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あゆの新提案?――松下が“PCいらず”のSDオーディオ製品群を発表(2/2 ページ)

» 2005年03月17日 21時06分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 一方のミニコンポは、「SC-PM910DVD」と「SC-PM710SD」の2機種。CDもしくはDVDを同時に5枚挿入できるチェンジャーにくわえ、SDカードスロットからカセットデッキまで搭載したオールインワンコンポだ。CD、MD、カセットテープ、そしてSDカードという4つのメディア間で相互にダビングができる“9Way録音”を実現した。

photo 「SC-PM910DVD」はDVDドライブを搭載。D2/コンポジット映像出力も備え、DVDレコーダーで録画したテレビ番組も再生できる。また、CD-R/RWに記録したMP3やWMAの再生もサポート
photo 本体前面にSDカードスロットを備える

 音楽CDからSDカードにダビングする場合は、CDとSDカードをセットして、録音モードや録音方法(CD一枚もしくは一括)を選択するだけ。ボタンをいくつか押すだけで、CDをまるごとAACに変換し、転送してくれる。録音モードは、LP(長時間)、SP(標準)、XP(高音質)の3つがあり、ビットレートはそれぞれ64kbps、96kbps、128kbps。ダビング時間は実再生時間の1/3から1/4で、たとえば74分間のCDなら、約19分でSDカードへの書き込みが終わる。

録音モード LP SP XP
フォーマット AAC☆3☆
ビットレート 64kbps 96kbps 128kbps
ダビングスピード 4倍速 3倍速 3倍速

 また、DVDドライブを搭載するSC-PM910DVDでは、DVDメディアから音声を抜き出して録音することも可能だ。対応メディアは、DVD-R(ビデオ)、DVD-RW(ビデオ、VR)、DVD-RAM(VR、カートリッジ無し)、DVD+R/+RW(ビデオ)。なお、DVDオーディオの再生にも対応しているが、DVDオーディオソフトや一部のDVDビデオソフトは著作権保護のためダビング不可となっている。

 著作権保護技術はSDMI(Secure Digital Music Initiative)準拠で、録音したSDカードでは、ほかにもいくつかの制限が生じる。たとえば1枚のCDを複数のSDカードにダビングすることはできるが、PC上でそのSDカードの内容をコピーすることはできない。また、SDカードに入れた音楽をPCで再生する場合は、同社の「SD Juke Box」を使う必要がある。

 ユニークなのは、携帯電話を使って楽曲のタイトル情報を付加できること。赤外線インタフェース付きのiモード端末(505iシリーズ、900iシリーズなど)と、ナノメディアが提供する「アプリモコンポ」があれば、アーティスト名などで350万曲のタイトル情報を検索。楽曲情報をダウンロードして、赤外線でコンポに転送できる。アプリモコンポの使用料金は、月額210円だ。

 また、取得したタイトル情報は、コンポ側のメモリにCD100枚分程度まで保持しておけるため、CD再生時に表示可能。電源をオフにしたり、CDを入れ替えた場合でも再度表示される。

 そのほかの主な仕様は下記の通り。

製品名 SC-PM910DVD SC-PM710SD
ディスクチェンジャー 5DVD/CD 5CD
DVD再生
SDカード ○(AAC、WMA、MP3対応)☆2☆
カセットデッキ ○☆2☆
FM/AMチューナー ○☆2☆
MD ○☆2☆
アンプ 25ワット+25ワット☆2☆
スピーカー 3ウェイ3スピーカー 2ウェイ2スピーカー
カラー シルバー、ブラック シルバー、ホワイト、ブラック
価格 オープン(6万円前後) オープン(4万5000円前後)
発売日 4月8日☆2☆

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