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「ユーザーの要望にすべて応えた」――松下が「DIGA」新製品5機種を発表(3/3 ページ)

» 2005年02月24日 18時16分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 クイックスタートを実現したのは、起動時に必要なソフトウェア処理を並列化&最適化したこと。また、DVDメディアがドライブに入っているとローディングに時間をとられるが、新製品では「前回終了時のパラメータを維持しておく」ことで、その時間も省いた。

パソコンの“スリープ”状態のように、電源オフ時にも一部回路は通電しておき、すぐに復帰できるようになっている。

 一方、電源がオフであってもCPU(メインとなるマイコン)などは通電状態のため、起動が早くなる代わりに待機電力が9ワットと少し増えてしまう難点もある。このため、クイックスタート機能は、設定画面からオン/オフが可能。オフにしておけば、待機電力は3ワットで済むため、電気代が気になる人は設定を変更しておけばいい(工場出荷時はオン)。

くるくる回して移動――EPGやリモコンも進化

 EPG搭載機では、従来の「3チャンネル表示」にくわえ、5チャンネル、7チャンネルの一括表示が可能になった。切り換えは、リモコンの「黄」ボタンを押すだけ。野球延長対応機能もアップデートされ、録画延長時間を120分まで設定できるようになった(従来モデルは最大60分)。

photo 7チャンネルを一括表示したところ。横幅が狭く見難い面もあるが、選択中の番組に関しては、画面上部に「番組情報」の一部を表示して情報を補完している

 EPGなどの操作に便利なのが、“マルチジョグ”を備えた「くるくるリモコン」だ。ジョグダイヤルをくるくる回すと、番組の選択枠が移動する。また、「再生ナビ」(録画番組一覧)の番組選択時には画面がスクロールするなど、さまざまな場面で利用できる。

photo くるくるリモコン。十字キーと一体化したマルチジョグは、押し込むと方向移動、くるくる回すと上下スクロールもしくは左右の移動になる
photo 「再生ナビ」でくるくる

 BSアナログチューナーの搭載モデルが増えたのも新しいラインアップの特徴だ。これは、VHSからの移行ユーザーをターゲットにしているため。販売店やユーザーから寄せられた“改善してほしいポイント”の中にも、アナログBSチューナーを望む声が多かったという。「昨年、アナログBS放送で韓国ドラマを多く放送した影響もあり、“VHSデッキにはBSチューナーが付いていたのに……”という声が多かった」(同社)。

 このほか、改善ポイントの上位に入っているのは、「起動の高速化」「長時間モードの画質向上」「DVDマルチ再生」など。松下電器では、「そのすべてに対応したのが新しいDIGAのラインアップ」と自信を見せている。

photo 利用者アンケートの結果
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