Xiaomi、Snapdragon 845搭載で約3万円の「POCO F1」をインドで発売へ
中国Xiaomiが、Snapdragon 845搭載で約3万円の「POCO F1」をインドで発表した。フランス、香港、インドネシアでも発売する計画だ。発表イベントでは「Galaxy S9」や「OnePlus 6」との性能比較も紹介した。
中国Xiaomiは8月22日(現地時間)、インドのニューデリーで開催したイベントで、いわゆる「バジェットハイエンド」端末「POCO F1」を発表した。米Qualcommの「Snapdragon 845」を搭載し、価格は2万999ルピー(約3万3000円)から。
Xiaomiはこれまで「Mi」ブランドで安価なAndroidベース端末を中国で提供してきたが、POCOはそれらに比べれば高額で、中国市場では販売しない。中国市場では、ほぼ同程度のスペックのハイエンド端末「Mi 8」を5月に発売している。なお、POCOはスペイン語で「少し」という意味。
プロセッサ以外の主なスペックは、メモリは6/8GB、ストレージは64/128/256GB、バッテリーは4000mAh(Type-Cポート)、カメラは背面は1200万画素と500万画素のデュアル、前面は2000万画素。ディスプレイは6型(2246×1080ピクセル)の液晶(切り欠き付き)だ。背面に指紋認証センサーを備え、IRの顔認識機能もある。サイズは155.5×75.2×8.8mm、重さは182g。
メモリ8GB/ストレージ256GBのハイエンドの価格は2万8999ルピー。色はグラファイトブラック、ロッソレッド、スティールブルーの3色だ。
発表イベントでは、韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S9」および中国OnePlusの「OnePlus 6」を引き合いに出し、いずれよりも性能が高いとベンチマークを添えて説明した。
同社はPOCO Indiaという公式Twitterアカウントを立ち上げ、POCO F1を高性能にもかかわらず低価格で提供できる理由を、インド現地で製造しているからだと説明した。
Xiaomiは27日には香港、インドネシアのジャカルタ、フランスのパリでも発表イベントを開催する。つまりこの2国と1地域でもPOCO F1を発売するということだ。
Xiaomiの幹部は同日、Engadgetなど複数の米メディアのインタビューに応じており、Engadgetに対し、POCO F1の評判が良ければ、次のPOCOシリーズの販売地域を拡大する可能性もあると語った。
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