ハイレゾもアナログも楽しみたい! 欲張りな願望を叶えるサウンドフォート「QS-9」の真空管サウンド(1/3 ページ)

国産オーディオブランド「Soundfort」から、ハイレゾ対応でありながらアナログ感覚なオーディオリスニングが楽しめる新製品「QS-9」が誕生した。ヘッドフォンとスピーカー、さらにアナログターンテーブルも組み合わせ、その実力を堪能する。

» 2016年11月01日 10時00分 公開
[山本敦PR/ITmedia]
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 音楽がもたらす快適なライフスタイルを追求する国産オーディオブランド「Soundfort」(サウンドフォート)から、ハイレゾ対応でありながらアナログ感覚なオーディオリスニングが楽しめる新製品「QS-9」が誕生した。本機はハイレゾ対応のUSB-DACを搭載する真空管ハイブリッド方式のプリメインアンプという異色のモデルだ。

ハイレゾ対応のUSB-DACを搭載する真空管ハイブリッドプリメイン「QS-9」

 実は本機の前に発売された「Q9」という、同じスタイルの製品も好評を博したことから、アップデートモデルとして開発されたのがこのQS-9である。時代の流れに即して、本体に内蔵されていたMP3プレーヤー機能は省かれたものの、それ以外には前機種のシンプルな使い勝手を踏襲しながらさまざまな点が進化を遂げている。

 新機種のテーマもまた、前機種を受け継いで真空管とパワーアンプIC、それぞれの持つ良さを生かすことだった。生産は1台ずつ丁寧に組み立てられ、品質管理も細部まで目を光らせることがサウンドフォートのモットーである。細かな所までケアを行き届かせることができるのも、日本のブランドだからこそだ。

 USBデジタル入力のほか、アナログ入力も2系統を装備。一次増幅を行うプリ段に3極真空管「6C3」を左右チャンネル分デュアルで載せて、さらに音質と駆動力に定評のあるパワーアンプICを使うことでスピーカーを力強くドライブ。ハイブリッド構成とする狙いは、消費電力を抑えながら高出力を得るためだ。

プリ段には3極真空管「6C3」を左右チャンネル分をデュアルで搭載

 初めて真空管アンプを使う方には、真空管そのものが長時間動かすと熱を持って危ないのではと懸念される向きがあるかもしれない。その点、サウンドフォートはQ9の開発時よりパワーアンプICとのハイブリッド方式による徹底的な発熱対策を行い、安全面にも考慮した設計を採用している。実際に筆者もQS-9を使ってみて、動作中に真空管が過度な熱を持たず安心して使えることを確認できた。もちろん、設置の際は上から布を被せたり、物を載せたりしないようにしよう。

 インタフェースの部分で特徴的なのは、ヘッドフォン出力をQ9で採用していた6.3mmの標準端子から3.5mmステレオミニ端子に変更して、さらにリアから側面に場所を移したことだ。最近ではハイエンドクラスのヘッドフォンもデフォルトのケーブル端子として3.5mmのステレオミニを採用する例も多いので、理にかなったアップデートといえる。また側面にPC接続用のmini USB端子が付いているので、ラックやデスクトップに本機を置いて、サイドにPCオーディオ環境を柔軟に展開することもできる。

フロント側には入力切り替え、ボリュームノブを搭載
側面にヘッドフォン端子、PC用のUSB入力を搭載する。USBケーブルを接続したところ

 背面にはアナログライン入力に、ステレオミニ入力も設ける。単体のアナログプレーヤーにCDプレーヤー、USBデジタル出力を持たないポータブルオーディオプレーヤーなどの接続にも拡張性を持たせた格好だ。ヘッドフォン出力のほかに、ステレオミニタイプのアナログ出力を備えるので、本機をコンパクトな真空管プリアンプとしてもシステムに組み込める。

バナナプラグにも対応する本格的なスピーカー端子
本体背面の端子部。アナログ入力とプリアウトを搭載

 電源部にはハイエンドクラスのオーディオ製品にも採用されることの多い、磁束漏洩が少ない大型トロイダルトランスを贅沢に採用した。小さいボディなのに、単体で大小さまざまなスピーカーを力強く鳴らせる本機の秘密がここにある。

 ヘッドフォン出力は専用回路を使わずに、パワーアンプの出力に抵抗を通すことでダイレクトに出す方式としている。だからインピーダンスの高いハイエンドクラスのヘッドフォンが軽々とドライブできる。

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提供:MJTS株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2016年11月7日

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