「はじめの一歩」は，いじめられっ子だった高校生の主人公・幕之内一歩がボクシングと出会い，宮田や間柴，千堂，伊達などといった数々のライバルたちとの戦いを通じて，ボクサーとしても人間としても成長していく姿を描いたボクシングストーリーだ。

　高校2年の春，不良グループにいじめられていた主人公・幕之内一歩を，ロードワーク中の鷹村が偶然助ける。そのまま鴨川ジムに連れて行かれた一歩は，鷹村にすすめられサンドバッグを憂さ晴らしに叩くのだが，それはハードパンチャーとしての片鱗を鷹村に見せつけることになった。

　鷹村によって，一歩は「強さ」というものに興味を覚え，自分も強くなりたいと思うようになり，プロボクサーへの夢を抱く。

　鴨川ジムの入門テストに挑戦することになった一歩。そこで待ち受けていたのは，永遠のライバルとなる宮田とのスパーリングだった。

　なんとか入門を認められた一歩は，3カ月後の宮田との再戦を目標に，血と汗の特訓を開始するのだった。

　宮田との再戦にかろうじて勝つことができた一歩だが，そのかわり一歩に敗れた宮田は，東日本新人王トーナメントでの再戦を約束して，鴨川ジムを去るのだった。

　ついにボクサーとしての一歩の戦いが始まった。これから先に待ち受けている数多くのライバルたちとの戦いを通じて，ボクサーとして，そして人間としても成長していく一歩。

　「強さ」の意味がわかるその日まで，一歩の挑戦は続いていく……。