Yahoo!InternetGuide: 特集「常時接続時代のインターネットセキュリティ講座2002」

ITmedia

Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分

Yahoo! Internet Guide　2002年9月号

2002年8月30日（金）

いまさら聞けない
セキュリティ初心者Q&A

さて、ここまでいろいろ解説してきたが、まとめの意味でも基本に立ち返り、初心者にありがちな疑問や、だれしも一度は疑問に思う用語などを解説してみたい。テーマはウイルスや不正アクセスに限らず、掲示板やオークションのトラブルなどもピックアップした。

	パソコンが国際電話やQ2に勝手にダイヤルするってほんと？
	これまで通りネットを利用していたつもりが、ダイヤル先が国際電話になっていたため、あとから高額な請求が来るというトラブルが多い。接続の設定を書き換えるプログラムを知らないうちにダウンロードしてしまい、プロバイダに接続しているつもりが、外国につながっていたというもの。対策として（1）怪しいプログラムを不用意にダウンロードしない。（2）ときどき番号の設定を確認する。（3）モデムダイヤル時のピポパ音で確認する、などの対策がある。また、ダイヤルQ2に自動接続させる手口もあったが、NTTがQ2のネット接続に対し、パスワード設定などの対策を講じたため、いまでは大きな心配のタネではなくなった。

	覚えのないクレジットカードの引き落としがあるのですが……
	考えられるのはカード会社やショッピングサイトによる事務的な単純ミス。まずはカード会社やそのサイトに連絡してみよう。そうでない場合は、なんらかの形であなたのクレジットカード番号が悪意のある第三者に知られてしまい勝手に利用されている可能性がある。ネット上の途中経路でのカード番号盗み見、社員など関係者による個人情報持ち出しなどの原因が考えられる。ただし、国民生活センターに寄せられた相談の中には、本人はネット犯罪だと思い込んでいたが、実は知らない間に家族がカードを使っていた、というケースもある。まずは管理をしっかりと。

	掲示板に個人情報が書き込まれてしまいました
	何者かが掲示板に自宅の電話番号や住所を書き込んだためにイタズラ電話に悩まされたという事件が起きている。不幸にも自分がその立場になってしまったら!?　そんなときはまず、管理者に連絡してその部分の発言を削除するよう要請しよう。掲示板の中には、削除方法などに関してガイドラインを設けているところもある。ただ、中には内容に関しては、一切ノータッチというところも少なくない。その場合、掲示板が設置されているプロバイダなどに連絡する方法もある。多くのプロバイダは相談に乗ってくれるはず。ひどい場合は民事、刑事上の責任を追及することも可能なので弁護士や警察に相談することも考えよう。

	無線LANって盗聴されるのでは？
	無線で情報をやり取りしている以上、盗聴されないという保証はない。だが、盗聴にはそれなりの専門知識が必要となるため、そう簡単にできるものではない。あまり神経質になる必要はないだろう。それよりも、ドライブの共有設定を行ったまま無線LANを利用するといった不用意な使い方の方が危険だ。ホットスポットなど不特定多数の人が利用する場所ではとくに注意。

	ホームページを見ただけで個人情報が流出するの？
	ホームページを見ただけで個人の情報が盗み見られることは基本的にない。それよりも、アンケートや懸賞応募のために入力した情報が、サーバー管理のミスなどで流出してしまう事件の方が恐ろしい。実はこの手の事件は頻繁に起きている。利用者側ではどうすることもできないため、管理者の責任ある対応に期待するしかない。やたらに個人情報を入力しないことも大切。

	「Cookie」が入っていると行動が筒抜けになるの？
	Cookie（クッキー）は、会員制サイトなどで、アクセスのたびにユーザー名とパスワードを入れる手間を省略できるなど、本来は便利なもの。ただ、この中に個人情報を保存するため、悪用される可能性もある。ブラウザの設定で、信頼できないサイトでは、Cookieを受け付けないようにしよう（IEの場合「インターネットオプション」→「プライバシー」で設定可能）。

インターネットセキュリティ講座　11/13

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