“ストレージ維新”の到来を予感させるSDSアプライアンス、レノボ「DX8200シリーズ」の実力はビッグデータ時代の課題を一刀両断!

レノボ・ジャパンが2016年6月に開発意向を表明したSDS(Software-Defined Storage)アプライアンス「DX8200シリーズ」の出荷が開始された。市場では、これまでのストレージの概念を大きく変える製品として注目されている。

» 2016年12月07日 10時00分 公開
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従来ストレージの課題をSDSが解決

 データ量が爆発的に増加し続ける現在、ストレージに対するニーズは高まる一方だ。そうした中、最近になって市場の関心を集めているのが、汎用サーバとソフトウェアによってストレージを実現する「SDS」である。

 SDSは、従来のストレージを置き換える新技術として普及しつつある。調査会社IDC Japanによると、SDSを実現するストレージソフトウェア市場は2020年までの今後5年間で年平均2.1%の成長率が見込まれるという。

 このSDSの開発に、いち早く取り組んだのがレノボだ。同社は2016年6月にx86サーバ「System x」をベースにしたSDSアプライアンス「Lenovo Storage DX8200シリーズ」の開発を表明していたが、その製品がついに完成し、11月から出荷が始まった。

Photo 早川哲郎氏(データセンター事業本部 製品統括本部 ソリューション推進部 部長)

 レノボがSDSアプライアンスの製品化に取り組んだ背景には、「従来のストレージに課題があるため」と、レノボ・ジャパンのエバンジェリスト、早川哲郎氏(データセンター事業本部 製品統括本部 ソリューション推進部 部長)は言う。

 「従来のストレージは容量拡張の際に多くの作業が発生するため、タイムリーな拡張は簡単ではありません。そのため、急増するデータ容量に対応するには、あらかじめ将来を見越して購入しておくことが一般的です。性能要求については、専用のストレージを導入すれば解決できるものの、製品が非常に高価です。従って容量や性能を優先すると、コストも増大化するという課題を抱えています」(早川氏)

 こうした従来ストレージの課題を一挙に解決するのが、SDSなのだ。

 「SDSはスモールスタートで始め、後から必要な分だけサーバ単位で簡単に追加していけるため、データ容量の急増にも十分に対応できます。また最新のCPUを搭載したx86サーバで性能を確保するほか、サーバそのものが安価、かつサーバと同様なシンプルな運用管理が可能なので、導入・運用コストを大幅に削減できるという効果が得られます」(早川氏)

導入からサポートまでワンストップで対応

 こうしたメリットがあるSDSだが、これまでSDSを導入するにはサーバとストレージソフトウェアを別々に調達し、ユーザー自身が組み上げる必要があった。この部分が導入を検討する企業にとって大きな負担になっていることから、レノボはサーバにストレージソフトウェアをあらかじめ組み込み、アプライアンスとして提供することにした。ここに「レノボの優位性がある」と、製品担当の泉真吾氏(データセンター事業本部 製品統括本部 製品本部)は説明する。

Photo 泉真吾氏(データセンター事業本部 製品統括本部 製品本部)

 「DX8200シリーズは、導入からサポートまでをレノボがワンストップで対応します。つまり、ハードウェアとソフトウェアを一度に調達し、保守窓口も一本化されるわけです。もちろん検証済みのSDS構成をプリロードした形で出荷するので、導入前後の工数も大幅に削減できます。さらにサーバには豊富な実績を誇る信頼性の高いSystem xを採用していますから、お客さまは安心・安全なSDS環境をすぐに利用することが可能です」(泉氏)

 企業にとって特に大きなメリットとなるのが、一貫した保守サポート体制だ。これにより、万一、障害インシデントが発生しても、ユーザー自身がハードウェアとソフトウェアを切り分けて原因を特定する必要はない。さらに、日本語のサポートにも対応してくれる。

Amazon S3に準拠したオブジェクト・ストレージ「DX8200C」

 今回、出荷が開始されたのは、「Lenovo Storage DX8200C」と「Lenovo Storage DX8200N」の2製品。DX8200Cはクラウディアンの「HyperStore」、DX8200Nはネクセンタの「NexentaStor」をそれぞれストレージソフトウェアとして組み込んでいる。

 DX8200Cは、パブリッククラウド市場で世界最大のシェアを誇るAmazon Web Services(AWS)のオブジェクト・ストレージ「Amazon S3」のAmazon S3 APIに準拠したSDSアプライアンスだ。ミラーリングや高度な冗長化による堅牢なデータ保護機能を備え、複数のデータセンターにデータを分散配備できるという特長がある。

