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» 2017年12月13日 10時00分 公開

コスト削減、柔軟性向上、インテリジェンス:中堅・中小企業にとっての「デジタル変革」とは? Webサービスで攻める方法

「デジタル変革」の時代は、実は中堅・中小企業にとって大きなチャンスだ。ただし、これは「ITを大企業よりも機動的・効果的に活用すれば」の話。では、どうしたらいいのだろうか。Webサービスの面から、これを探る。

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 「デジタル変革」が叫ばれているが、中堅・中小企業にとっての意味は何なのだろうか。企業規模の大小を問わず、ITをうまくビジネスに活用することで、ビジネスを大きく伸ばせる可能性が生まれているということだ。大企業にも勝てるチャンスが高まる。

 ただし逆にいえば、ITをうまく活用できない企業は、ジリ貧に陥ることもあり得る。では、どうしたらいいのか。インターネットを通じた販売やマーケティング、販売促進などの取り組みを強化すべきなのはもちろんだが、その過程では、「コスト削減」「柔軟性の向上」「インテリジェンスの強化」がカギとなる。

 上記の3点を通じて、ビジネスを伸ばすために役立つ製品がある。F5ネットワークスが、2017年12月に日本で提供を開始した「BIG-IP i850」だ。低価格なボックス製品で、これを導入して簡単な設定を行うだけで、Webサービスの運営、そしてクラウドサービスの利用を改善し、進化させることができる。

 BIG-IP i850を導入するだけで、どんな改善と進化が可能になるのか。以下に説明する。

今のWebサイトの常識、「常時SSL」を低コストで導入

 「SSL」あるいは「TLS」と呼ばれる仕組みが、今どきのWebサイトの常識として、数年前からあらためて注目されている。大きなきっかけは、インターネット検索で支配的な立場にあるGoogleが、Webサイトにおける「常時SSL化(常時HTTPS化)」を推奨し始めたことにある。

 SSL/TLSは、Webサーバが成りすましでない、正しいものであることを証明するとともに、通信を暗号化することで、ユーザーとの間の通信の秘匿性を守るという重要な役割を果たす。以前はパスワードなどの重要な情報をやり取りするページだけに必要とされていた。だが、Googleは近年、Webサーバの改ざんやマルウェア感染を防ぐ目的で、特定のページだけでなく、Webサイトの全てのページをSSL対応とする、「常時SSL化」を強く推奨してきた。

常時SSL化されているサイトは、トップページで「保護された通信」という表示が出る

 実際、2017年11月末現在で、Googleの提供するWebブラウザであるChrome(バージョン62)では、常時SSL化されているサイト(HTTPSを使用しているサイト)については、アドレスバーに「保護された通信」という表示が出る。一方、保護されていないサイト(HTTPを使用しているサイト)については、アドレスバーに「i(情報ありという意味)」というアイコンが表示され、これをクリックすると、「このサイトへの接続は保護されていません」という表示が出る。さらにSSLで保護されていないページでユーザーがデータを入力しようとすると、アドレスバーに「保護されていません」と表示される。Googleは今後いずれかの時期に、SSLで保護されていない全てのページについて、アドレスバーでの「保護されていません」という表示を始めると表明している。

 Googleは常時SSL化の推進を段階的に進めている。常時SSL化していないWebサイトが、今後ますます肩身が狭くなっていくことは間違いない。Googleは検索表示順について説明することはないが、「(現在のところ軽微な影響ではあっても、)HTTPサイトよりもHTTPSサイトのほうが、検索で有利になっている」といわれる。

 そうであれば、HTTPS化、あるいは「常時SSL化」しないという選択肢はない。SSL化で多くの人がまず考えるのは、WebサーバのソフトウェアにSSL通信を組み込む方法だ。だが、これでWebサーバ全体をSSL化しようとすると、性能の低下を回避できない。結果として、同じ数のユーザーアクセスに対応するために、より多くのサーバ、あるいはよりハイスペックなサーバが必要になる。しかも、アクセス数は予測しにくいため、その上限に一喜一憂することにもなりかねない。

 だが、BIG-IP i850をWebサーバの前段に配置すると、この装置がSSL処理を肩代わりしてくれる。ソフトウェアではなく、ハードウェアでの処理が可能だ。これにより、SSL対応に、Webサーバの数を増やしたり、スペックを上げたりする必要がなくなる。何よりも、安定的に、高速なWebアクセスを利用者に提供できる。

 関連して、「HTTP/2」への対応という話題がある。HTTP/2は、これまで使われてきたWebアクセス手順であるHTTPに改良を加えたもの。複数の新たな仕組みにより、Webアクセスの高速化が実現する。

 Google Chrome、Mozilla Firefox、Internet Explorer11、Microsoft Edge、Opera、Safariと、主要ブラウザは全て対応している。だが、「Webサーバにおける対HTTP/2対応はこれから」という状況だ。これは、Webサーバのプロトコルを変えなければならず、大仕事になってしまうことが大きな原因の1つとなっている。

 ところがBIG-IP i850を配置しさえすれば、前述の常時SSL化と同時に、HTTP/2への対応も済んでしまう。既存のWebサーバには、全く手を触れる必要がない。

 常時SSL化とHTTP/2対応、今後のWebサービスにおけるこの2つの常識を、中堅・中小企業でも簡単に、いち早く取り込むことができる。まさに、デジタル変革が、企業規模の大小を問わずビジネス成長のチャンスとなることに直結するポイントだ。

