Facebook、Apache Software Foundationのスポンサーに
FacebookがApache Software FoundationのGold Sponsorとして、資金提供のほかコード開発や開発者などを通じて活動を支援していく計画を明らかにした。
米Facebookは1月12日、非営利のオープンソース団体Apache Software Foundation(ASF)に出資することを発表した。Facebookは「Gold Sponsor」として、ASFに資金提供する。
Facebookは立ち上げ当初からLinuxやApache HTTP Serverなどのオープンソース技術を利用しており、またこれまでに20種類以上の技術をオープンソースにしたという。このうち「Thrift」や「Hive」、「Cassandra」をASFに寄贈、ASFプロジェクトとして開発が進んでいる。ThriftはRPCフレームワークで、Hiveは「Apache Hadoop」上に構築されたデータウェアハウスインフラ。Cassandraは分散データベース管理システム。
Facebookではオープンソースの長所として、拡張性、公開した技術にほかから強化や拡張が加わることを挙げている。また、自社技術をオープンソースにする狙いとして、ユーザーと開発者の両方で堅牢なコミュニティーを確立することとしている。今後、ASFではGold Sponsorとして、資金提供のほかコード開発や開発者などを通じて活動を支援していく計画だ。
ASFに資金提供している企業には、「Platinum Sponsor」として米Microsoft、米Google、米Yahoo!らが、Goldには米Hewlett-Packardが、「Silver Sponsor」には米VMwareおよびその傘下の米SpringSourceなどが名を連ねている。
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