こんなことまでサポート!? 迅速なサービス立ち上げに貢献するIIJのIoTソリューション

モバイル通信ネットワークからサーバ、システム開発などまで、トータルでIoTビジネスをサポートするIIJ。同社をパートナーとして、いち早くIoTビジネスを軌道に乗せようとしている企業に、同社の強みを聞いた。

» 2017年02月28日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 自社で持つさまざまな機器から、センサーを通じて収集したデータや、現場のIT化に伴って集めることが可能になったデータなどを、AIを活用して分析し、さまざまな経営課題の解決に活用する取り組みが盛り上がりつつある。その最前線とも言える、多様な事象のデータ化を担っているのが、IoTと呼ばれる、あらゆる機器やセンサーをネットワークにつなぐ仕組みだ。

 しかしIoTは、単純に機器をインターネットにつなぐための手段ではない。機器から集めたデータを用いて、可視化や分析をし、活用するところまでをセットで考える必要がある。そのためには、「IoTを使うこと」を目的にするのではなく、「IoTをどうビジネスに生かすか」という視点で取り組むことが重要だ。

 つまりIoT活用は、単に通信回線が安く使えるとか、センサーデバイスが手軽に入手できるというだけでなく、それらを使ってビジネスをどう変えるのか、という大局観がなくてはいけない。

 そんなことを言われても、具体的にどんなことができるかが分からないと、アイデアも湧いてこない――という向きには、IIJが提供する「IIJ IoTサービス」(以下、「IIJ IoT」)をお勧めしたい。IIJ IoTは、同社が従来から個別に運用してきた、クラウドからネットワーク、デバイス管理などのIoTに必要なICT機能が一体で提供されている。担当者と相談しながら、最適な構成でビジネスにIoTを取り入れられるのだ。

 すでにIIJ IoTを導入し、工場や業務の在り方を変革しつつある企業もある。実際にIIJ IoTを活用している事例を見てみよう。

機器の状態を可視化する「AirGRID」にIIJ IoTを採用/パトライト

 信号灯メーカーのパトライトは、国内の信号灯市場で約7割のシェアを持つメーカーだ。同社の信号灯は、工場内に設置された機器の稼働状況を、赤、黄色、緑などの信号灯で示し、問題の有無や停止中であることなどを分かりやすく表示するインタフェースとして活用されている。この信号灯の状態を参照し、機器の稼働状況が離れた場所からでも把握できる無線データ通信システムが「AirGRID」だ。今回、このAirGRIDとIIJ IoTの連携が実現した。

 製造の現場では、可視化や故障予測などのためにIoTを活用したいという声は以前からあった。しかし、そのために専用のセンサーを用意したり、通信機器を設置したりするのは、コストも手間もかかるため、なかなか難しい。機器のメーカーがバラバラであることも多く、それらすべてにセンサーを取り付けようと思ったら、全体の設計などにも時間をかける必要が出てくる。

 しかし、工場にある機器の多くには、パトライトの信号灯が採用されている。信号灯の情報が集められれば、わざわざ機器にセンサーや通信機器を接続しなくても、一定のモニタリングは可能になる。そこでパトライトは、既設の信号灯に追加することで、データを送信できる機器と、その機器からの信号を集める受信機からなる無線データ通信システム、AirGRIDを開発した。1台の受信機に最大20台の送信機が接続でき、情報をサーバに送信できる。

パトライト AirGRID AirGRIDの受信機にIIJ IoTの通信回線を採用
パトライト AirGRID AirGRIDは、対応するパトライトの信号灯に取り付けるだけで簡単に信号灯の情報が送信できる仕組み

 AirGRIDは、パトライトの信号灯(※AirGRID対応のもの)が付いていれば、機器本体のメーカーを問わず利用できる。工場ごとに機器のメーカーがバラバラでも、対応する信号灯が付いていれば、すべてAirGRIDで可視化できるわけだ。その簡便さもあって、2014年以降、AirGRIDの導入は急速に増えており、2015年は2014年比で10倍に売上が拡大した。2016年も続続と導入が進んでいる。

 パトライト 執行役員 営業本部 本部長の吉坂悟志氏は「AirGRIDの送信機と受信機の間はZigBeeで接続していて、ゲートウェイからWANへの接続にIIJさんのIoTサービスを利用しています。弊社の製品は、日系企業を中心に海外の拠点で利用されることも多いので、将来的には海外への展開にも期待しています。もちろん料金もリーズナブルなので、お客様の投資額もそれほど多くなくて済み、導入していただきやすいのもポイントです」と話す。

パトライト 執行役員 営業本部 本部長の吉坂悟志氏 パトライト 執行役員 営業本部 本部長の吉坂悟志氏

 収集した信号灯の色の情報は、時系列で表示するだけでも「何時間稼働したか」「正常に動作していない機器はないか」「機器が止まっていた時間はどれくらいか」「稼働率はどの程度か」といった情報が可視化できる。IIJ IoTではこの可視化が行えるビジュアライザーも標準提供されている。

