音楽ライフがますます快適に――20年を超えて音楽ファンに愛されてきたボーズ「Wave systems」最新モデルの進化に迫る！：モニター訪問＋専門家レビュー（3/5 ページ）

[山本敦，PR／ITmedia]

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最新のボーズ「Wave systems」、AVライター・山本敦氏が進化のポイントをまとめてチェック！

　このたび発売された「Wave SoundTouch music system IV」は、CD／ラジオ一体型サウンドシステムという従来からのスタイルに、独自のWi-Fi機能である「SoundTouch」とBluetooth機能を融合したワイヤレスサウンドシステムとして飛躍を遂げた。外部入力端子も備えているので、ワイヤレス機能を持たないiPodなどのポータブルオーディオプレーヤーや薄型テレビをオーディオケーブルでつなげば、よりリッチなサウンドが楽しめる。

ボーズの新しい一体型オーディオシステム「Wave SoundTouch music system IV」

　本製品のコアとなる「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」は、創業者であるアマー・G・ボーズ博士がパイプオルガンの原理から着想して誕生した、デスクトップサイズのコンパクトなオーディオ装置から、フルサイズのHi-Fiコンポーネントに匹敵するほどの豊かな低音を再生するための独自技術である。筐体の内部をのぞくと「ウェーブガイド」と呼ばれる長い湾曲した音管が本体の左右に1本ずつ組み込まれている。ウェーブガイドを通って増強されたサウンドは、まさに大型のステレオシステムを凌ぐほどのパワーと臨場感。本体に内蔵する高性能DSPや、同じくボーズの独自技術である「アクティブ・エレクトロニック・イコライゼーション」により、バランスの取れたひずみのないサウンドを実現している。やがてこの技術はボースのコンパクトサイズのオーディオシステムやスピーカー、ホームシアターシステムなどの製品にも応用されて、さらなる進化を遂げることになる。

「ウェーブガイド」を通って増強されたサウンドが背面から出力される

　デザインも従来モデルからよりいっそう洗練された。初期モデルから受け継ぐ扇形のフォルムはそのままに、フロント側はディスプレイ部とCDスロットを一体化したようなスマートなフェイスに仕上げて、スピーカーグリル部は従来のプラスチックからメタルメッシュとして精悍さに磨きをかけた。「SoundTouchペデスタル」と呼ばれるWi-Fi機能などを内蔵した台座型のユニットも、本体と重ね合わせたときのルックスがよりシームレスになっている。細かなところではフロントパネルに表示されるイルミネーションの色がグリーンからブルーに変更され、全体にシックで落ち着いたイメージに統一されている。ボディカラーはプラチナムシルバーにアークティックホワイト、エスプレッソブラックの3色。いずれも上質なメタリックの淡い光沢感が、本機を所有する喜びを満たしてくれる。

デザインは精悍な印象のメタルグリルに変更された

ボーズならではの簡単セットアップを実現

　Wave systemsはその初期モデルから本体の設置・操作が極めてシンプルなオーディオシステムとしても好評を博してきた。最新モデルはCD／ラジオ機能を搭載するメイン筐体と、その下に配置するワイヤレスオーディオ再生機能を内蔵する「SoundTouchペデスタル」の2ピース構成。上下に重ねた状態で、互いの機器を「Bose Link」ケーブルで接続する。あとは「SoundTouchペデスタル」に電源ケーブルをつなぐだけで機器の接続は完了だ。

本体（写真上）と「SoundTouchペデスタル」（写真下）の2筐体構成

　設置場所はリビングやベッドルーム、ブックシェルフやラックの上などユーザーが自由に決めてよいのだが、より豊かな低音、引き締まったサウンドを楽しむのであれば、部屋の壁面から60センチ以内に近づけた場所に置くことをおすすめしたい。部屋のコーナーに向けて配置するのもできれば避けよう。以上の2点に気をつければ、一段とバランスの良いサウンドが楽しめる。さらに最新モデルには低音の調節機能である「Bass Cut」も搭載されているので、低音の響き具合を抑えたい時にはこれを活用したい。

　もう1つ音質向上のためのテクニックをお伝えするとすれば、できれば本体を直接ラックやブックシェルフに置くよりも、間にしっかりとしたオーディオボードなどを敷いた方が音質のグレードアップが狙える。ボーズでは現在「Wave systems プレゼントキャンペーン」として、高硬度のアクリル素材を使った専用台座を数量限定で購入者にプレゼントしている。本機の購入を検討されているなら、ぜひこの機会を活用したい（※記事の最後に関連情報があります）。