まずは、ADSLの速度を改善してみよう。パソコンのネットワーク設定を変更するだけで、簡単に改善することができる。だが、その前にまずは自分のADSL回線のスピードを測ってみよう。
そのときに便利なのが、速度計測サイト。サイトにアクセスするだけで自分のインターネット回線の速度を教えてくれる。サイト上では、ほかのユーザーが計測した結果が登録されている。自分の速度が遅いのかどうかを、ほかのユーザーの計測結果と比較することで把握できる。
ただ、速度計測時に注意しなければいけないことがいくつかある。速度計測サイトでの結果は、目安にしかならないということだ。
多くのサイトでは、そのサイトのある特定サーバまでの速度しか計測できない。複数のサーバとの間の速度を計測できるサイトもあるが、それでもせいぜい5、6サーバだ。自分の利用するISPとそのサーバ間の経路の状態に、計測結果が左右される。
さらに、多くのユーザーがそのサーバにアクセスしているときは、サーバ側の処理がネックとなって、遅い計測結果しか出ないことがある。インターネットを利用するユーザーが多い時間帯だと、計測速度が低下することもある。計測結果は、ほかのユーザーとの比較によってのみ意味を持つのだと理解しておいた方がいい。
ブロードバンドスピードテスト speed.on.arena.ne.jp
BNR スピードテスト www.musen-lan.com/speed
DSL REPORTS www.dslreports.com/stest
OSO's Modem Site member.nifty.ne.jp/oso/speedtest
実効速度測定掲示板 www.oak.dti.ne.jp/~flash
インターネット回線速度調査 junkhunt.net/icsi
ホームページにアクセスするだけで手軽に速度を計測できるのは便利だが、もっと詳細に計測したいときは専用ツールを使うといい。速度計測用のフリーソフトとしては「Webベンチ」が便利だ。
使い方は簡単で、ソフトを起動してボタンをクリックするだけで計測することができる。対象のURLにアクセスして、そのサーバまでの速度を測ってくれるのだ。URLは変更できるので、よく利用するサイトを指定することで、自分にとって意味のある計測結果を導き出すことができる。
また、ダウンロードだけでなくアップロード速度の計測も可能だ。SMTPサーバとメールアドレスを指定することで、そのサーバまでの速度が分かる。ISPのメールサーバだけでなく、ジオシティーズのような無料サービスのアカウントを取得して、SMTPサーバまでの速度を計測するといいだろう。
ただし、Webベンチでは、計測結果が1秒当たりのバイト数で表示されることに注意しよう。一般的に使われる「Mbps」単位に変換するためには、13万1072で割ればいい。