パトライト IIJ IoT 収集した信号灯のデータは可視化して一覧できるビジュアライザー
パトライト IIJ IoT 離れた場所や別々の工場の状況などを集約して表示するビジュアライザーも提供する

 「ソフトウェアやソリューションについては、自社の開発リソースを考え、パートナーと組んで提供しています」と吉坂氏。通信回線だけでなく、IIJが得意とするシステムインテグレーションも合わせて利用できるのも魅力だという。

 「IIJが開発したサービスは、例えば全国に複数ある工場の稼働率などを一覧で確認できたり、問題が発生している工場の情報を細かく見たりといったことが簡単にできるものになっています。お客様の抱えている課題を、IoTを活用して解決していきたいと思っています」とIIJ ネットワーク本部 IoT基盤開発部長の齋藤透氏。今後はAirGRIDとIIJ IoTを組み合わせたソリューションをサブスクリプションモデルとして提供するといったこともパトライトとともに検討している。互いの強みを持ち寄って、企業の課題解決に取り組んでいくパートナーとして、IIJが選ばれているのだ。

クラウド型遠隔監視システム「SMASH」をIIJのIoTソリューションで実現/日本精機

 車載用の計器や各種センサーを開発する日本精機も、IIJのIoTソリューションを活用して、クラウド型の遠隔監視システム「SMASH」を開発した。正式サービスは2017年9月から開始予定だが、すでに実証実験で試験導入している企業からは、好評を博しているという。

 もともと日本精機は、IoTという言葉が生まれる前から、「測る」「送る」「分析する」「伝える」技術に強みを持つ、“見えないものを見えるようにする”ことを顧客提供価値として成長してきた企業だった。効率の追求や安定稼働、安全確保が厳しく求められる自動車産業で培った技術やノウハウを生かし、他の業界にもある、「モノの状態をデータ化して、遠隔監視したい」というニーズに応えるべく開発したのがSMASHというソリューションだ。

日本精機 日本精機のSMASH

 SMASHは、遠隔監視による点検業務の効率化、データの可視化による、目視では見落としがちな異常の発見、蓄積したデータによる輿望修理や計画的な設備保守の実施などを実現する、工場やプラント向けのソリューションである。特に耐環境性と信頼性が高い点がこのソリューションのポイントで、センサーと各モジュールはIP67レベル(粉塵が内部に侵入せず、深さ1メートルまでの水中に30分間浸かっても有害な影響がない構造)での防塵・防水性能を備え、防爆認証(爆発の原因になったり、爆発を引き起こしたりしないことを保障する認証)にも対応している。

 この高性能なセンサーで取得したデータを、安全・確実にサーバに送るモバイル閉域ネットワークと、分析して可視化するクラウドプラットフォームを、IIJのIoTソリューションで実現した。IIJが提供するネットワークは高品質かつ高信頼性がウリで、さらにクラウドプラットフォームなどもワンストップで提供していることから採用が決まった。

 特に重視したのが、インターネットを介さない、セキュアな閉域網で無線接続が利用できる点。セキュリティを重視する顧客にも安心して提供できる点が強みだ。また、センサーのデータをクラウドプラットフォームに取り込む際、データの変換などが必要になる場合があるが、その変換機能の作り込みの際、IIJの適切なアドバイスを受けて、短期間でスムーズに構築ができたのも高く評価したいポイントだという。

 日本精機では、今後アナログのセンサーデータの収集・分析への対応、無線ネットワークカメラによるトラブル監視などの機能強化を図る計画だが、「ネットワークやクラウドなどIoTに求められる技術要素を幅広く提供するIIJの協力は不可欠だ」と日本精機 R&Dセンター 開発部 シニアマネジャーの沼屋宏康氏は言う。

 新たなビジネスの構築に必要なリソースを、総合力に定評があるIIJのワンストップソリューションから確保し、いち早くサービスを構築して顧客の課題解決に生かす――。IIJとならそんな取り組みも可能なわけだ。

ネットワークからプラットフォームまで、まとめてIoTビジネスを支えるIIJ

 このように、IIJ IoTは、単なる通信回線の提供だけにとどまらず、サーバや可視化のためのソフトウェアなどまで、文字通り「ワンストップサービス」として提供されているところに強みがある。もちろん、豊富な実績を元にしたコンサルティングなども受けられる。

 PoC(Proof of Concept/概念実証)の段階から緊密に連携し、顧客に提供できるソリューションを共に生み出すパートナーとして、IIJを選ぶ企業が増えている。今あるデータを活用して、ビジネスをより効率化したい、あるいは、こんなことを実現したい、というアイデアはあるものの、実行に移すだけのリソースや解決策が見えていない、というときは、まずIIJに相談してみてはどうだろうか。

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