せっかくプロクシやProxomitronでIPアドレスを隠しても、自分の情報が漏れやすい設定でIEを使っていると意味がない。外部からのハッキング行為でIPアドレスが盗み見られる危険性だってある。
IEの設定を変えると、IEからサーバに対して情報が送信されるときに警告を表示させたり、情報の送信を拒否させることができる。情報漏えいの危険性を最小限に減らせるぞ。
また、初期設定で動作するようになっている機能にも危険なものがある。例えばIEの「プロファイルアシスタント」は、自分の個人情報を公開する機能だ。初期状態ではこの機能を使うように設定されているが、あまり使わないばかりか、悪用されると個人情報が漏れてしまう。無効にしておこう。
なおIEは、外部プロクシを使うのに適した設定にしておこう。プロクシを使っていると、まれに一部のサイトやLAN内のサーバへのアクセスに不具合が出ることがある。設定をプロクシに適したものにすれば、これらの不具合を回避できるぞ。
1. IEのメニューで「ツール」→「インターネットオプション」を選択
2. 「接続」タブで「LANの設定」をクリック。「ローカルアドレスにはプロキシサーバーを使用しない」をチェックするとLAN内のサーバへはプロクシを使わずに接続できる。「OK」をクリック
3. 「詳細設定」タブを選び「プロキシ接続でHTTP1.1を使用する」のチェックを確認する。外れていたらチェックしておこう
4. 「プロファイルアシスタントを使用する」は自分の個人情報をインターネットに公表する設定だ。全く必要ない機能なのでチェックを外そう。「OK」をクリック
5. 「セキュリティ」タブで「レベルのカスタマイズ」をクリックし、セキュリティ設定を見直そう。「ActiveXコントロールとプラグイン」の項目はすべて「ダイアログを表示する」か「無効にする」を選択する
6. 「ユーザー認証」項目では「ユーザー名とパスワードを入力してログオンする」を選ぶ。そのほかの設定だとパソコン起動時に入力するユーザー名とパスワードで外部サーバに自動接続しようとして、情報が外部に漏れる危険性がある