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「スターウォーズ・ギャラクシーズ 完全日本語版」
プロデューサーインタビュー
 
 
 いよいよ正式サービスが近付いてきた「スターウォーズ・ギャラクシーズ 完全日本語版(SWG日本語版)」。

 この日本語版を製作指揮しているのがプロデューサーの河辺正純氏だ。河辺氏と,マーケティング担当の平岡氏に「SWG日本語版」についてお話を伺えたので,その模様をお届けしよう。

 
■河辺氏(画像左)プロフィール
 
「スター・ウォーズ ギャラクシーズ完全日本語版」製作プロデューサー
 
 エレクトロニック・アーツではルーカスアーツ作品,スター・ウォーズ関連タイトルのほとんどを担当しているほか,「ニード・フォー・スピード」「コマンド・アンド・コンカー・レネゲード」なども手がけてきた。純粋な「翻訳」のほかに,日本語入力周りのシステム開発やアレンジを担当する。

 また,今までに「ウィザードリィ」「ウルティマ」「バーズテイル」など有名RPGのローカライズを手がけてきたスペシャリストだ。

 
■平岡氏(画像右)プロフィール
 
「スター・ウォーズ ギャラクシーズ完全日本語版」専任マーケティング担当
 
 スター・ウォーズ関連ではリアルタイムストラテジーの「スター・ウォーズ ギャラクティック・バトルグラウンド」,拡張キットの「スター・ウォーズ ギャラクティック・バトルグラウンド クローン戦役」,3Dシューティングの「スター・ウォーズ スターファイター」などを,また「コマンド・アンド・コンカー・レネゲード」や「ウルティマ・オンライン」などのマーケティングを担当。

 具体的にはWebサイト・パッケージ・広告・イベントなどの方針や表現を管理し,「SWG日本語版」を世に広めるために日夜戦っている。

 
 
SBG:TGS2004では,ルーカスアーツの「SWG」プロデューサー・Julio Torres氏と,SONY ONLINE ENTERTAINMENTのイベントマネージャー・Jason Ryan氏にお話を伺えました。今回は特に日本での展開というところにフォーカスして「SWG日本語版」についてご紹介ください。

河辺氏:「完全日本語版」ということで基本的にはすべて日本語に対応していますが,実は一部英語も残しています。具体的にはモンスター名,NPC名,スラッシュコマンド(チャットコマンド)などで,利便性を上げるために英語のほうが良いものに関してはわざと残しています。また,一部しかないですがボイスに関しても吹き替えています。

平岡氏:展開としては,今のところベータテスト期間ということもあり,オンラインゲームユーザーを中心に動いていますが,これからはスターウォーズを知らなくても,オンラインRPGをやったことが無くても遊べるような道筋を,マーケティング的にゲームの外側からつけていきたいと思っています。「SWG日本語版」をやるきっかけになるようなことは色々やっていきたいですね。

■SWG日本語版ベータテスト中の画面。釣りからXウィング・スターファイターの操縦まで,プレイの幅は広い。
SBG:翻訳はやはり大変でしたか?

河辺氏:えぇ(笑)非常に量が多いです。 約200万ワードにもなるので,普通のRPGの25〜26本分ですからね。今年の7月に作業を開始して,やっと地上分(Star Wars Galaxies An Empire Divided)が翻訳終了しました。これから拡張パック,Jump to Lightspeed(JtL)分に着手します。ベータをやっている方はだんだん翻訳されている過程も見れるので,ある意味貴重な(!?)ベータ体験ができると思います。

SBG:ベータテスト募集の反響はいかがですか?

河辺氏:いくつかの媒体に協力していただき,数としての手応えは感じています。

平岡氏:告知状況と比べると,予想より多くの方に応募していただきました。もっときちんと準備をしていたら,さらに多くの反響があったかと思いますが,希望数的にはちょうど良かったと思っています。

SBG:正式サービス開始時には,どれくらいの参加数を予想されていますか?

平岡氏:日本のサーバとしては,3サーバを開設する予定ですので,まずはこれらのサーバが満杯になるくらいがいいですね。1サーバの同時接続数は最大数千です。

SBG:正式サービス開始時には,どれくらいの参加数を予想されていますか?

平岡氏:日本のサーバとしては,3サーバを開設する予定ですので,まずはこれらのサーバが満杯になるくらいがいいですね。1サーバの同時接続数は最大数千です。

SBG:日本サーバの名前は決まっているんですよね。

河辺氏:3サーバの名前を決めてあります。ちょっと変わった船の名前をとっていて,スター・ウォーズマニアが聞けば,「あぁ,面白いところからとってきたなぁ。プロデューサーも好きなんだな。」と思っていただけると思います。ベータに参加している人はもうわかっていると思いますが,ベータ特典ということで明かさないでおきます(笑)※12月14日,サーバ名は「Katana」および「Harla」と発表された

■スター・ウォーズ世界の有名人にも会える。あの方だ……。右側は緑色のヘルパードロイドやプレイヤーキャラクター混み合っている場面。

SBG:日本語版は初めから「JtL」が導入された状態なので,地上でMMORPG,宇宙でシューティングと,まったく違った処理が行われるわけですが,サーバ的には特殊なところはあるのでしょうか?

河辺氏:オンラインゲームのサーバというと,1台のマシンで行われるようなイメージを与えるのですが,クラスタと呼ばれる技術でいくつかのマシンをグループとして組み合わせて動いていて,処理を分散しています。「SWG日本語版」の場合は,このクラスタの規模が少し大きくなったというイメージでしょうか。

SBG:エレクトロニック・アーツとして「SWG日本語版」は(ウルティマ・オンライン,シムズオンラインに続いて)3作目のオンラインゲームになるわけですが,やはりサーバや運営などアドバンテージになるようなところはあるのでしょうか?

