Winnyと並ぶファイル交換ソフトの定番「WinMX」にも、携帯電話で遠隔操作できるツールは存在する。「つうつうのシステム(WinMx遠隔操作ツール)」と呼ばれるこのツール、携帯電話を使って検索を行ったり、検索結果を表示させたり、ファイルの転送状況を確認することが可能。メール送信機能も付いており、ダウンロードやアップロードが開始されたときにメールで知らせてくれるよう設定できる。シェアウェアだが、ヘビーなMXユーザーなら使う価値アリの便利ソフトだ。
1. WinMx遠隔操作ツールの設定画面を起動したところ。共有ファイルが特定の数値以下のユーザーを無視する設定なども行える。ほかにもかゆいところに手が届く機能が満載だ
2. 携帯電話でWinMx遠隔操作ツールにアクセスしたところ。IMのやり取りはできないので、交換主体のWinMXではつらいかも。状況確認のツールとして使おう
前ページで紹介した「Winny Mobile Controller」は確かに便利だが、外出先でファイルの検索をしたり、ダウンリストに追加するいったことはできない。ホットスポットやネットカフェへは行かずに、Winnyのフル機能を使いたいという人も多いだろう。そんな場合はちょっとコストがかかるが、日本アイ・ビー・エムの「Desktop On-Call」というリモコンソフトと、PDAを組み合わせて使ってみよう。
Desktop On-Callは本来、外部からブラウザを使って遠隔操作を行うソフトだが、実はPDAを使って自宅のPCのデスクトップ画面をそのまま操作できる付加機能があるのだ。もともとPDAの狭い画面では遠隔操作でできることは限られる。その意味では、ファイル交換ソフトにダウンロード命令を出すなどの限定した操作であれば、PDAでも十分実用的に使えるといっていいだろう。
シェアの高いザウルスのほか、Pocket PCやPalmなど、主要なPDAであればほとんど対応しているのもうれしいところ。Air"Hや@FreeDなどのPHS常時接続環境と組み合わせれば、まさに最強の「リモートダウンロード環境」が手に入る。
最近はPDA全体の売り上げがかんばしくないこともあり、激安価格で販売されることが多くなってきた。最強の遠隔ダウンロード環境を手に入れたい人は要チェックだ。仕事の合間にぶっこぬきの指示が出せるぞ。