今回対決した7サイトのうち、5サイトが辞書機能を持っている。これら5サイトに共通しているのは和英・英和辞書機能(Lycos Japanは和英のみ)があることなのだが、和英・英和に関してはほぼ同レベル。となると、勝負の分かれ目は和英・英和以外にどんな辞書を搭載しているのかという点にかかってくる。辞書のラインアップでは、インフォシークとgoo、Yahoo! JAPANがバラエティ感がある。ただし、インフォシークの「外来語年鑑」「略語年鑑」、「現代用語の基礎知識」は2000年版のデータ(つまり1999年の用語)。gooの人名辞典、ビジネス六法辞典は基本的に有料となっている。それを加味すると3サイトの三つどもえといえる。
バラエティ感では、それぞれに弱点があるので、優劣は付けづらい。使い勝手で見ていくとトップページから辞書機能にアクセスしやすいという点でgooがよい。検索窓にキーワードを入力し、ワンボタンで辞書検索してくるあたりは、辞書の使い方をよく心得ているといえるだろう。Yahoo! JAPANも「辞書検索」のワンクリックで辞書を横断的に検索することができるので、使い勝手は悪くない。インフォシークは、「現代用語の基礎知識」のデータが古いのが惜しい。
翻訳機能を持っているサイトは辞書機能よりも少なく3つだけだった。翻訳の精度に関しては、似たり寄ったりといったところなので、今回は翻訳に便利な機能で比較していきたい。
Lycos Japanとエキサイトのサービス提供元は同じAmikaiだ。機能やデザインなどもほとんど同じ。テキスト翻訳とウェッブ翻訳、日本語で検索したいキーワードを入力すると、英語に翻訳し、英語サイトを検索する「翻訳検索サービス」などがある。使い勝手なども同じなので、どちらを利用しても変わりはないだろう。
もう1つ翻訳サービスを行っているインフォシーク(東芝)では、テキスト翻訳とウェッブ翻訳のみが可能だが、こちらのユニークな点は、辞書機能と連動していて、翻訳結果にわからない語句があればすぐに辞書で調べられることだ。国語辞書、和英辞書、英和辞書などがすぐに利用できる。
Lycos Japanもエキサイトも使い勝手に変わりはなく、翻訳機能だけを見ればインフォシークよりも高機能だ。たとえば、テキスト翻訳は、最大で全角2000文字、半角英数4000文字まで可能だが、インフォシークでは、最大で全角250文字、半角1500文字までしか翻訳できない。ただし、インフォシークの辞書機能は便利だ。