20万円弱の高級スマホ「Moto Z 2018」が中国で販売中:山根康宏の海外モバイル探訪記
中国では、Motorolaの「Moto Z」シリーズの派生モデル「Moto Z 2018」が販売されています。深センでは、専用ブースを構えて展示されています。定価が9999元、日本円で約17万円という高級モデルです。
Motorolaの「Moto Z」シリーズといえば、背面に脱着可能なモジュール「Moto Mods」が人気のスマートフォンです。中国ではそのMoto Zシリーズの派生モデルとして、高級モデルが販売されています。なかなか店頭で見かけることがなかったのですが、先日深センの某家電店に立ち寄ったところ、専用ブースを構えて展示されていました。
「Moto Z 2018」は定価が9999元、日本円で約17万円とプレミア価格のスマートフォンです。中国ではSamsungなどもプレミア端末を出していて、Motorolaもその市場に参戦した格好です。2018年はMotorolaが世界初の携帯電話を開発してから45年ということで、45周年記念モデルという位置付けでもあります。50周年の方がキリがいいのですが、あと5年も待てなかったのでしょう。
プレミアモデルなので展示機を出してもらうことはできませんでした。スペックはSnapdragon 835にメインメモリ6GB、ストレージ128GB。5.5型WQHDディスプレイ、アウトカメラは1200万画素×2(カラー+モノクロ)というなかなかの仕様。ディスプレイはShatterShieldの耐衝撃仕上げで4年間の破損保証付き。本体全体をP2iのナノコーティングで覆った防滴仕上げになっています。他に、感度を高めたアンテナを搭載した他、ウイルス感染を防ぎ、データ漏えいを防ぐなどセキュリティ性能も高めているとのこと。SNSアカウントの複数登録に対応していて、実例としてWeChatアカウントが5つ登録されています。
パッケージには、高級感あふれる表面仕上げの裏カバーとなるMoto Mods、またモバイルバッテリーのMoto Modsも付属するようです。さらには、Type-Cコネクターのヘッドフォンも円形ケースに入った高級仕上げ。これだけの価格のモデルですから、付属品もいいものが入っていますね。なお本体背面の「M」ロゴは金色仕上げ。もしかしたら18金メッキあたりかもしれません。
最近ではミッド・ハイレンジの端末でも十分常用できるなど、スマートフォンを性能だけで選ぶ時代は終わりを告げようとしています。「モノとしてカッコいい」、そんな端末がもっと出てきてもいいはず。実際に中国ではこのMoto Z 2018が意外と人気だとか。
Motorolaのブランド力もまだ強いですし、何よりも高級端末を買う消費者の絶対数が数多くいます。Motorolaは過去にも「AURA」など高級携帯電話を出したことがあり、中国でかなりの人気でした。さて、Moto Z 2018は日本で発売したら受けるでしょうか? 普通のスマートフォンに飽き足らない層に一定数売れると思うのですが、どうでしょうね。個人的にはぜひ出してほしいと思うところです。
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