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子どもはいつ大人に? S歌謡ショウ稽古現場に潜入
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2003年7月12日 |
8月15日に初日を迎える帝国歌劇団花組の「スーパー歌謡ショウ 新宝島」。公演まで約1カ月と迫った本日（7月12日），その稽古現場が公開された。
大航海時代を舞台に，主人公ジム（李紅蘭）はある日，ひょんなことから手にした宝の地図を手に，南海へと旅立つことを決意する……という，ご存知のストーリー。……だが，さすが帝国歌劇団，そこはただの「宝島」ではな〜い。
総合プロデューサー・広井王子氏は，「“子どもはいつ大人になるのか”というようなテーマも持たせている」と話す。昨今，子どもにまつわるいたましい事件が続くだけに，今回の歌謡ショウはさらに注目される舞台となりそう。同時に「2幕では，アイテム探しのような，ゲーム感覚で楽しめる舞台も用意している」というから，こちらも楽しみだ。
そんな内容ということもあって，「見逃さないように」と念を押す（笑）渕崎ゆり子さんをはじめ，出演者らも「親子で見に来て欲しい」「今回は特に必見です」と中嶋聡彦氏らも口をそろえる。「イベントというよりも演劇として注目してほしい」と西原久美子さん。
そうしたコメントをメンバーが出している中も，「今回の歌謡ショウで笑って，夏を乗り切ってほしい」という所を「夏を乗り越してほしい」と折笠愛さんが間違ってしまうと，ほかのメンバーからツッコミが入るなど，和気藹々な雰囲気は，長い歴史を持つ帝国歌劇団ならでは。
横山智佐さんが以前の歌謡ショウでもらったTシャツを着ていると話すと，ほかのメンバーも「このTシャツは……」と，だれも聴いてないのに話し出すという，チームワークのよさ（？）を見せていた。ちなみに伊倉さんのはアポロの月面着陸時の絵だそーで，陶山章央氏は丸○のバーゲンのものだとか。高乃麗さんが自慢していた「新宝島」のために作られたジャケット，僕も欲しいなぁ……。
岡本麻弥さんは「51名もの出演者で盛り上げる」とし，「花組だけではできない大掛かりな演技にも注目してほしい」と伊倉一恵さんは話す。相変わらす岡村さんは取材陣を巻き込んでのアドリブが楽しい。
コメントの後，稽古が公開されたが，例年の歌パートだけでなく，演劇の練習も見ることができた。いつもよりも出演者が多く，自転車や傘などの小道具も使われており，練習場から熱気ともども溢れんばかり。
「薔薇組とダンディ団のグッズのどっちが売れるか勝負だ」と笑いをとっていたダンディ団・園岡新太郎氏。園岡氏と西村陽一氏＆武田滋裕氏の稽古風景も拝見。前述の「子どもはいつから大人になるのか」というテーマの片鱗が見えた。「もう何回も出てるのにゲスト扱いは恥ずかしい」という螢雪次朗氏もこのシーンに関わって楽しませてくれたぞ。
さくらとマリアの何気ないシーンでは，ちょっとしたギャグがメチャクチャウケた。織姫とアイリスの歌と演技も，なにかよき時代の日本の風情を感じることができた。モブシーンでは，たくさんの人が稽古場で往来し，小道具なども効果的に使われるなど，期待は高まる一方だ。
広井氏によれば，チケットも好調でSS席は完売だが，S席・A席は若干の余裕があるとのこと。夏休みの思い出を作りに親子で出かけてみませんか？（詳細はこちら）
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