超小型「Jelly Pro」はスマホとしてどこまで“使える”のか?(2/3 ページ)
2.45型ディスプレイを搭載する小型スマホの「Jelly Pro」。ここまで画面が小さいと、ちゃんと操作できるのかが心配になる。スマホとしてどこまで使えるのかを試した。
SNSやブラウジングは問題なし
ディスプレイの解像度は240×432ピクセルで、フルHD以上の解像度に慣れた身としては「荒いな〜」と感じるが、SNSやブラウザでテキストの情報を見る分にはほとんど困らない。TwitterとFacebookの公式アプリを使ってみたが、視認性は問題なし。ブラウザは、PC向けレイアウトのページだとさすがに見づらいが、スマートフォンに最適化されたページなら問題なし。当然ながら1画面に表示される情報量は少なく、スクロールするのに指を動かす頻度は増える。
一方、電子コミックを読むのはちょっとつらい。「少年ジャンプ+」でいくつか作品を読んでみたが、絵は分かるものの、せりふは拡大しないと読めないことが多い。拡大すれば読めるが、何度もダブルタップで拡大するのは面倒。マンガの閲覧はオススメできそうにない。
文字入力はつらい
文字入力もなかなかハードだ。Jelly ProではGoogleの文字入力システム「Gboard」がプリセットされており日本語の入力も可能だが、この小さい画面で素早く正確に文字を入力するのは至難の業だ。打ち間違いも他のスマホより多いし、慎重に指を動かす分、入力スピードも遅くなってしまう。
設定画面などで項目を選択する際も、違う項目をタップしてしまうことが多い。APN設定で、一通り入力した後に「保存」を押すつもりが何度も「破棄」を押してしまい、「キー!」となったことも(キーだけに)……。
ただ、「ATOK」ならキーボードの表示を縦に伸ばせるので、この機能を活用すれば、少しは楽に文字を打てる。
携帯音楽プレーヤーとして使いやすい
この小型ボディーのメリットを感じられるのは、音楽プレーヤーとして使うときだ。筆者は普段、ウォークマンを胸ポケットに入れながら使っているが、これがスマホだと胸ポケットに入れるのはつらい。でも、Jelly Proなら胸ポケットにも楽々入るので、ウォークマン代わりになる。3.5mmイヤフォンジャックもあり、ストリーミング型サービスの「Google Play Music」や「Apple Music」の音楽も問題なく再生できた。テザリングも利用できるので、小型のモバイルWi-Fiルーター代わりに使うのも良いだろう。
関連記事
- “世界最小LTEスマホ”「Jelly Pro」が日本発売 購入&開封レポート
「LTEスマートフォンで世界最小」をうたう「Jelly Pro」の正規品が、いよいよ日本で発売された。技適も取得済み。早速購入したので、ファーストインプレッションをお届けしたい。 - 世界最小をうたうLTEスマホ「Jelly」登場 出資開始57分で目標額を達成
- 販売数1万台を突破 カード型ケータイ「NichePhone-S」はなぜ売れたのか?
クラウドファンディングを経て、一般発売した「NichePhone-S」。機能をそぎ落としてほぼ通話に特化したことで、カード型のサイズを実現。既に販売台数は1万を突破。なぜシンプルなケータイがここまでヒットしたのか? - どれくらい小さい? カードサイズのSIMフリーケータイ「NichePhone-S」を試す(前編)
クラウドファンディングによる先行販売を経て、家電量販店などでも販売が始まった「NichePhone-S」。どれくらい小さいのか、チェックしてみよう。 - 実用にはどう? カードサイズのSIMフリーケータイ「NichePhone-S」を試す(後編)
クラウドファンディングによる先行販売を経て、家電量販店などでも販売が始まった「NichePhone-S(ニッチフォンS)」。カードサイズのケータイは「実用的」なのか、実際に使って確かめてみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.