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» 2016年12月01日 10時00分 UPDATE

1人で悩む必要なし! クラウド活用のポイントは「適切なサービス選び+サポート」 (1/2)

クラウドサービスを活用し、そのメリットを享受する企業が増えつつある。しかし、少人数のIT部門でシステムの面倒を見ている企業では、なかなかそこまで踏み込めずにいるケースも多いという。その状況を打開するために何が必要なのか、吉田パクえ氏に聞く。

[PR/ITmedia]
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 中堅・中小企業では、社内の情報システムの面倒を見る人間が数人、場合によっては1人などというケースも少なからずある。こうした、いわゆる“1人情シス”のようなIT部門の代表的な悩みが、人的余力の乏しさから業務が多忙を極めることだ。

 昨今注目を集めるIaaS(Infrastracture as a Service)を始めとするクラウドサービス群は、こういった状況においても有効な手段の1つと言える。例えば、その特徴1つであるハードウェアからの解放を見ても、導入時のトラブル要因の減少や、運用時の負荷の軽減といった具体的な効果が期待できる。

 ただし、IaaSは従来からのオンプレミスとは一線を画すシステムの在り方だ。そのため、活用に関心は持っているものの、利用に踏ん切りがつかないとの声もしばしば耳にする。

 そこで今回は、パブリッククラウドに関する知見を広める活動を手掛け、現在は日本マイクロソフトでAzureテクニカルソリューションプロフェッショナルを務める吉田パクえ(「パクえ」は、パブリック クラウド えばんじぇりすとの略)こと吉田雄哉氏に、IaaSが企業にもたらす価値と、価値を最大限に引き出すためのアプローチについて聞いた。

日本マイクロソフト Azureテクニカルソリューションプロフェッショナル 吉田パクえ(吉田雄哉)氏 日本マイクロソフト Azureテクニカルソリューションプロフェッショナルの「吉田パクえ」こと吉田雄哉氏

現場の要望に応えるための余力を生むために

――少人数のIT部門で社内システムを維持している企業では、日々の対応に時間を取られてしまっていて、なかなか経営に貢献する“攻めのIT”にリソースを割けないといった話は良く聞きます。そういった企業で、クラウドサービス、特にIaaSを利用するメリットはどんなところにあるのでしょうか。

吉田パクえ氏(以下パクえ) 真っ先に挙げられるのが、業務負荷を軽減できることです。私の経験でも、規模の小さな情報システム部門はとかく忙しい。多忙のあまり、その理由さえ分からなくなることもしばしばです。ただし、この状況は決して看過できるものではありません。情報システム部門のミッションの1つは、システムに関する社員の望みにできる限り応えること。対してIaaSは、その仕組みによって、煩雑になりがちなハードウェアの運用管理をIaaSベンダーに一任することで、IT部門に余力を生み出すための極めて効果的な手段と言えるのです。

 ただし、利用にあたっては、ただやみくもに社内システムをIaaS上に移行させればよいわけではありません。そこで、まず検討すべき対象として、ファイルサーバやバックアップ装置といった、シンプルなシステムから優先して考えるのがいいでしょう。これらは要件がシンプルでありつつ、会社の資産として考えると重要性が高いという特徴があります。クラウド環境ではさまざまな機能が提供されていますので、複雑なシステムを対象として検討すると移行作業そのものや、機能の使いこなしが難しくなり、検討そのものの負荷が高くなってしまいます。

 まずはシンプルで移行後の手離れも良さそうなシステムを対象に取り組むのがお勧めです。こういったシステムは、移行後の効果も実感しやすいです。

 「IaaSを利用したいが、選択肢が多くて、どれを選ぶべきかなかなか決断できない」という声も良く聞きます。しかし、なぜそれほど悩むのかといえば、多様なシステムの移行を検討しているからではないでしょうか。その考えは一旦脇へ置き、今お話ししたようなアプローチに沿えば、IaaSの要件もシンプルとなり、選定の手間も格段に削減できるわけです。

IaaSの優劣は機能だけでは決まらない

――あえて伺いますが、数あるIaaSの中で、特に推奨するものはありますか?

