インタビューはキャラクターデザインを担当されている園田健一先生。魅力あふれるキャラクターたちは,どのように生まれてきたのか(※このインタビューは「ドリマガ」に掲載されていたものです)
――園田先生がデザインの依頼を受けた段階で,どの程度のことがきまっていたのでしょうか?
園田:最初に聞いた設定は,時代劇ということだったんです。でも時代劇だと,登場人物が日本髪やらちょんまげだったりになりますよね。
さすがにそういうワケにはいかないので,明治時代だったらどうか,と僕の方からアイデアを出しました。それなら,色々と自由も利くんじゃないかと。
――デザイン作業はどう進めていくのでしょう。
園田:ディレクターが仕事場までやって来てくれたので,各キャラクターのモチーフや正確設定といった要素を聞きながら,その場でラフデザインを描く,というやり方です。そういうやり取りを何度かして,デザインを煮詰めていきます。あまりキャラクターイメージを固めて描く方じゃないんですよ。
――デザイン的に注文をつけられたりも?
園田:ディレクターから「もっと巨乳を増やせ」と言われた記憶があります(笑)。でも「巨乳キャラは数が少ないからありがたみがあるんだ」と突っぱねました。
――これだけキャラクターが大勢だと,それぞれの特徴付けにも気を使われるかと思いますが。
園田:キャラクターのモチーフとして猫,たぬき,きつね,といった動物から入ったというのはありますね。気を付けたのは,キャラクターごとの違いが,目のアップだけでも分かるようにしました。
――原画といえば,アニメーション部分にかなり修正を加えられたとか。
園田:最初はアニメーターさんが描いたものを,こっちが作画修正して……という形だったんですけれど,それだと結局全直しということになってしまったんで。
だったらこっちが最初にラフ描いて,後は全部お任せという形で。ああでも,たぬこに関しては全修正してます(笑)。
――「牌娘」をプレイする際,注目してほしいポイントはありますか?
園田:ディフォルメキャラが可愛く描けたので,そこを見てほしいです。ディフォルメキャラというのは,プロポーションを崩さないで縮めるのが難しいので,他人任せにできないんです。なので,まず最初にディフォルメキャラを描いてから,アニメーションの元になる原画を描きました。
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