コンボモデム ADSLモデムにIP電話機能を付加したもの。8Mコース用と12Mコース用があり、レンタル料は8Mコース用が月額690円、12Mコース用が890円。BBフォンが標準サービスとなった現在、主流のモデムとなっている
トリオモデム 基本機能と外見はコンボモデムと一緒だが、左側にスロットがあり、オプション(月額990円)の無線LANパックに申し込むと送られてくるカードを装着すると、無線LANのアクセスポイント機能も果たす。モデムのレンタル料金は12M用のコンボモデムと同額で890円
無線LANパック利用者に配布されるカード。トリオモデムのスロットに装着すると、トリオモデムが無線LAN対応となる
Yahoo! BBを選んだ理由(図6)では、7割以上の人が「料金が安いから」と回答。ADSL業界に価格破壊をもたらしたYahoo! BBらしい結果となった。次に多いのが「BBフォンの提供」で34.3%。IP電話がユーザー獲得の原動力の一部になっていることが証明されたわけだ。また、「キャンペーン中で割引サービスがあったから」を選んだ人も27.8%おり、昨年秋以降に加入者が急増しているデータ(前ページ図1)と一致する結果となった。
さて、ユーザー獲得の原動力となったBBフォンだが、Yahoo! BBユーザーのうち、どのくらいの人が利用しているのだろうか。図7を見ると、実に76.8%もの人が「利用している」と答えている。ほかのプロバイダのIP電話サービスと違い、基本料無料で利用できるため、このような高い割合となったのであろう。
図7 BBフォンを利用していますか? 「利用している」と答えた人が8割弱。基本料無料で利用できるBBフォンは、申し込んでとりあえず損はない
図8〜図11は、Yahoo! BBとYahoo! BB以外のADSLで、利用者の声を比較したものだ。速度に関してはほとんど差がないが(図8)、サポートについてはYahoo! BB利用者の方が「満足」と感じている人が少なく、「不満」と感じている人が多い(図9)。さらに残念なのは、通信障害の発生が多い点だ(図10)。提供エリアが広域で利用者数も多いことがその要因の1つとしてあるのだろうが、最大手のADSL事業者として、確実・安心なサービスを期待したい。
一方、ほかの回線への乗り換えについて尋ねた図11では、Yahoo! BBは7割以上の人が「当面はこのままでよい」と回答している。顧客定着率という点ではYahoo! BB以外のADSLよりも勝っており、料金も含めた総合的なサービス内容に納得しているユーザーは比較的多いと考えられる。