“森とつながるインタフェース”をみんなで作ってみた――JVCケンウッド「感性の森 2014展」
JVCケンウッドの「Forest Notes」(フォレスト・ノーツ)を活用し、生活のさまざまな場面に“森の声”を届けるアイデア作品が集合。
JVCケンウッド・デザインとイトーキが「感性の森 2014展」を東京・京橋で開催している。JVCケンウッドの「Forest Notes」(フォレスト・ノーツ)システムを用い、企業や学生、アーティストが作成したアイデアモデルを展示するイベント。会場には40点を超える個性的な木製振動スピーカーが並んだ。
「Forest Notes」は、JVCケンウッドが昨年2月に発表したオブジェのようなネットワークサウンドシステム。木製の筐体(きょうたい)にBluetoothレシーバーとエキサイター(振動素子)を内蔵し、木そのものを振動させて音を出す仕組みだ。さらに国内3カ所の森にマイクを設置し、自然の音をインターネットでリアルタイム配信してオフィスやリビングに小鳥のさえずりや小川のせせらぎといった“森の声”を届ける。
昨年末には、イトーキがオフィス用木質内装システムのオプションとしてForest Notesシステムを採用したが、今回は木工を手がける企業や大学、アーティストを巻き込んだ産学交流にまで規模を拡大。参加者はJVCケンウッドからBluetoothレシーバーやエキサイターといった部材の提供を受け、それぞれに特長のある“アイデアモデル”を作成した。あいさつに立ったJVCケンウッドの江口祥一郎社長は、「人と自然が距離を超えてつながるというForest Notesのコンセプトに共感した13の企業、6人の作家、9つの大学や高専の学生たちから40点余りの作品が集まった。自然と共生する新たなスタイル提案を行うとともに、将来に向けた産学交流や企業連携の場を創造していく」と話している。
展示作品の一部を紹介
展示作品はまさにアイデア勝負で、さまざまな利用シーンやユーザー層を想定した試作機が並んだ。このうち学生の作品については、来場者による人気投票によって優秀作を選ぶ予定だ。
「感性の森 2014展」の開催期間は3月23日まで。会場は、東京・中央区京橋にある「イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA(シンカ)」(営団地下鉄『京橋』駅直結、都営地下鉄『宝町』徒歩3分)。また会場では、参加企業や作家によるトークイベントやプレゼンテーション、学生作品ツアーなども実施している。
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