソリューション導入を支援するサポートサービスなども用意されている。

 IoTやウェアラブルデバイスといった技術は、現場の作業をどのような形でサポートするのだろうか。富士通の担当者は、次のように説明する。

 「例えばインフラ設備の保守・点検業務の現場では、『情報収集』『保守作業』『データ利活用』などでITを活用した作業の支援が行えます。

 作業者がウェアラブルデバイスを使い、ハンズフリー操作や遠隔サポートが可能になれば、熟練者でなくても正確で安全な作業が可能になります。さらに、保守作業の内容や対応結果など現場の情報をリアルタイムに蓄積・共有していくことで、作業者全体のスキルを底上げし、属人的な作業を最小化できるようになります」

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タフネスヘッドマウントディスプレイで現場を革新

Photo 富士通のタフネスヘッドマウントディスプレイ

 ユビキタスウェアのデバイスの中でも、既に多くの保守・点検業務の現場で実地検証が進んでいるのがヘッドマウントディスプレイだ。

 富士通のヘッドマウントディスプレイは、解像度854×480ピクセル/0.4インチの液晶画面、カメラ、マイク、各種センサーで構成された片目・非シースルー型ディスプレイ。作業者の頭やヘルメットに取り付けて利用する。

 屋外の過酷な現場でも確実に使えるタフな構造で、防水・防じん機能は、それぞれJIS保護等級のIPX5/7・IP5Xに準拠しており、地上1.5メートルからの落下衝撃にも耐えるという。また、米国防総省が定めた米軍の資材調達基準、MIL-STD-810G試験に合格した耐久性を備えている。

 ディスプレイ部分は可動式で、眼鏡の上からの装着や、“利き目”に合わせた左右の移動に対応。ディスプレイをオンにすると、少し離れた場所に画面が投影されているように見える。その仮想サイズは、およそ15インチ相当だ。

 直射日光の当たる屋外でも高い視認性を確保できるよう、本体には照度センサーが内蔵され、ディスプレイを最適な輝度に自動調整する仕組みになっている。加速度センサーも装備しているので、作業者の動きを感知して転倒などの状況を管理者へアラームで通知することができる。

 通信機能は、Wi-FiとBluetoothを備えている。業務リポートをリアルタイムで報告するニーズが高まっている昨今、Wi-FiやBluetoothで外部と通信する際に欠かせない機能だ。

 入力操作は、音声コマンドや腕に装着するタイプのBluetooth対応ウェアラブルキーボードを使用する。ちなみにバッテリーの最大駆動時間は約4時間。容易にバッテリー交換できるので、作業が長時間になる場合は予備を用意しておけばよい。

AR技術やリモートサポート、クラウドの組み合わせでシステムを構築

 このヘッドマウントディスプレイを現場の作業支援に活用するには、AR(Augmented Reality=拡張現実)やリモートサポートのソリューションと組み合せてシステムを構築する。なお、AR技術を活用するには、現場の設備に作業手順や点検項目などの情報をディスプレイに表示するためのARマーカー(二次元バーコード)を設置する。

Photo 操作時に必要な情報を実物の上にオーバーレイして表示。機器の近くにあるQRコードをヘッドマウントディスプレイのカメラでスキャンするとマニュアルが表示される
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 「このようなシステムを構築することにより、画像、映像、音声による作業支援が可能になります。作業者はARでヘッドマウントディスプレイに表示されたマニュアル情報を確認しながら両手で作業できるので、チェックのし忘れや手順の間違いを防ぎながら作業効率を高められます。また、カメラで撮影中の映像は遠隔地にリアルタイムで転送できるため、熟練者が現場の映像を見ながら作業を支援するなど現場の省人化にも有用です」

 例えば設備点検クラウド「teraSpection」の場合なら、作業終了後に現場の様子を作業記録用に撮影すれば、そのまま設備点検クラウドに登録される。作業者は事務所に戻ることなく、Windowsタブレットを使って作業内容を入力するだけで情報を共有できるのだ。クラウドにノウハウをどんどん蓄積していけば、人材育成期間の短縮にもつながるだろう。

 既に保守・点検業務の現場で利用されているヘッドマウントディスプレイだが、富士通では他にもさまざまな業種業界から引き合いがあるという。

 例えば、製造業では、生産ラインにある膨大な種類の部品をARで読み取ることで作業ミスを回避するようなシステムが検討されている。医療分野では、医師の常駐が難しい離島やへき地などの診療所への手当のアドバイス、薬剤師の薬払い出しのチェックや記録の管理などへの活用が考えられている。

 ヘッドマウントディスプレイを皮切りに、富士通のユビキタスビジネスは今まさに始まったばかり。富士通はグローバル展開も視野に入れており、2020年までにユビキタスビジネス全体で1000億円の事業規模を目指すという。

 IoTなどのトレンド技術が一般企業の手の届くものになるといわれている2016年、自社のIT活用に取り入れることを考えてみてはいかがだろうか。

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2016年3月20日

富士通ユビキタスウェア