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DVDビデオが簡単にバックアップできる |
記録型DVDドライブ 活用ガイド
ネット上には、サイズの大きなファイルがいっぱいある。高速回線でダウンロードしまくっている人も多いだろう。もはやCD-Rではバックアップし切れないのが現状だ。そこで注目を集めているのが、大容量のデータを保存できる記録型DVDだ。ファイルのバックアップのほかに、自作DVDビデオのバックアップも可能。もちろんCD-Rにも対応している。ドライブもメディアも価格が急激に安くなった現在、記録型DVDドライブはまさに買い時。この機会を逃さずに記録型DVDを購入して使いまくろう
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ハードディスク上のデータをバックアップするときに、最もよく利用されていたのはCD-Rだった。CD-Rは650Mバイト程度のデータが記録できる上、1枚当たり30〜50円程度と安い。ドライブも1万円台前半だ。だが、CD-Rでは満足にバックアップを取れないケースが増えているのだ。
まず、ネット上で流通するファイルのサイズが大きくなったことがある。ADSLなどの高速回線の普及により、1Gバイト近くの動画ファイルが普通に出回るようになり、1ファイルですらCD-Rに収まり切らない。さらに、ハードディスクの容量が増えたため、650MバイトのCD-Rでバックアップしようとすると、何十枚ものメディアが必要になることがある。
そこでオススメしたいのは記録型DVDドライブだ。DVDなら1枚で4.7Gバイトものデータを記録できる。しかも、ドライブもメディアも急激に安くなってきた。最新のドライブが2万円台から購入でき、メディアが1枚当たり100円くらいからの価格で買えるようになった。バックアップを取るにも知り合いに配布するにも、抵抗感のない価格になったといえる。
DVDは規格が乱立しており、これまではドライブを購入するのに不安感があった。だが、最新のドライブは複数の規格に対応しているものが多い。また、一番よく利用されているDVD-Rメディアには、ほとんどすべてのドライブが対応している。大量のデータのバックアップを簡単に取りたいと考えている人は、記録型DVDドライブを購入しよう。
記録型DVDには複数の規格がある。それに対応する形で、ドライブにも複数の種類がある。まずは、メディアの比較をしてみよう。
DVD-RとDVD+Rは、一度しか記録できないタイプ。一方、DVD-RWとDVD+RWは、書き換え可能なメディアだ。それぞれ、CD-RとCD-RWの大容量版と考えれば分かりやすい。毛色が異なるのが、書き換え可能なDVD-RAM。ファイルの書き込みや削除が簡単にでき、MOの操作性に近いといえる。
ファイルを手軽にバックアップすることや記録したメディアを配布することを考えると、最適なのはDVD-Rだろう。メディアの単価が安く、DVD-ROMとの互換性が高いため、実際に一番よく利用されている。バックアップの信頼性を考えた場合は、カートリッジに入ったDVD-RAMになる。一方、DVD-RWやDVD+RWは、メディアが割高であるため、あまり利用されていない。
以上のことを念頭に置いて、ドライブの選択に入ろう。最近の主流は、複数の規格に対応した、DVDマルチドライブとDVD±RWドライブだ。それぞれのドライブがどのような規格に対応しているかは、前ページの表を参考にしてほしい。DVD-Rだけを使うと考えれば、割安感のあるDVD-RWドライブも考慮に入れていいだろう。
また、最近は4倍速に対応したDVD-RやDVD+Rが登場してきた。例えばDVD-Rの4倍速なら、1枚20分程度で書き込みが完了する。4倍速に対応したDVD-Rメディアの価格はまだ割高だが、これから安くなるだろう。
今回は、最新のDVDマルチドライブ、DVD±RWドライブ、DVD-RWドライブを紹介する。それぞれのドライブには、同機能を持った外付けタイプもある。外付けタイプが欲しい人は、各メーカーのホームページで確認してほしい。
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