通常、パソコンからインターネットに接続する場合、各パソコンにはISPから提供されるIPアドレスが割り振られる。一般的な接続サービスでは、再起動などでパソコンを回線につなぐたびに、異なるIPアドレスがランダムに割り振られることが多い。しかし、自宅でサーバを構築したい場合などは、固定IPアドレスの方が何かと便利だ。
固定IPとは言葉通り、回線に再接続しても決まったIPアドレスが与えられる機能だ。最近では、自宅サーバを楽しむ人が増え、固定IPサービスを提供するISPが増えてきている。ADSLで自宅サーバに挑戦したいという人は、ぜひ固定IPサービスに注目してほしい。
かつてはなかなか手が出しにくい利用料金だった固定IPサービスだが、常時接続が一般的になるに従い、リーズナブルな価格になってきている。自宅サーバ以外にも、外出先から自宅のパソコンに遠隔操作でアクセスしたい場合や、ネットミーティングなどのソフトを利用したい場合にも固定IPは重宝する。
また、固定IPを利用しなくても、DDNSを利用すれば自宅サーバを運営することができる。DDNSとは変動するIPアドレスに対して、動的に固定のホスト名を割り当ててくれるサービスだ。DDNSを提供しているISPもいくつかあるので、自宅サーバを運営したい人は検討してみよう。