常時接続ともなると、やはりセキュリティ対策はしっかり施しておきたい。中でもウイルスはほとんどがメールを介して感染するため、ウイルスチェックは欠かせないだろう。
最近ではISPがメールのウイルスチェックサービスを提供するケースが増えている。こうしたサービスを利用すれば、ISP側がメールサーバでチェックを行うため、自分のパソコンでウイルスメールを受信して感染する危険性が低くなる。また、自分で市販のウイルスチェックソフトを導入する必要がなく、ISPのメールサーバでは常に最新のパターンファイルに更新しているため、新種のウイルスにも即対応できる。
メールのウイルスチェックは月額数百円のオプションサービスとして提供される場合が多いが、標準サービスとして無料で提供しているISPもある。メール以外のウイルス感染も考えられるため、パソコン側にもセキュリティ対策は必要だが、セキュリティソフトにかけるコストを考えれば、ISPの提供するサービスを利用するのも1つの手だろう。
最近ではメールのウイルスチェック以外のセキュリティサービスも登場している。アダルトサイトなどを閲覧できないようにする有害サイトブロックサービスなどを利用すれば、不用意にやばいサイトにアクセスしなくて済む。もちろん、子供がいる家庭にも有効なサービスだ。
メールのウイルスチェック以外にも、今後はセキュリティサービスがISPを選ぶ上での重要な要素になってくるかもしれない。
NTT東日本 フレッツ・セーフティ www.ntt-east.co.jp/flets/safety フレッツ・ADSLで利用できるセキュリティサービス。専用の機器を設置することで、ウイルスチェック以外にも、不正アクセスなどからパソコンを守ることができる。月額は1契約回線ごとに、接続パソコン台数が1台の場合は300円、接続パソコン台数2台以上5台以下の場合は500円。新規で申し込む場合には、登録手数料の300円が必要だ。メールサーバでのウイルスチェックサービス以外にも、こうしたセキュリティ全般に対するサービスが今後増えるだろう