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» 2017年10月23日 10時00分 公開

5000通のアラート通知メールが3通に? クラウド運用管理の疲弊が招く「ビジネスリスク」を回避する方法

変化への素早い対応が求められるビジネスシーンで、今やなくてはならない存在になりつつあるクラウド。しかし、マルチクラウド環境が当たり前になりつつある今、運用管理は複雑化し、手に負えない状況になっている企業も少なくない。放っておくとビジネスリスクにつながりかねないこの状況を改善する方法とは。

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クラウド時代の運用管理に影を落とす“アジリティの矛盾”

 近年、企業ITのインフラに求められる重要な要件として、「アジリティ(俊敏性)」が挙げられるようになってきた。ビジネス環境の変化スピードが年々増す中、ビジネスを下支えする情報システムにも「変化にいち早く追随できる能力」が求められるようになっている。

 こうしたニーズと極めて親和性が高いのが、クラウドコンピューティングの技術だ。クラウドはIT機器を自前で導入することなく、迅速にITリソースを調達できるため、スピード感のあるビジネスシーンで利用するITインフラとしては最適だといえる。

 事実、新規事業を立ち上げる際に、まずはクラウドで小規模なシステムを迅速に立ち上げ、ビジネスの成長に合わせて段階的にITリソースを拡張していく(あるいはビジネス撤退のために縮小していく)という戦略をとる企業が年々増えてきている。

 このように、クラウドがもたらすアジリティによって、企業は大きなメリットを享受できる一方で、自社システムの運用現場においては、クラウドの普及が逆にシステム運用管理のアジリティを低下させる結果も招いているという。

マルチクラウド時代の“運用管理現場あるある”

Photo インターネットイニシアティブ サービス基盤本部 サービス運用企画部 M&Oサービス開発課長の福原亮氏

 インターネットイニシアティブ(以下、IIJ) サービス基盤本部 サービス運用企画部 M&Oサービス開発課長 福原亮氏は、長らくITインフラ運用の現場で働いてきた自身の経験も踏まえ、次のように指摘する。

 「クラウド時代のITインフラは、ハードウェアとOSの間に仮想化ハイパーバイザーを挟むことで管理対象が増え、かつてと比べて運用監視が一段と複雑になりました。加えて近年では、複数のクラウドサービスを併用する『マルチクラウド』の運用が当たり前になっており、システムに何かトラブルがあった際、『そもそも対象のシステムがどこで動いているのか』『トラブルの元凶がどこにあるのか』を見分けるのが極めて難しくなってきました。その結果、システム運用の観点から見るとシステムのアジリティが逆に低下してしまうという矛盾が起こっているのです」

 クラウド上で動いているシステムを監視するためには、それぞれのクラウドサービスの仕様に準拠した監視方法を個別にとる必要がある。そのため、複数のクラウドサービスを並行利用するマルチクラウド環境下では、異なるクラウド監視や運用作業をばらばらに行わなくてはならず、どうしても手間やコストがかさんでしまう。

 これらを集約して一箇所で集中監視することもできなくはないが、そのためには極めて多くのコストや手間、時間をかけて専用の仕組みを構築しなければならず、「システムのアジリティ向上」というクラウド導入の本来の目的からすると本末転倒だといえる。

 しかし同時に、「システムトラブルからの迅速な復旧」も、アジリティの高いシステムの必須要件であるとともに、ITを活用したビジネス成長には欠かせない条件だ。

 「ビジネス上重要なシステムのトラブル対応が長引き、ダウンタイムが長くなればなるほど、企業が被る損害や機会損失も膨らんでしまいます。そのため、システムトラブルからの迅速な復旧は、極めて重要なビジネス上のミッションといえます。しかし、クラウド環境はハードウェアやハイパーバイザーが利用者から隠蔽されているため、オンプレミスと比べるとトラブルの調査や対応がやりにくい面もあります。結果、クラウド時代におけるシステムの監視やトラブル復旧は、かつてと比べビジネスにより大きなインパクトを与えるようになったのです」(福原氏)

マルチクラウド環境に適した運用管理サービスをSaaSで提供

 企業によるマルチクラウド利用が本格化する一方で、システム運用管理の現場が抱えるこうしたジレンマを解決する手段は、ほぼ存在しないのが実情だった。しかしここに来て、ようやくこうした課題を解決するための製品・サービスが登場してきた。その1つが、IIJが提供するクラウド型運用監視サービス「IIJ統合運用管理サービス」だ。

 システム監視というと、これまでは「専用のソフトウェア製品を自社システム内に導入して利用する」というイメージが強かったが、IIJ統合運用管理サービスは、全ての機能がクラウドサービス(SaaS)として提供される。

 「システム監視やジョブ管理、チケット管理、自動オペレーションといったシステム運用管理の機能一式を全てSaaSで提供しており、お客さまは初期投資ゼロ、月額料金のみで利用いただけます。そのため、低コストで迅速にシステム監視の仕組みを利用できるのです。これら全ての機能をSaaSで提供しているサービスは、現在のところ弊社の製品以外にはほとんどありません」(福原氏)