 「DX8200Cは、IoTやビッグデータ、AIなど、大容量データを扱う次世代IT基盤に最適なストレージです。大量のデータを安価に保管できるので、画像や映像、CAD設計図、医療データ、ログなどのストレージとして利用したり、アクセス頻度の少ないデータをアーカイブしたりするのに適しています。またPC、スマートフォン、タブレットなどマルチデバイスのデータ共有、クラウド連携を含む複数拠点間のデータ複製・災害復旧対策などの用途にも最適です」(泉氏)

 DX8200Cには、56TB構成の「5120C1J」、84TB構成の「5120C3J」、112TB構成の「5120C2J」という容量が異なる3モデルを用意。最小3ノード構成から始めて1ノードずつスケールアウトで拡張していける。レノボによると、112TBモデルの場合、Cloudian HyperStoreのライセンス費用、基本構築作業を含めた3年償却時のGB単価は、月額1.4円程度だという。

ユニファイド・ストレージの代替として最適な「DX8200N」

 一方のDX8200Nは、既存のユニファイド・ストレージの代替として最適なSDSアプライアンスである。

 マルチプロトコルをサポートしており、NFSやSMBによるファイルストレージとしてもiSCSIやFCによるブロックストレージとしても利用できる。2ノードのHAクラスタ構成を基本とし、クラスタあたり最大8台のJBOD(Just a Bunch Of Disks)エンクロージャーを接続すれば、数PBクラスまでスケールアップすることが可能だ。インライン圧縮や重複排除などの機能により効率的に容量管理が行える点も特長だ。

 「DX8200Nは、従来のNASやSANストレージを柔軟に統合できる投資対効果抜群のSDSアプライアンスです。オールHDDモデルにすれば低コストのバックアップ/アーカイブ用途のストレージとして利用できます。オール・フラッシュモデルにすればHPC(High Performance Computing)やストリーミング用途の高速ストレージとして動作します。また、DX8200Nはx86サーバに導入されたメモリのほとんどをキャッシュとして使用します。200GB以上といった大容量のキャッシュを搭載したストレージとして使用でき、高い性能要求にも対応可能なため、仮想化環境やOpenStackなどのストレージとしても最適です」(泉氏)

 モデルには用途に合わせ、容量重視の「オールHDDモデル」、SSDとの組み合わせで容量と性能を両立させる「ハイブリッドモデル」、性能重視の「オール・フラッシュモデル」がラインアップされている。

パートナーを支援する協業モデルも用意

 レノボではDX8200CとDX8200NのSDSアプライアンス2製品、さらに2016年1月に発売したHCI(Hyper-Converged Infrastructure)製品「Lenovo Converged HXシリーズ」をまとめてSDI(Software-Defined Infrastructure )ソリューションとして位置付けており、ワークロードに合致する適材適所の製品を提供するという。

 「例えばConverged HXシリーズは、プライベートクラウドやサーバ仮想化、VDIなどミッションクリティカル性が高く、データの利用頻度も多いワークロードに向いています。一方、ミッションクリティカル性もデータの利用頻度も低いワークロードにはDX8200C、その中間で、なおかつ性能要求が高いワークロードにはDX8200Nをお勧めします。今後もSDIソリューションの拡充を続けていきます」(早川氏)

 DX8200シリーズは、オールHDDモデルの最小構成がプロフェッショナルサービスと3年間のレノボサービス込みで760万円(税抜)から提供できる。

 レノボ・ジャパンでは、ユーザーのワークロードに最適なSDSアプライアンス製品の試用・検証を支援するために、レノボ・ジャパン本社の「Lenovo カスタマー・エクスペリエンス・センター」に「SDS検証ラボ」を開設した。

 また、SDSの早期導入を実現するためにパートナーの導入・構築サービスを一貫して補完するモデルと、パートナーが提供するアセスメント、コンサルティング、設計・構築、運用・管理サービスのうち設計・構築の部分のみを支援するモデルの2つの協業体制モデルも用意している。

 早川氏によれば、国内の多くのパートナーがSDSアプライアンスに興味を示し、既にSDS環境の検討を進めている企業もあるという。従来のストレージに課題、あるいは限界を感じているのなら、レノボのSDSアプライアンスが解決してくれるかもしれない。まさに“ストレージ維新”の到来を予感させる製品なのである。

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