(2) 電話での話し声の周波数特性
あらかじめ録音した話し声をインターネット電話経由で送り、その受信音をDATに録音後、吉正電子のフリーウェア「リアルタイムアナライザーRAL」でその周波数スペクトルを分析した画面。PC to PhoneとPhone to Phoneについては、受信側にNTT東日本の一般加入電話を利用。
PC to PCの場合、PC to Phone用の基本料金がかかるdialpadは別にして、どれも基本料金、通話料金ともタダなので、比較ポイントはずばり音質ということになる。ところが、この音質面で、PC to Phoneなどと比べるとエコーの音量が段違いに大きいため、周波数特性以上に音の遅延が重要なポイントとなってくるのだ。
サービス名
電話での話し声の 周波数特性
音声の遅れ
初期費用
MSN Messenger / Windows Messenger
1.0秒
−
月額基本料金
通話料金
東京23区内 同士
東京 〜大阪
東京 〜アメリカ
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総合評価
PC to PCのなかでは、中域から高域まで滑らかな印象。比較的音の圧縮感は自然に感じられる。音の遅れは1秒近くとちょっと多めで、エコーの量は同じように多い。そこで、接続の具合によっては少々話しづらく感じることがあるかもしれない。
サービス名
電話での話し声の 周波数特性
音声の遅れ
初期費用
BitArena
0.4秒
−
月額基本料金
通話料金
東京23区内 同士
東京 〜大阪
東京 〜アメリカ
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総合評価
音の遅れる時間はPC to PCのなかで一番短い0.4秒で、約1秒後に聞こえてくるエコー音も少なく抑えられているのが好印象だ。音質は、エコー対策のためか中域を盛り上げたような設定にしてあるため、高音や低音がカットされ、やや詰まった感じに聞こえる。
サービス名
電話での話し声の 周波数特性
音声の遅れ
初期費用
Gphone
0.5秒
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月額基本料金
通話料金
東京23区内 同士
東京 〜大阪
東京 〜アメリカ
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−
−
総合評価
PC to PCのなかでは、音質がフラットで一番自然に感じられ、音声の遅れも0.5秒に抑えられている。その代わり、エコーの量が若干多めの感じで、とくに高域にそれを感じる。エコー対策を重視するかそれとも音域を重視するかによって、好みが分かれるところだ。