パクえ 実はその手の質問は、非常に答えにくいんです(笑)。というのも、クラウドベンダーは、そもそもの母体が通信事業者やデータセンター事業者、ソフトウェア開発会社などさまざまで、クラウドに対する思想、ひいては得意とする領域が異なります。また、クラウドサービスの基盤として、大手ベンダーを中心にIaaSの機能や品質の強化が推し進められた結果、もはやベンダーによる機能面の差はほとんどないと言っていいのです。

吉田パクえ

 IaaSの優劣は、機能面でだけで決まらない、というのが最も気を付けるべき点です。例えば、インタフェースがどれくらいちゃんと日本語化されているか、どのような課金方式を採用しているか、といった点も、企業によっては判断を左右する材料になり得ます。そう考えた時、見逃せないのがサポートです。

 IaaSの利用を始めると、あらゆる課題や疑問が発生します。IaaSの備える数多くの機能を使いこなすことでそれらに対応することができますが、機能が多いことが悩みになってしまうこともあります。こうした中、対応策が分からなければ、まさにお手上げ状態となりますが、リソースが限られた情報システム部門にとっては、最悪の事態に陥る可能性もあります。そうした事態を回避し、システムをいち早く立て直すための備えのためにも、適切なアドバイスが得られるサポートが何より重要になるのです。

 Microsoft Azureは、ことサポートの手厚さで胸を張れるサービスだと断言できます。もちろん、機能面でも日々成長をし続けています(笑)。

Microsoft Azure 日本語化された見やすい画面を提供するMicrosoft Azure

――ぜひそのサポートの中身を教えてください。

パクえ IaaSでは、インフラの提供側とユーザー側で責任を負う範囲が、契約上の責任分界点として明確に線引きされています。逆に言えば、我々は責任分界点の外にあるユーザーのシステムには、一切手出しができません。こうした縛りの中、当社では各種ヒアリングなどを基に、まずは責任分界点のギリギリまでサポート範囲を広げることで、できる限りのユーザー支援に当たっています。

 その上で、責任範囲外の問題対応で利用者の右腕とも呼べる存在が、当社製品やサービスの導入を手掛けるパートナー企業です。SIerをはじめとするパートナーは、利用企業の方々との長い付き合いを通じ、ユーザーのシステム環境を把握するとともに、信頼関係も築けています。また、我々の技術支援やサポートなどにより、問題解決力も総じて高い。そこで、ユーザー側のシステムに関する問題はパートナーに一任することともに、当社とパートナーとの連携により、ユーザー側のシステムにまで踏み込んだ包括的なサポートを実現しているのです。

 IaaSの検討段階ではサポートの重要性はなかなか認識しにくいものです。そこで、検討段階から試用していただき、サポートの品質についてもぜひ体感していただきたいです。また、当社では積極的な情報の開示をしていますし、オープンさを体現する活動についてもご紹介しておきたいですね。

――オープンな活動とは具体的にどういうものでしょうか。

パクえ 例えば、Azureを駆使するためのツール群について、多くの開発者が活用しているソースコードの管理サービス「GitHub」を利用し、ソースコードの開示を行っているのは、その1つです。ソースコードの開発状況を誰でも見られますので、正式アナウンスされる前にどういった方向に向かっているのかを確認することができます。また、GitHubの機能を使うことで、ツールを開発している人に直接バグを報告したり、議論を持ちかけることができます。ツールの開発者は利用される方からの直接的なフィードバックを踏まえた開発に取り組むことができるようになりました。

 開示される情報の中には、これまでなら考えにくいことですが、正式アナウンスされる前のものも含まれていることがあります。また、GitHubではユーザーからリクエストも受け付けており、そこでのフィードバックを元に、例えば画面の日本語をより正確かつ分かりやすい表現に見直す作業なども継続して行っています。

Microsoft Azure GitHub GitHubでAzureに関する情報を積極的に発信している

 また、問い合わせ時のストレスを軽減するために、Azureのポータル画面から直接、質問を投げられるようになっていたり、現場スタッフやパートナーによる、実践的な情報共有を目的としたWebinar(Webセミナー)やブログ、Webの記事、スライドの公開といったコンテンツの拡充にも力をいれています。

 こういった取り組みの背景には、当社のサービスにおける真の価値を実感してもらうため、「ユーザーに寄り添う、密なご支援や協調こそが不可欠である」という考えがあります。

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提供:ソフトバンク コマース&サービス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2016年12月31日

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