ネットゲームをインストールしたけれど、エラーが発生して起動できなかったり、対戦相手やゲームサーバとの接続がうまくいかずゲームが始められない、なんてことになったら台無し。ここでは、ネットゲームのトラブルと、その対処法を紹介しよう。

　数あるトラブルの中でも最悪のケースは、ソフトが起動しないというものだろう。その場合は、パソコンのスペックが動作環境を満たしていない可能性が高い。動くには動くが、キャラクターの動きがもたついているときは、動作環境は満たしていても推奨環境に足りていないことが考えられる。ネットゲームを買う前には、パッケージに印刷されている動作環境や推奨環境を必ずチェックするようにしよう。また、必要に応じてグラフィックボードを追加するなどして、パソコンをグレードアップしたい。ネットゲームを楽しむためには、多少の出費もやむを得ないのだ。

　また、多くのゲームが、起動するのにDirectXのランタイムを必要とする。DirectXの最新版が、自分のパソコンにインストールされているかもチェックしておこう。付録CD-ROMには、DirectXの最新バージョン8.1bを収録しているので活用してほしい（本誌210ページ参照）。

　相手との接続に失敗する場合は、ブロードバンドルータの設定が原因であることがほとんど。ただ、よほど古い機種でない限りは、適切な設定を行うことで解決できる。

ネットゲームのトラブルの原因はココにある！

(1) 対戦相手やゲームサーバに接続できない

(2) ゲームが起動しない

(3) ゲームは起動したけど動作が重い

　ネットゲームにおける接続エラーの原因はルータであることが多い。静的NAT（ローカルIPとグローバルIPを静的に変換するシステム）の設定で解決できるが、その作業は面倒。そこで、これからルータの購入を考えている人には、GapNATやユニバーサルプラグアンドプレイ（UPnP）に対応したモデルの購入をオススメしたい。

　GapNATは、ルータに接続したパソコンに、ローカルIPアドレスではなくグローバルIPアドレスを割り当てる機能。これにより、静的NATの設定が不要になる。UPnPも機器の接続や設定を簡単にする新技術だが、ゲームソフト側の対応も必要だ。UPnP対応のゲームが発売されるなどして、実際に使われるようになるにはまだ時間がかかるだろう。今すぐネットゲームに役立つルータが欲しいならGapNAT、将来性を求めるならUPnP対応機器を選ぶようにすれば間違いない。

　今使っているルータでネットゲームに接続できないなら、静的NATの設定を確認しよう。大抵のネットゲームには、パッケージや説明書に利用するポート番号が記載されている。そのポート番号を、自分のパソコンのローカルIPアドレスに対して割り当てればエラーは解消し、ネットゲームを楽しめるようになるはずだ。

黙ってハマれ！このネットゲーム　7/9