「自分のホームページを作りたいけど、いいネタを思い付かない」と投げ出しちゃってる人、何か見落としてない? そう、ホームページのネタなんてちょっと身の回りを見渡せば、そこらへんにゴロゴロ転がっているのだ。
それを証明しているのが、ここに紹介する研究サイトの数々なのだが、ちょっとタイトルを見ただけでも分かるように、扱われているのは「なんだこりゃ?」ってなテーマばかり。道路標識だの、スカートめくりだの、よくもまあ、こんなところに目を付けたなと、まずはその着眼点に驚かされる。で、さらに注目したいのはその中身。あるときは綿密なリサーチを基に、あるときは身体を張って、またあるときは徹底的に分析して、そのテーマを深く、面白く掘り下げている。つまり、とことん研究すれば、どんなテーマだって立派にネタになるってことだ。
今回はそんなこだわり研究サイトの中でも、特に生活のありとあらゆる様式にこだわった「現代生活様式学会」をピックアップ。作者にインタビューを決行し、そのこだわりの源をとことん語ってもらった。いわく「何でもかんでも分類しないと気が済まないのは、人間の本能」なのだとか。そこで本誌でも、研究サイトを分類。系統別に紹介してみたいと思う。作者たちのこだわりっぷりを、とことん楽しんでみよう。
「現代生活様式学会」は、雑誌で連載していたものなんですけど、きっかけは飲み屋での会話。ほら、酔っぱらうと、自分のしょうもないこだわりの話になったりするじゃないですか。で、そういう生活の中のこだわりを分類したら面白いんじゃないかと思ったんです。
そもそも人間って、何でも分類したがる生き物だと思うんですよ。何だかよく分からないものに出合ったとき、それを分類して自分の中で納得しないと落ち着かないみたいなね。だから身の回りのどーってことないようなことも、実は無意識に分類してる。だったらその分類を、客観的に見て、じっくり解説してみたら面白いと思うんです。研究するテーマは非日常の世界よりむしろ、普段の生活の中にこそ眠っている。「現代生活様式学会」は、そういう生活第一主義から生まれたといってもいいかもしれません。な〜んていう理屈を、今、後付けで思いついたんですけどね。