それぞれのスピードの 特徴と違いを知る

　一口にADSLのスピードといっても、測り方や注目するポイントの違いから「リンク速度」「実効速度」「体感速度」の3種類がある。それぞれのスピードの関係は下の図のようになっていて、これらを道路を走る自動車に例えると、リンク速度は道路そのものの限界スピードで、実効速度は実際に車が走るスピード、そして体感速度は自動車を運転する人が感じる快適さ、といえるだろう。

　3つのスピードを決める要素は、それぞれ違っているものの、リンク速度を実効速度が超えることはないし、体感スピードが実効速度を上回るケースもとても少ない。そこで、まずはリンクスピード対策を可能な限り行ったうえで、実効速度、体感速度のチューンアップをしていくのが、スピードアップの基本なのである。

	実効速度と体感速度の関係!?
ADSLユーザーに、今のADSLスピードに満足しているかどうかを聞いてみた。すると、全体では「満足」「ほぼ満足」が8割以上の一方で、実効速度1Mbps未満の人に限ると、「やや不満」「不満」が半数近くを占めていた。体感速度アップには大前提として、ある程度の実効速度が欠かせないといえる。 回答してくれた人全体では「やや満足」だけで62％と半数を超え、「満足」の23％で全体の8割以上。現状に満足している人は多いようだ 実効速度が1Mbpsを切っている人に限ると、満足な人と不満な人の真っ二つに分かれる結果となった。全体の中でも、スピードに不満な人はこの層に集中している 実効速度が6Mbpsを超える人に限ってみると「満足」の人が50％となり、「ほぼ満足」と合わせると96％。ほぼ全員が今のスピードに満足しているわけで、実効速度が6Mbps以上あればADSL環境に不足はない、といえそうだ

ADSL(爆)スピードUP実例集　2/8