平岡氏:そうですね。オンラインゲームは長期的に考えてどうかという視点が重要で,サービスも公正に一貫したものを提供することが必要です。ウルティマ・オンラインを通じてこういった視点を培え,現場まで浸透できているところが強みです。また,サポートの経験もとても大きいですね。

SBG:それではゲーム内容に関しても伺わせてください。先ほど伺って気になったのですが,日本語の「ボイスのあて」というと,どのようなものなのでしょうか?

河辺氏:ボイスといっても,実は「SWG日本語版」ではほとんどしゃべらないのです。チュートリアルのところだけ,耳に優しい方(田中敦子さん)の声をあてています。あとは戦闘したときの悲鳴くらいですかね(笑)。

SBG:集団戦・宇宙戦を含めて,対戦はどれくらいの規模でができるものなのでしょうか?

河辺氏:今までの宇宙船シューティングゲームでは,同時に戦闘するのはNPCを含めて5機6機という程度だったと思います。私も米国のベータテストで宇宙戦に参加していたのですが,20〜30機は普通に対戦できていました。グループを組んでいればフォーメーションを組むこともできますので,仲間内で10機編隊を組んで,PvP(Player VS Player・人対人戦)で10対10をしたり,「俺たちは腕がいいのが揃っているから5機編隊で大丈夫だ」などといった遊び方もできます(笑)。  また,PvPで敵対陣営と戦うという意味では,帝国対同盟軍,そして中立という切り分けがあります。サーバごとで各陣営の割合は異なるのですが,大幅にバランスが崩れると言うことはほとんどないようです。

■ベータテスト中の画面その2。エンターティナーたちのステキな踊りと,X-wing vs Tie Fighter!
SBG:ゲームを開始する上でお勧めのサーバなどはありますか?

カストロ氏:特に日本のサーバ内での差は無いです。アメリカのサーバに接続することも出来ますが,英語でのプレイ/サポートになりますので,やはり日本の方には日本の3サーバをお勧めしたいです。

 初心者向けのシステムがあります。プレイヤーの検索のコマンドがあり,そこに3つチェックボックスがあります。“グループ”と呼ばれるパーティを組みたいよというチェックボックス,質問があれば答えるという“新米ヘルパー”チェックボックス,ロールプレイと呼ばれるキャラクターになりきった言動をするという意味のチェックボックスの計3つです。  これを活用して,“新米ヘルパー”にチェックをしてプレイヤーを検索すると,初心者を助けてくれる人が見つかります。どのサーバにもヘルパーはおりますので,ぜひ活用して欲しいですね。そのヘルパーは僕かもしれませんよ(笑)。

SBG:EAのみなさんもベータからプレイされているのですか?

河辺氏ライブイベントは企画していますが,具体的な内容はまだ公表できる段階にありません。ただ,日本のプレイヤーさんに喜んでもらえるようなイベントにしていくつもりです。

SBG:ゲーム内で行われる「ライブイベント」の予定は何かありますでしょうか?

河辺氏:そうですね,EAのQAチームも入りますし,もちろん僕も普通のプレイヤーとしてやりますよ。ただ,開発が凄く順調だったら発売日近辺で僕と分かる名前で参加するかもしれませんので探してみてください。居なかったらきっと今必死にやってるんだなと思ってください(笑)。

SBG:米国では「JtL」という形でエキスパンジョンパッケージが出ていますが,今後日本でもそういった展開はあるのでしょうか?

平岡氏:ありますね。というのも米国版の「JtL」のパッケージを見てもわかるのですが,“エキスパンジョン1”と書かれているんです(笑)ので,確実に予定があります。

SBG:豪華特典付きのコマンダーBOXについて教えてください。

 河辺氏:コマンダーBOXは当初から企画に入っていました。米国のプレミアム版のパッケージを見たときに「日本のパッケージだって負けないぞ」という闘志が湧いてきましたね。フィギュアは帝国軍と反乱軍から1機づつ選ぼうと思っていました。ただ,コレクターズアイテムに近いフィギュアに関しては,質にこだわりました。何度もプロトタイプを作ってもらって,ルーカスアーツともいろいろと議論を交わしやっとこの2機になったという感じです。このコマンダーBOXはEA社員でもお店で予約しないと買えないぐらい貴重ですよ。※コマンダーBOXについてはこちらを参照

SBG:では最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。

河辺氏:「SWG日本語版」はMMORPGですが,今までにないものになっています。特に宇宙でのシューティングゲームがありますので,オンラインゲームが次の世代に一歩踏み込んだと,プロデューサーとして思っています。この新しい楽しみを日本の皆さんに楽しんでいただこうと思いますし,そのためのサポートしていきます。ユーザーさんと一緒にMMORPGの階段を上って行きたいですね。

平岡氏:スター・ウォーズのゲームは今までも沢山出ていますが,私たちは間接的にスター・ウォーズの文化を普及させる役割を担っているのではないかと思います。私も本格的にスター・ウォーズのことを勉強し始めたのはこのゲームに関わり始めてからなのですが,知れば知るほど奥が深いし,限りなく世界が広がっていくのを実感しています。この深い世界を分かりやすく見せて,スター・ウォーズの魅力を知っていただけるようにしていきたいと思います。

 

 いよいよ正式サービスの近づいてきた「SWG日本語版」。このインタビューで“日本語版”の気合の入り方も伝わったと思う。オンラインゲーム市場の拡大までを期待されるビックタイトルだけに今後も注目していきたい。

「SWG日本語版」INDEX [SCREEN SHOTS]
 
 
 
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