同じISPを利用したまま、1.5Mbpsから8Mbpsに変更する手続きや料金は、変更するサービスの内容によって大きく異なる。
まず、フレッツ・ADSLからほかのホールセール業者に変更する場合や、ホールセール業者間で変更する場合(例えば、イー・アクセスからアッカ・ネットワークスに変更)、申し込みはISPに対して行う。手続きや料金は、ISPを変更するのとほとんど変わらない。本誌69ページのISP変更に関する説明を参考にしてほしい。
フレッツ・ADSLの1.5Mbpsから8Mbpsに変更する場合は、NTT東西に申請が必要。料金は、工事料として2800円かかる。ISPへの申請や変更料は不要であることが多い。ISPによって異なるので、事前に確認しておこう。
ホールセール業者や独立型のISPを利用していて速度だけを変更する場合は、ISPにのみ申請を行う。料金は、左表のように、NTTの工事料金2800円とISPの料金が必要になる。ISPの料金は、無料のところから5000円かかるところまでさまざまだ。
フレッツ・ADSLの場合でもほかの業者を利用している場合でも、工事前日までは1.5MbpsのADSLが利用でき、工事後に8Mbpsで接続できるようになる。1.5Mbps専用のADSLモデムでは、8Mbpsの速度は出ないので、取り換える必要がある。モデムのタイプが変わるときは用意する機器に注意したい。よくあるケースとしては、USBタイプの1.5Mbps用のモデムから、ルータタイプの8Mbps用のモデムへの変更が考えられる。その場合、パソコンにLANカードが必要になる。
不要になった1.5Mbps用のモデムは、レンタル品の場合、返却する必要がある。購入品の場合は、捨てないでしまっておこう。1.5Mbps用のモデムでも、下り1.5Mbpsしか出ないが、8MbpsのADSLに接続できることが多い。8Mbps用のモデムが壊れてしまったとき、モデムを修理に出している間、使用すればいいだろう。