「重要なWebサイトは、サービスが中断してはならない」から

 デジタル変革は、中堅・中小企業にとっては「攻める」チャンス。一方で忘れてならないのは「攻めながらも、守るべきところは守る」という姿勢だ。Webサービスが重要性を帯びるほど、サービスの中断によって被る損害は大きくなる。ある国内大手ファッション通販サイトが2017年11月に、アクセス集中で利用不能になったケースは記憶に新しい。

 サービスを中断しないようにするには、Webサーバの負荷分散(ロードバランス)が有効な手段の1つとなる。Webサーバのためのロードバランサーには、さまざまな選択肢があるが、安定して稼働することと、インテリジェントなトラフィック振り分けが可能であることの2点は、必須要件だ。

 F5ネットワークスのBIG-IPは、もともと負荷分散に関して最も知られた存在といっていい。非常に大規模なWebサイトの多数が、この製品の負荷分散機能を使って電子商取引をはじめとする重要なサービスを展開している。

 BIG-IP i850は、(当然ながら処理能力には違いがあるものの、)上位モデルの負荷分散機能をそのまま搭載している。いわばお墨付きの機能を、中堅・中小企業でも気軽に使えることになる。また、トラフィックの振り分けは、IPアドレスやポート番号といった低レベルの情報に加え、アプリケーションにおけるやり取りの内容に基づいてインテリジェントに行える。これによって、きめ細かな制御が実現できる。

 負荷分散の対象とするトラフィックの設定について、BIG-IPでは「iApps」という、アプリケーションを選ぶだけで済む機能を提供しているが、もちろんBIG-IP i850でも利用できる。大企業で人気の機能だからといって難しく、中堅・中小企業には手も足も出ないということはない。

「Office365」対策も完璧

 上記では中堅・中小企業の運営するWebサービスの改善について紹介してきたが、社内ユーザーによるクラウドサービスの利用環境整備も重要なポイントの1つだ。

多くの企業ではOffice365への移行で問題が発生している。社内とインターネットとの間の通信は、必ずプロキシサーバを通すようにしている企業は多い。Office 365の社内利用が拡大したことで、このプロキシサーバが飽和状態になってしまっているケースが増えているのだ。

 Office365は、通信のやり取りの量が多いことで知られている(より正確には、単一ユーザーの接続において多数の同時セッションを張る)。このため、ユーザーの体感パフォーマンスは、容易に劣化する。さらにプロキシサーバを通している場合、その処理がセッション数の増加に追い付けなくなり、さらにパフォーマンスの足を引っ張ることになってしまう。

 社内ユーザーのほぼ全員が使う組織もあるため、Officeアプリケーションの使い勝手は重要な問題だ。また運用上、最も難しい問題は、動的に変わるOffice365のURLだ。URLが動的に変化するため、トラフィックの振り分けは困難である。Office 365の性能問題に直面した組織は、即座に解決できる「特効薬」を探している。

 ここでも助け舟を出すことができるのが、BIG-IP i850だ。この装置をプロキシサーバの横に配置し、簡単な設定をするだけで、動的に変わるOffice365のURLに対しても、そのトラフィックを限定してプロキシ処理をバイパスすることができる。Office365以外のトラフィックについては、従来通りプロキシサーバを通すように設定できる。

BIG-IP i850は、上位モデルの機能を廉価に提供

 BIG-IP i850は、アプリケーション通信をインテリジェントに管理できる高速化装置シリーズ、「BIG-IP iSeries」の最下位機種だ。F5ネットワークスは、特に日本での高いニーズに応えて、日本市場へ2017年12月に投入した。

 F5ネットワークスは、以前BIG-IP 800という機種を日本市場限定で販売していたが、その後継という言い方もできる。性能および機能は大幅にアップしている。

 BIG-IP i850は、機能面では「LTM」と呼ばれるトラフィックのインテリジェントな制御に特化している。だが、LTMに関して言えば、上位製品と同様の機能を搭載している。中堅・中小企業でも、大企業と同じツールを使えるのだ。

 また、BIG-IP 800に比べた場合、スループットは1Gbpsから2Gbpsへと2倍に向上。レイヤー7接続処理数も、1万cpsから1万5000cpsへと向上した。さらに、SSL/TLS暗号化で標準的な存在となりつつあるECCを、ハードウェア処理できるようになったことが大きい。最大SSL/TLS処理数は、500TPSから1000TPSへと大幅に改善している。

 まとめると、BIG-IP i850では、大企業が活用してきたインテリジェントなトラフィック管理機能を、スモールスタートで中堅・中小企業が活用できる。大企業と同様に、堅牢性、安定性を享受しながら、コスト効率を高め、Webサービスの新しいトレンドへの対応を容易にし、ITを活用したビジネスの推進を支援する。

 BIG-IPのようなADC製品は、「ユーザーが直接扱うのが難しい」と思われてきた。実は、それは正しくない。F5ネットワークスジャパンでは、i850の提供開始に合わせ、今までこの種の製品を触ったことのない人たちに向け、「簡単セットアップガイド」を用意した。ぜひ、このガイドも活用して、ITをビジネスの味方にして欲しい。

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提供:F5ネットワークスジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2018年1月28日

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