Photo 「IIJ統合運用管理サービス」の利用イメージ

 また導入にあたり、技術的な障壁が極めて低いことも同サービスの大きな特長だという。多くのシステム運用ツールは、ある程度細かな処理を定義するのに専用の言語を用いてタスクを記述する必要があるが、IIJ統合運用管理サービスは専用の言語を覚える必要は一切なく、OSのコマンドの知識さえあればオペレーションを定義できる。

 さらに「自動オペレーション」と呼ばれる機能を使えば、OSのコマンドを呼び出してシステムトラブル時の「シャットダウン」「再起動」「ログ取得」などの処理を自動実行できる。これにより、アジリティの高いシステムに不可欠な「トラブルからの迅速な復旧」を確実に実行できるようになるという。

 マルチクラウド環境の監視を効率化するための機能も数々備えており、異なるクラウドサービスから送られてくるトラブル通知のメールをまとめて管理できるようになっている。

 「通常、クラウドサービスのトラブル発生はユーザーにメールで通知されますが、IIJ統合運用管理サービスではこれらのメールを受信した際に自動的にトラブル対応のチケットを発行し、障害アラートと同じ仕組みの中で一元管理できます。これまで『システムからのアラート通知はチケット管理システムで』『クラウドからのメール通知はメールボックスで』とばらばらに管理していたやり方に比べ、はるかに効率的にトラブル対応にあたれるようになります」(福原氏)

 また、各クラウドサービスとの間を閉域網で接続し、よりきめ細かく安全にシステムを監視することもできる。この仕組みを企業が自前で構築するには実に多くの手間やコストが必要となるが、IIJ統合運用管理サービスの場合は閉域接続のサービスメニューを選択するだけで容易に実現できる。

 福原氏によれば、「SaaS型のシステム監視サービスは他社からも多く提供されているが、閉域網接続に対応しているのは弊社のサービス以外にはないはず」だという。

5000通のアラート通知メールを3通に減らした検証例も

Photo

 このように、企業は同サービスを利用することで、マルチクラウド環境の監視やトラブル復旧をより迅速に行い、ビジネスの損害や機会損失を最小限に抑えるとともに、SaaS型サービスであることのメリットを最大限生かしたアジリティの高い運用が可能になるという。

 加えて同サービスは、福原氏をはじめとするIIJのシステム運用担当者が、データセンターサービスやクラウドサービスの現場で長年培ってきたノウハウを生かして、「より現場のニーズに即したきめ細かな機能」を実装しているのが大きな特長だという。

 例えば、多くのシステム運用管理ツールでは、システムからアラート通知を受信した際、担当者に自動的に電話をかける機能を備えているが、アラート通知を受け取るたびに電話をかけるため、アラートを連続して受信した際には担当者の電話はひっきりなしに鳴り続けるはめになる。これは、極めて多くの運用管理現場で見られる典型的な課題だが、IIJ統合運用管理サービスは頻繁にアラート通知を受信しても、「10分間に1回だけ電話をかける」という制御をかけることで、こうした課題を解決できる。

 サポートデスクからユーザーにメールを送る際、宛先や内容を間違ってしまうという誤送信トラブルも、多くのシステム運用管理の現場が長年抱える課題の1つだ。統合運用管理サービスはこの課題を解決するために、チケット管理の仕組みから、あらかじめユーザーごとに宛先アドレスが登録されたテンプレートを選んでメールを作成・送信できる機能を備えている。さらには、テンプレートにあらかじめ登録されていないメールアドレスを追加した際には、送信前に「このメールアドレスはテンプレートに含まれていないものですが大丈夫ですか?」と念を押して確認してくれる。

 これら一つひとつの機能はとても細かなものだが、システム運用管理の現場で日々働く者にとっては、「こういう機能が欲しかった!」と膝を打ちたくなるような機能ばかりだ。こうした高い実用性が高く評価され、既に導入した企業が高い成果を上げている。

 例えばとある企業の検証では、監視システムから日々膨大な数のメールが担当者に送られており、その処理に苦慮していたが、不必要なアラートをフィルタリングする機能を活用したところ、1回あたり5000通のメールが3通にまで減ったという。

 また別の企業では、異なるサービスから送られてくるメール通知を人手で集約し、所定の文面に書き換えた上で担当者に転送していた。これも、IIJ統合運用管理サービスを導入して、全てのメールを自動的に文面を変更することで、それまでメール処理に費やしていた膨大な工数を一気に削減することができるという。

 このように既に多くの企業が、IIJ統合運用管理サービスの導入でシステムのアジリティ向上を実現している。福原氏によれば、こうした効果を迅速かつ低コストで得られるという点において、同サービスはこれまでにない画期的なものだと胸を張る。

 「IIJ統合運用管理サービスはSaaS型サービスなので、すぐに利用を始められ、利用範囲を柔軟に拡張できるとともに、逆に利用範囲を縮小したり、利用をやめることも簡単にできます。こうした特長を生かして、まずは限られた範囲で試験的に導入し、その費用対効果や使い勝手を確かめながら徐々に適用範囲を広げていくようなスモールスタートの導入方法も可能です。ぜひ多くのユーザーに、手軽に試していただければと思っています」

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