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HPのマーク・ハードCEO兼会長、セクハラで辞任
カーリー・フィオリーナ氏の後任として5年間CEO兼会長を務めたマーク・ハード氏が、元契約社員からのセクハラの訴えで引責辞任した。同社は暫定CEOを立て、後任を探す。
米Hewlett-Packard(HP)は8月6日(現地時間)、CEO兼会長のマーク・ハード氏が同日辞任したことを発表した。元契約社員からのセクシャルハラスメントの訴えに基づいて、取締役会が行った調査を受けたもの。取締役会は暫定CEOにキャシー・レスジャックCFO(最高財務責任者)を指名した。
調査の結果、セクハラに関する社内規定の違反はなかったが、業務上の行動指針に反する行為があったという結論に達した。
ハード氏は「調査が進むに従って、自分が信奉するHPの信頼、尊敬、誠実の指針にふさわしくない行動があったことに気付いた。取締役会と何度も話し合った結果、辞任を決意した。5年間務めたCEOを辞める決断はつらいものだが、HPで影響力ある指導者であり続けることは難しいと判断した」と語った。
暫定CEOに任命されたレスジャック氏はHPに24年間務めるベテランで、2007年にCFOに就任した。暫定CEOを務める間、CFOを兼任する。正式CEOおよび会長は、マーク・アンドリーセン氏ら同社取締役が社内外から探す。
ハード氏は、2005年に突然更迭されたカーリー・フィオリーナ氏の後任として同社のCEOに就任した。
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