電気料金は'96年の「燃料費調整制度」導入以後、3ヶ月ごとに見直されており、値下げ傾向にある。しかし、BBユーザーが支払っている金額が'96年以前より下がっているかというと、そうでもないようだ。当時と現在のパソコンのCPUを比較すると、Celeronは1.0A GHz(28W)から1.30GHz(33.5W)、Pentium4は1.8A GHz(49.5W)から2.20GHz(55W)と、機能の向上とともに電力の消費量も確実にアップしている。はたして、どのくらいの電力を消費しているのか。
計算方法は、消費電力(W)×時間(h)/1000×電気料金単価(1kWh=20円67銭)※。本体が80W、CRTモニタが100Wとして、10時間常時接続状態なら180×10÷1000×20.67=37円20銭かかっている。1ヶ月なら×30として約1116円。使わない時は電源を切る設定にしておこう。
また、スペックの高すぎるマシンを持つことは、それ自体がムダというツッコミはさておくとしても節約の精神に反している。例えば、先ほどのマシンを、省電力CPU搭載機に変えれば64W、また、最近では必要な電力がCRTの1/5という液晶ディスプレイも発売されているので、モニターも交換(22W)。計算式に当てはめると料金は1日17円78銭、月額533円となる。
さらに合わせ技。パソコンを使う時間帯を変えて23時から朝の7時まで利用すれば電気料金は1kWhあたり6円36銭になるので、省電力PCを使えば一日5.47円、月額164円に抑えられる。
※電気料金単価は従量電灯Bの第2段階(121〜300kWh)を想定。
(1) パソコンの省電力設定→-約2220円/年(185円/月) (2) 低消費型CPUの使用→-約1164円/年(97円/月)※左のデータは観察例 (3) 深夜料金のフル活用→-約3552円/年(約296円/月) (4) 使っていないPC・周辺機器の電源コードを抜く→-約192円/年(約16円/月) ※パソコンの省電力設定については、パソコンの仕様やOSによって消費電力は大きく異なる。