自分に何もない人ほど高い服を買って見栄を張りメンツを保とうとする:村上福之の「ネットとケータイと俺様」
世の中には見栄っ張りがたくさんいる。人はつい見栄を張ってしまうイキモノなのかもしれないが、どうやら、評価されている人ほど見栄を張らないようだ。“デキる人”になるためのヒントも、そのあたりにありそうだ。
この記事は村上福之氏のブログ「ネットとケータイと俺様」より転載、編集しています。
見栄は評価につながる?
自分に何もない人ほど、見栄を張る。意味もなく高い服を買ったりする。東京は見栄っ張りが多くてびっくりする。Facebookも見栄の張り合いだ。
正直に世の中に対して、仕事をして、正当に評価されていれば、見栄を張る必要はない。評価されている人ほど、見栄を張らない。かっこつけない。仁義は切るけど、かっこつけない。
「なんで、タイガー・ウッズのアメックスのクレジットカードは一番低いランクのグリーンなのか分かるか? それはタイガー・ウッズだからだよ」
昔、とある会社の社長にそう言われてハッとした。何かを持っている人は見栄を張る必要はないと思う。
先日、うっかりシャープを買ったFOXCONN(フォックスコン)のテリー・ゴウ(郭台銘)も見栄を張らないというか、質素で有名だ。工場内をボロボロの服でうろうろしているらしい。テレビで顔は見たものの、あのオッサンが山手線に乗っていても、僕は気付かないと思う。
高価な時計より大事なこと
営業の人がすごい高そうな時計をしていて、「いや、これが取引先との話題になるんですよ」とか何とかいう。その営業の論理が分からない。ものを考えたり、つくったり、価値を考えたりする人は、時計のこととかどうでもいいし、それより今、つくっているものや、やろうとしていることや、数字とかが気になって仕方ない。
特に、最近はものすごい速さでいろんな情勢が変わるので、カッティングエッジな人同士だと、時計のことなんか話題にしているヒマがない。ものすごい量の情報が飛び交う時代なので、着ているものとか、アクセサリーの話題なんか時間がもったいないし、面白くもない。
見栄を張っても疲れるだけだ。「足るを知る」のが大事だと思う。逆に世の中、それなりに実力があると思われたり、お金を持っていると思われたりするほうが、面倒くさいように思う。自分を自分の中で高めることは大切だが、人にはあまり高く見せないで、低く見せたほうがよいと思う。聖書にも「低く見せなさい」と書いてある。
弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。
著者プロフィル:村上 福之
クレイジーワークス、代表取締役 総裁。
ケータイを中心としたソリューションとシステム開発会社を運営。得意なことは空気を読まない発言。苦手なものは人付き合い。休日は会う人がいないので、一日ネットをして過ごし、ブログなどで「死にたい」などを連発する優雅でセレブな休日をすごす。詳しいプロフィルはこちら。
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